厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2017年175冊目『できるアメリカ人 11の「仕事の習慣」』

2017-08-12 02:44:00 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

オンとオフをきっちり分けている。残業や単身赴任を嫌う。自分の出世だけを優先して、会社や上司に忠誠心をもたない。部下の面倒も見ない。学歴より実力が重視され、努力次第ではいくらでも上を目指せる。女性が働きやすい環境が整備されている。会議ですべてが決まり、根回しなんかやらない。個人主義で、日本人のように和を重んじない。自己主張が強くて、空気を読まない。謝ったら負けという世界なので、絶対に謝らない。何でも分厚い契約書を作る・・・。

本当にできるビジネスパーソンは、日本人がイメージするこれらとは、まったくかけ離れた姿をしています。

在米29年の女性起業家の著者・岩瀬昌美さんが見た、アメリカ人の頭の使い方・働き方の実像を紹介します。

できる人になる11の習慣

1.自分がしてほしいことを他人にする

2.ビジネス相手と対等に接する

3.ガリ勉をあなどるなかれ

4.得意分野をもつ

5.頑強な体を作る

6.挨拶とほほ笑みを忘れない

7.ボランティアで視野を広げる

8.仕事とプライベートを分けない

9.外見をおろそかにしない

10.同胞と助け合う

11.目の前の仕事を好きになる

これからアメリカで仕事をする方には必ず役に立つ内容だと思いますし、日本を出ない方にとっても、どこでも通用する「できるビジネスパーソン」を目指すうえで参考になるはずです。

【my pick-up】

◎趣味がないと人生は貧しいのか?

会社を離れた自分だけの時間に、能力を引き上げるための努力をするのは、当然のことなのです。遊んでばかりいたら、できるビジネスパーソンにはなれません。私だって、若い頃は他人の何倍も努力しました。私には趣味らしい趣味がありません。仕事が楽しければ、それでいい。「仕事とは別に趣味をもたなきゃダメ人間だ」なんて発想が存在しません。私は「趣味は子育て、特技は仕事」を答えています。仕事にやりがいがあれば、そこまで息抜きする必要はない。趣味なんて、べつだん必要ないのです。

◎アメリカは学歴社会だ

ハーバード大学出身者の卒業5年以内の平均年収は、なんとなんと12万2000ドル(約1300万円)です。地方の州立大学などの出身者がこんなにもらうことはありません。たとえばカリフォルニア州立大学出身者の場合、平均初任給は2万6800ドル(約300万円)と、ハーバード大卒の4分の1以下です。これが高卒の人たちになると、フルタイムの仕事につけること自体がほとんどなくなってしまいます。18~34歳の高卒の人たちの平均年収は、わずか1万4000ドル(約150万円)しかないのです。アメリカ企業でも同様に、オフィサーとして入った人たちだけが、キャリアパスを作っていけます。

アメリカの会社では入社の時点ですべてが決まっていて、一発逆転のチャンスなど、ほとんど残されていないということです。アメリカでは勉強だけでなく、オールラウンドに優秀でないと、いい大学に進めません。少なくとも一流大学に入った学生たちには、できるアメリカ人になる基盤ができているわけです。就職してすぐ上司になっても、十分にこなせます。大学卒業時点での「できる度」が、日本の大学生とはまったく違うのです。

◎朝8時にジムへ通う理由

アメリカのエリートには、ほとんどメタボの人がいません。私の知るアメリカ人の多くは、日本人では考えられないほど大量のアルコールを飲みますが、「ビール腹」という言葉を聞いたことがありません。彼らは本当によくジムでエクササイズをしています。土曜日の朝8時となれば、ジムはビジネスエリートたちでごった返す。もちろん、ビジネスに体力は不可欠だから、体を鍛えるという目的はあります。でも、それ以上に、「自分がどう見られるべきか」についての意識が高いのです。メタボ体型だと、「自分に対して甘い人間なのではないか?」と思われることがあります。自分に甘い人間は、仕事に対しても甘いだろうから、任せられない。そんな風に思われることだけは避けないわけですね。朝8時にジムにいること自体、彼らの自己管理能力の高さを象徴しています。

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2017年174冊目『超AI時代の生存戦略』

2017-08-12 02:23:56 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

計算機技術の発展による「超AI時代」を生き抜いていくために、時代性を読み解き、必要なスキルやマインドセットなどについて解説した1冊。

好きで何かを続けている理由を細かく分解すると、そのギャンブル、コレクション、快楽のどれかに誰もが集約されるだろう。「ドキドキしたい」し、「充実感を得たい」し、「単純に気持ちがいい」と感じたいのだ。(P.70)

1987年生まれで筑波大学助教、落合陽一さんの文章と中身は、なかなか難しいですね。2000冊以上、ビジネス書を読んできた私にとっても、本書は一文一文ずつ読んで理解するのに時間がかかりました。

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