紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキ・厳寒にさらされた発芽(続)

2022-01-30 14:51:09 | 日記
「傷んだ根と双葉」
昨年末、師走に越年方法を考えたが名案はなく断念した筈である。
霜柱で傷め付けられるのは経験済みだったが、これに耐えている苗を見てなんとかしたくなった。


白い点線の輪の双葉は、なんとか助けたい。
青い点線内の双葉は根が失われてしまった。これは無理であろう。


この双葉も頑張っている。

掘り起こしてみると、根も大丈夫な様だ。

とりあえず4本を掘り出す。いずれも、根は長く掘り出すのが大変だった。

他に双葉が傷んだ苗であるが、3本を救出する。
室内でポットに移し替えてシンクの縁の上、窓際に設置。


苗床にはまだ、苗があった。土を少し掘ると発芽種を発見。
土の中で双葉を開く直前の段階で、地上には出られず休眠中と思われた。
掘り出そうか迷ったが、再び土を戻して地上に出て来る時期を待つ事にした。
土の中なら出て来るのを待つ方が自然である。まだ寒の最中である。

  「つちのなか ふたばをあわせ いのるなえ」
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日本ムラサキ・厳寒にさらされた発芽

2022-01-29 19:16:24 | 日記
「秋苗・苗床の真冬・・・見るに忍ばず」
昨年秋に、多くの発芽を得た苗床が、庭先に置き去りにされたままである。
苗は苗床へ移植してしまった。(9/19の当ブログに投稿)
その後、ポツポツと発芽を見るが冬が近づくばかりで、見放してしまった。


赤い矢印が日本ムラサキの発芽で❌印はミミナクサである。
霜を受けても元気であった。室内温室は処分してしまったので・・・・。


点線の輪の中にムラサキの双葉あり。暖かい冬なら・・・と思ったのが大間違いであった。

霜ならぬ霜柱が立ってしまった。初冬からいきなり厳寒の真冬日がやって来た。

初冬に雪と真冬日とは・・・・・!

双葉の緑は保たれてはいるが、根は剥き出しとなる。
室内温室を作ったが別の苗で満室、しかし室内であればマイナス気温以下にはならない。
もっと早く気づけば良かった。外に比べれば、屋内は温室である。
庭先とは大違いである。急遽ポットに入れて春先まで避難する事に・・・。

   「まどぎわで ひなたぼっこの にわのゆき」 
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日本ムラサキ・2022睦月

2022-01-22 19:56:58 | 日記
「厳寒の日本ムラサキ苗の異変」
師走からの寒さは、いよいよ厳しくなってきた。
1/22 最低気温−12℃水道が凍る。積雪は所によって、40cmに達する。


室内も3℃、苗は温室のお陰で元気である。
11月発芽の苗は本場は4枚となって生育中。


12月に発芽の苗で気になる苗がある。昨年も気付いたのであるが
双葉が、反り返ってしまう形態となる。


1ポットに3本も気になるので、2本を移し替える。
根の生育が折れ曲がっていて生育障害が出た様にも見えるが?原因は不明である。


爪楊枝と比較してみた。春4月末〜5月にはこの太さにまで生育する。
しかし、それまでの管理は殊の外厄介である。


特に吸水は難しい、春先まで続かどうか根気較べである。

障子戸を置けると外は雪。畑のムラサキは深い雪の下になった。
深い雪の下は、厳寒を乗り越えるのには好都合なのだが・・・どうだろうか?

    「いてるふゆ ゆきにまもられ たえるなえ」
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日本ムラサキ・元旦発芽のポット、その後

2022-01-15 19:00:36 | 日記
「種の殻に発生するカビに困惑」
自作の簡易温室での育苗には手を焼いている。
発芽直後にカビが発生して、双葉が死滅する状況に陥った。


元旦の発芽から2週間となる。大方は順調な生育である。
緊急事態である。右下2ポットである。原因と対策は・・・?


発根後、割れた殻にカビが出てきた。
放っておくと当然のこと根も傷み、発芽に至らない。既に同様な種が4粒も廃棄となっている。
左のポットは完全にカビに包まれ捨てざるを得ない。右の種は何とか救ってみたい。右上の種は大丈夫か。


水道の蛇口からの流水にて、何とか綺麗にしてみるが・・・。

見た目には良いが、菌の付着に付いては不明である。

土を入れ替えたポットへ移すが、温室の湿度とも無関係ではない。

深めに穴を作り、種子の上にも土を盛るが菌の発生を防げるか?
自作の簡易温室は窓が無い。換気は隙間に頼り、湿気がこもる。
30粒の内24粒が発根したが、4粒がカビの発生からダメになってしまった。
殻に着く菌は、何であろう?思い当たるのは・・・・・。
かつてこの部屋で麹菌を育てた事があった。
この様な時期に見事な米麹に喜んだものだが、もしかすると・・・・かも知れない。

     「だいかんを しのぐつよさを たえてまち」 


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日本ムラサキ・紫根の商品化について

2022-01-08 18:37:59 | 薬草・薬用植物
「紫根の仕分け作業」
昨年、1昨年と日本ムラサキの種を求める方が多くなっています。
ムラサキ栽培は懲り懲りだと云う方がいる話とは、かなり異なった印象があります。
そこには、育ててその後どうする?と云う含みが有ると思われます。
紫根は商品価値が高価である事を知って頂ければ、栽培意欲も高くなると思われます。
そこで、商品化の1例を紹介。


収穫した紫根を整理する。元来直根が長く生育する性質を持っている。
横根が主幹だったりするのは、栽培畝の深い耕作が不十分な故でしょう。
太い根から細い根、更に細い根と仕分け作業がスタートする。


ここでは、カット紫根の商品化の例。
収穫して、1〜2週間以内の作業です。3cm程度に切り揃える。
硬紫根ですから、乾燥すると太い部位は切る事も折る事も出来ない。


商品としての販路は主に染料です。
草木染めに多くの方が興味を持っている事と、
染料店では紫根が、常に在庫なしの実態は多いに考慮する余地がある。


枝と根を切り分けたり、カットする道具は剪定ハサミと包丁である。
刃物の刃先には紫根の粘性の成分が付き、刃先が鈍る。
特に太い根の肉質部には染料以外に、薬用としての成分が知られている。


紫根には二つの販路があるのです。
特に株元の太い根は白い肉質部が多く染料より、薬用として人気のコスメ原料として販路が出てきます。


染料抽出には太さのサイズが揃っていると計量の際、効果的に
染め液を作る事が出来ます。染め液は助剤を使う事なく湯煎が可能です。
古来日本では、紫根染めに助剤を使う事なくやってきたからです。


国産の紫根が求められている時代がやってきた様です。
或る大手の染料店では100gで4,400円の小売り価格でビックリです。
買い手は不特定多数が今の所、良いようです。
参考 ショップサイト「染色工房(くるでーはっと)」

   「くちおしや みをひくときに とききたり」 
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