紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本むらさき栽培記録、文月(続3)

2019-07-31 11:43:52 | 日記
「栽培装置、我慢の生育状況」
今春、栽培装置なるセットを畑に埋め込んだ。
新たな思い付きにのめり込んでしまったのである。
しかも、育苗した苗ではなく、発根して発芽間違いなしの種を伏せた。
セットが出来て間もなく、春の彼岸から、やや浅めに各セルへ播いたのである。
発芽は4〜5日後を見込んだが、これは室内での経験値であった。
例年にないテスト栽培である。


発芽苗は大きな葉を広げる処まで順調であったがストップ。

4セットあるが、似たり寄ったりの生育状況である。
共通の問題点が隠れてるように思われるが、不明である。


今春の苗、最後の寄せ集めセットのブロックである。
筒型、セルセットの混合でその間にも苗を定植した。室内育苗の苗である。
昨年の、この時期と似た生育状況である。


秋苗のブロックは、ほとんどが開花期を迎えた。
葉の黄変原因は不明。生育不良に相違ないのだが、対処できず。


葉の色から見ると、これが正常な姿であろう。

困った事態が発生する。害虫駆除対象である、蜜蜂が来ない。

昨年秋に定植したブロックで草丈は60cmを超えてきた。
後、2ヶ月で12ヶ月の生育期間に達する。紫根の収穫時期は何時になろう。


種もソリを見せはじめた。そろそろ、採れそうだ。

漸く梅雨が明けた。日照の戻りはありがたい。
しかし日中の作業は諦め、早朝、日の出の時刻からの畑仕事への切り替えとなった。

   「ろうたいに しのぎきれるか なつのひび」
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2018産種子 発芽力検証(2)

2019-07-25 19:27:18 | 日記
「検証テスト中止と、発芽力検証結果」
既に前回発根状況を報告の通り、発芽力のある種子が判明した。
廃棄処理の予定で除外品として室内の片隅に留め置かれたままであった。
24h は24時間内でビーカーの底に沈んだ種子である。
発芽に至った種子は全てこの時間内限られた。
この時期、最低気温が20℃を超えるとカビが発生する。
発根かと見誤る事、しばしばであった。
発芽力の検証結果は確認できたので、検証テストは中止とした。



⃝印 黒丸、赤丸、緑丸とあるが、緑色が正常な発根である。
赤色は危険信号でカビと思われる。黒色はそのカビによって生命力を絶たれた種子である。


テスト用に使用中のキッチンペーパーが汚れてきたので取り替える。
48hの発根かと思われたが、未だ発芽には至っていない。


20ポット中、12ポットで発芽、未発芽の種子はカビと間違えた可能性あり。
廃棄せずに良かった。10g以上の種子である。
発芽率は不明であるが、秋苗の種子として再度選別をして使用可能となった。


テストは中止とするが、カビもつかずに全く変化を見せない種子が残る。
ふと思いついて、中止を決めてからビーカーの水の中に落とし込んで見た。
今朝の事である。夕刻見ると3粒が綺麗な根を出し始めた。
大分以前になるが、水中で発根する種を見ていたので思い付いた訳だ。
更に続く種子があるかも知れない。


     「かぎりなき たねのいのちに こうべたれ」


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2018産種子 発芽力再検証(1)

2019-07-20 16:45:37 | 日記
「残留種子、昨年採取の日本むらさき種子」
雨の日が多い。昨年とは正反対の日々である。
雨が降らなくとも、日が出ない。日照時間が少ない。
花が咲いても、ミツバチが来ない。秋苗の種子量に影響がある。
アレコレと心配だが、天気には従わざるをえない。
小鳥の餌にでもしようとしていた残留種子がある。
昨年の種子で選別の際に廃棄処理として除外された物である。


浮種検査結果で即沈下の種子のみを、採用種子とした。
これは、除外品である。選別後、長らく室内保管。
その後試しにと冷凍庫にて3週間保管していた。


浮種検査は水を張ったビーカーに種子を投入して、沈む種子を発芽力のある種子とする選別方法である。
信頼性にイマイチ欠ける処がある。水に浮かぶ種子も時間の経過と共に沈んで行くからである。
と云う事は、選別の際、除外した種子の中に発芽力を持つ種子が含まれていると判断して良い。
検証結果によっては、貴重な残留種子となる。

これが、その結果である。大きなビーカーの種子が24時間以内。

並べてみた。82粒(24h)12粒(48h)5粒(72h)1粒(84h)

発根を持つ。方法は最も簡単な方法である。
湿ったキッチンペーパーに包んで、ビニール袋に入れて日当たりに置く。

 
当てにならない結果を当てにしたわけである。
 
24時間内でビーカーの底に沈んだ種子は7日後、3粒発根。

日を置いて3粒が発根、24hの種が多い。6粒がポットで発芽待ち。

何をか言わんや、更に日を置いて待つことにする。

     「すてるたね れいとうこにて めをさまし」
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日本むらさき栽培記録、文月(続2)

2019-07-12 19:34:18 | 日記
「害虫被害と生育不良」
害虫を捕獲。逃げ足が速くて、厄介であった。
発生数が多いので、見本となる数匹は何とか捕獲して調べてみた。
甲虫目ハムシ科と解ったが、ハムシは数が多すぎて名前の特定できなかった。
昨年までは例を見なかった虫で、2種類が大発生に困惑している。


大きさは5mm程で逃げ足は速い、羽を広げて飛び移る。
沢山発芽した人参やフダンソウもスッカリ食べ尽くされた。


これもハムシで大きさは3mm程で小さい。
葉から落ちて逃げるので、容器を葉の下に置いて捕獲した。
小さい事を利点に芽の開く芯の所に入り込み食害を発生させる。


該当する消毒剤を探す。適用害虫名にウリハムシ、ヒメハムシの記載を確認する。
これで効果の程を見ることにする。


安心して生育を見ていた苗であったが、こんな様子になってしまった。
茎の成長点が食害受けた様にも判断できる、


葉が何らかの原因で枯れても、ムラサキの再生力に大きな期待をする。
1昨日枯れ葉の中心部に、小さな緑の点が見えたが、明らかに再生してきた。
しかし、多くの苗を育てていると生育が一様でない事が判明する。
これは、明らかに土壌と関係がある。均一な土壌とは言えないのである。
深く耕作して、掘り出した土を再投入しただけで何の調整もしなかった。
各苗を限られたセルで育てると、根は養分を求めて他へは伸びる事が出来ない。
生育不良の原因は害虫ばかりではない様である。

    「かれるなえ むしをうらむか またわれか」
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日本むらさき栽培記録、文月(続)

2019-07-08 19:04:52 | 日記
「害虫被害と多様な生育」
幼苗の生育遅れと関係があると思われる害虫被害が出ている。
茎立に手間取り、地表近くに広げた葉に小さな虫が飛び交う。
葉に小さな穴が空いているのだが、余り気にはしていなかった。
苗の生育状況によっては、致命的な結果になる。双葉の幼苗等は消えてしまう。


甲虫類と思われるが羽を広げて飛び移る。苗の中心部にいる。
この虫に依る食害かどうかは不明であるが、可能性は大きい。


小さな黒い点が害虫である。小さくて正体不明である。
この虫に依る食害の可能性が大きい。これも簡単には捕まえることは出来ない。
コロリと下に落ちてしまい行方不明となる。
まさか、この小さな虫が前の甲虫に成長したのではあるまい。


これだけの食害を受けても茎立ちをしてきた。
ムラサキは、根が傷まなければ葉が欠けても生育して新しい葉を広げてくれる。
それ故に無視していたのだが、何とか捕獲して効果的な消毒液を探してみたい。


花期を迎えた茎は生育が早く害虫被害も比較的少ない。
どの苗も食害を受けている。幼苗程被害は深刻である。


これは秋苗で主軸の先端部が傷んで生育不良となっていた。
分枝がいく本か伸びて生育が盛んとなってきた。手前中心部の緑の塊。


多くの苗が茎立ちをして来た。黄変した原因は日照不足である。
根がしっかり育っていかないと茎立ちをしても葉が大きくならない。
試験的に秋苗のサイクルでの栽培を試みているが今のところ順調である。
開花が予想以上に早かったが、早くに終わって仕舞うのではと有らぬ心配をする。
花期が終わるとムラサキの生育が終息していた経験しかないからである。
もっとも、それは冬直前の事であったのだが・・・。

  「なえそだて あらぬしんぱい いまをみず」
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