紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

蓼藍の栽培・2023(続)

2023-08-26 20:35:51 | 藍染め
「真夏の蓼藍乾燥葉作り」
10坪ばかりの小さな畑だが、日本ムラサキの他に野菜等を栽培して空いた場所に蓼藍を栽培している。
最近では種のみ残す栽培を続けてきた。数株でかなりの種が取れ、発芽、生育は容易である。


型染めのハンカチ。型紙は自分で彫ったものである。
満足な染色結果で仕舞ったままであった。


これは手拭い。絞りに、オダマキの葉をモチーフにデザインした型紙である。
これは時々愛用の手拭いである。白地の手拭い布地も出てきたので、つい藍染め計画の気になっている。


蓼藍の葉の先端部である。葉の中央部に濃い隈模様が出てきたら、採取時である。

先端部3枚を引き抜く。茎ごと刈り取る方法は止めた。

茎の節の髄から抜き取る事ができる。この3〜4枚が最も色素インジゴを含む。

下部の大きな葉だが・・・少し褪せた観がある。
葉を摘み取る方法は面倒に思うが、茎ごと根元から刈り取るより利点がある。
茎が残っていれば、葉は次々と再生してくる。茎付きでの葉の乾燥は、少々時間が必要でもある。
茎は不要で葉の乾燥後、取り除くその作業は摘み取りより大変だ。


葉のみの乾燥は、日差しの強いこの夏は容易にできる。
左が先端部の乾燥葉、右は茎の下部の葉で先端部にはインジゴが濃縮された感じである。
この葉が広がれば大きな葉に同量のインジゴが含まれているのかも知れないが・・・。
新鮮さが消えて少なくなっている様な気もする。
藍染めの諸道具はあるが、手順はうろ覚えとなり・・・・。
果たして、いつの日か実現できたらと・・・藍の葉を摘み取る日々である。

  「はをつみて あてなきひびの ゆくさきや」 
過去のの記録
 蓼藍、圧縮乾燥葉作成


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2023日本ムラサキ栽培記録・葉月(続)

2023-08-19 20:34:56 | 日本ムラサキ栽培
「猛暑日を耐え抜く日本ムラサキに、恵みの雷雨」
連日、35〜36〜37°Cの猛暑日が続く。蓼藍、夏野菜等には散水、ムラサキには数日置き・・・。

日中の夏空、自宅から夏空を仰ぎ見るが・・・クラクラする。
この青空は短時間で雲が広がり、夕刻を待たずに雷雨となった。


先月開花の種子は緑色から、灰色の琺瑯質となり完熟真近・・?

この時期の種子にマーク付けをして置くと、ほぼ発芽が同じ時期になるのではと・・?
発芽率と関係がありそうなので、最後の栽培を機会に種子採取のテーマとするが・・・。
種子採取時が未だ不確定・・・開花後5週間?・・8週間? 50日?
今までは、紫根収穫時に地上部を切り集めて、開花時期など配慮無しの種集めであった。


直射日光を浴びる根元の葉は、ゲンナリ状態。地面近く43°Cが続く・・3時間後には正に恵みの雨!

珍しく、ツマグロヒョウモンが飛来・・各花々を巡ってくれた。苔の採集を試みた事があったので
そこに卵があったのかも知れない。この庭先で孵化したのかも知れない(ネットで調べた)。
つがいのアゲハチョウは花の上を舞うが、花には目もくれず彼方へ連れ添って消えた。


根元の茎の径は約1cm 、まだ緑色を保つ。1.5cm程になると木質化してくる。その時期が種子の採取時の目安か?

草丈は遂に1Mを超える、105cmまだまだ伸びる・・。

分枝のみで55cm、まだまだ生育盛んなり・・。

開花当初苗の先端部は3本の分枝に分かれたが、その各分枝は更に分枝を派生して生育中。

それぞれの分枝には1.5cm間隔で互生の葉、その葉の脇に種子2〜3粒、4粒。
漸く、道半ば近くまでやって来た。何とか無事に種子の採取、紫根の収穫に漕ぎ着けたいものだ。
天の神・地の神に祈るより外無し。

  「むしすだき なつのおわりか あきちかし」  


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蓼藍の栽培・2023

2023-08-12 20:20:47 | 藍染め
「細々続く・・藍染め原料の栽培」
10坪程の庭先、紫草の栽培に主な時間をかけていたが手出し無用となった、生育良好。
連日の猛暑日、藍乾燥葉作りには最高の条件の日々である。
ブルーシートに刈り取った蓼藍を並べると、数時間でパリパリに乾燥する。
茎は取り除く必要があり。


茎を残して「葉の摘み取り」乾燥である。風で飛ばされないか・・少々心配。

蓼藍の生育については、放ったらかしで、水を欠かさない事ぐらいであった。
苗の定植は小さな畝故、苗間隔を取ってなかった。


草丈が短く、葉のサイズも上部のみが大きい程度である。
茎ごとカットする事は止め、上部の大きな葉を摘み取る事にした。


藍乾燥葉は孰れ使う際には茎は不要で、取り除く必要がある。これは少し厄介。

葉摘の乾燥葉100gである。茎付きの乾燥葉は、まだ取り除く作業をしてない。
大きな葉を摘み取る方が手間が掛かりそうだが、茎を残して葉摘にした方が効果的と判断する。


引越し作業で箪笥の引き出しに置き忘れの一包み。
10年前楽しんだ藍染の手拭いが出てきた。ハンカチやスカーフ・バンダダナ等々・・・
更には、染色待ちの白地の手拭い等々・・・。

感慨が一入で、物置にも数kgの乾燥葉も保管中のまま・・・・・。
最後に藍染をと、かすかな思いの作業である。

  「おいたみの はかなきおもい しろきぬの」
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2023日本ムラサキ栽培記録・葉月

2023-08-05 17:27:55 | 日本ムラサキ栽培
「連日の猛暑日、暑中お見舞い申し上げます」
日中36°C 水遣りの気苦労は無くなった。
青い空に大きな入道雲、昨夜・一昨夜と雷鳴が轟き、激しい連夜の雷雨となった。
今日は夕立の予報だが・・・どうだろう?


日中の日本ムラサキ、草丈は伸びるばかり、手出し無用の生育状態である。

秋苗として定植して双葉から生育を始めた苗がやっと開花に漕ぎ着けた。
畝の際端にあり、風が吹けば塀際を通る風に吹き曝されてか、2本立ちの生育は遅れた。


花は殆どが種子を着け受粉作業は、心配する事なく順調。

2粒3粒が平均だが、4粒の種が出てきた。1ヶ月前に結実した種もまだ緑色である。
見方によって僅かに緑見が違うかと言う程度である。
石の様に固い種子になるのには、3ヶ月を要するのは当然の事であろう。


栽培閑話。畑は止めたがトマト、ナス、キュウリは毎年栽培している。
庭が畑なのである。トマトの整枝には手を焼いている。止めても止めても繁ってくる。


スイカもつい種子を播いてしまった。これは自ら受粉作業する。
雌花が、なかなか着かない。ゴルフボール程度だったが・・・大谷が打つ⚾️より大きくなっている。


キュウリは1日取り遅れると、大物となり、漬物用だ。
ミソ、マヨネーズで毎日口にしている。

     「またくるか らいめいありて とうこうす」

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