【ただいま読書中】

おかだ 外郎という乱読家です。mixiに書いている読書日記を、こちらにも出しています。

耀く街

2020-05-22 08:38:39 | Weblog

 「自粛」で暗かった街に、灯が戻ってきました。閉めていた店が、次々開店して店内に明かりを灯しています。道路の車の数も明らかに増えています。
 だけど、「元に戻る」で良いのかなあ。だってコロナウイルスが消えたわけじゃないでしょ? 画期的な治療法が確立したわけでもないでしょ?
 とりあえず私はまだ外食には出ません。混む店に買い物にも行きません。なんだか「自粛解除だ〜」とまるで祝賀ムードのように人が「三密」になっている気がするものですから。これで感染の確率をゼロにできるわけではありませんが、自らその確率を上げる行為はしたくないのです。

【ただいま読書中】『クマのプーさん』A・A・ミルン 著、 石井桃子 訳、 岩波書店(岩波少年文庫1011)、1957年(85年35刷改版、97年65刷)、640円(税別)

 子供の時に夢中になった本です。「ぬいぐるみが動く・しゃべる」ということに何の不思議も感じなかったのが、今としては不思議ですが、実は今でもプーさんが喋ったり動いたりしていることに、何の不思議も感じてはいません。
 プー、コブタ、ウサギ、イーヨー、フクロの素敵な仲間たちと、そこにやって来たカンガとルー。きっと実生活でも新しく仲間入りしてきたのでしょうね。
 私は、子供時代にはプーさんと仲間たち、それとクリストファー・ロビンとのやり取りを楽しんでいましたが、今回は、クリストファー・ロビンと著者のやり取りが妙に心に染みます。プーさんたちの視点からは、クリストファー・ロビンは明らかに自分たちより優れた存在ですが、私の視点からは彼は頑是無い幼児です。時々大人びたことを言いますが、圧倒的に可愛いなあ。