紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキ・新芽の生育

2020-03-27 16:20:36 | 薬草・薬用植物
「枯れた秋苗からの新芽の生育状況」
昨年10月発芽の秋苗はほとんど枯れた。枯れたポットへの水分補給は難しい。
全くカラカラに乾燥してしまって良いものか悩むが、時たまの給水を続けた。
地上部の葉は枯れても根は生きているからである。


本葉4枚が生育中となった。

同様な生育状況である。      

新芽が出てきたが、旧葉の1枚が残っている。多分、枯れて新芽が大きくなるであろう。

双葉と本葉2枚で冬場を乗り越えた。中心に新芽2枚が小さく出てきているのを確認。

同様に冬場を越して、一足先に新芽が出てきた苗の双葉2枚が枯れる。
大きな2枚の旧葉は残るのだろうか。根の生育には大きな役割を果たしていると思われる。


10月発芽の秋苗の現状である。多くのポットがまだ動かない。
かつて、温室で育苗の際4月に中旬に新芽と入れ替わったように記憶している。
加温無しで室温での育苗は初めての経験である。早朝の気温は10°Cであった。外気は4°Cである。
この苗を外に出す日が待ち通しい。

       「なえととも へやですごすは おわりかな」
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日本ムラサキ・畑の苗床(続)

2020-03-20 17:08:33 | 薬草・薬用植物
「苗床の草取り」
春の草は、寒い雨の日のにも伸びる。しかも多くは横に広がる。
草の種類にも寄るが所謂ロゼット状になって寒さを凌ぐ。紫草も同様な生育形態である。

ナズナ、タチイヌノフグリ、ミミナグサ、トウダイグサ、フタバヤエムグラ、
ヒメオドリコソウ、ハコベ、オオバコ等々。
ムラサキが発芽してからと考えたが、矢張り早く春の草は取り除いた方が賢明と判断する。


ミミナグサである。小さいうちは日本ムラサキと間違える草である。横に広がるとは考えなかった。

引き抜くと根が張っているので土が大きく持ち上がる。ハサミで切る作業となる。草の根は残っている。

これはネズミ穴。苗床の中心当たりに巣を作ったようである。
野良猫が勘付いて中央部分を掘り返した形跡があった。苗床に大穴が開く心配があった。
木の枝や棒を渡して防止するが、まだネズミが住んでいるとすれば、安心できない。


薫炭の中にムラサキの発芽の先端が幾つか見えてきた。すぐ左に秋苗の新芽も確認できた。

大きな苗床である。発芽しない箇所には種を播いて置いた。
大きな苗と小さな苗が混在する苗床となりそうである。


12月に種を播いた苗床である。発芽してきた種を1個見つける。

発芽した種の殻を発見、苗としては育たなかったようで緑は見つからなかった。
陽気に誘われての発芽であったが、その後のマイナス4°Cの気温には耐えられなかったと思われる。

   「くさとりて あしがひきつる かえりみち」

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日本ムラサキ・弥生の新芽

2020-03-15 19:25:45 | 薬草・薬用植物
「秋苗に新芽が生育開始」
トレイ2個に秋苗が入っている。ほとんだは葉が枯れている。
昨年の秋10〜11月に発芽した苗である。緑を保った状態で春3月を迎えた苗が11ポットあった。


小さな新芽が動き出した。10/11発根から双葉に本葉2枚となった。
その後、生育はストップしそのままであった。春の光に動かされたか?


同様の10月の秋苗である。双葉の1枚が健在である本葉5枚で冬を凌いだ。10/16発根メモ

本葉の緑はほとんど消えたが続きの新本葉が生育を再開した様子である。11/13発根メモ

2月中頃までは緑を保つがその後の寒波には耐え切れずに枯れた。
新芽が脇から芽を出してきた。10/15発根メモ


今まで見てきたパターンの秋苗の新芽である。枯れた茎の根本から新芽が生育開始 10/5発根メモ

まだ、芽の姿は見えないがわずかな緑を視線が捉えた。10/12発根メモ
秋苗が緑を保ち得たのは暖冬故であると考えた。しかし、かつて温室使用で春先に茎だちの秋苗が枯れた。
その際、根元脇から新芽に入れ替わる姿を思い出し、その違いに首を傾げている処である。
日本ムラサキの多様性のある生態には驚かされる事が多い。

    「しんめみて かれたわがみに はながさく」
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日本ムラサキ・畑の苗床

2020-03-12 19:25:06 | 薬草・薬用植物
「自然環境下での発芽待ち」
栽培地の畑に数種類の苗床がある。春の草が日毎に増えて来る。早目に草取りをと考えたが、迷う。
また、寒気が入って来る天気予報である。
草は日を遮り地温が上がらないと考えると草を取る必要がある。


秋に既に苗が出揃った苗床であるが畝間に種を播いた記憶がある。
その種子が籾殻薫炭の中から発芽しているのには驚いた。この数日間が適温だった故だろう。


種子が発芽するのは草の影響は無いと考えて良いのかも知れない。

この苗床は秋苗として播種をして、発芽が不十分で発芽の不明な条には種を追加した。
種と苗とが混在する苗床である。
草取りは苗を確認して根がしっかり張ってからの方が良い様である。


秋苗として一番生育の良かった苗床である。発芽しない箇所には残り種を播いた記憶がある。
しかし枯れた茎の根元に、まだ新芽の兆しは見えない。


自宅室内にて発芽した苗を100ポット、秋に移植した苗床である。
その後の生育が不十分なまま冬場に入った記憶がある。


この苗床には草が出てこない。12月に土を掘り起こして、苗床を作り種を播いた故である。
種子が先か草が先になるか見ものである。

   「かまとくわ あとさきたがえ どれつかう」  
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日本ムラサキ・三月弥生の苗

2020-03-03 19:36:03 | 薬草・薬用植物
「ムラサキ苗、本葉4枚に生育中」
暖冬とは言え当地長野では最低気温は0°C前後の日が続く。
室内でも10°C前後である。温室を使っていた頃は15°Cに設定していたので育苗は順調であった。
今年は、加温無しでの室内育苗となり遅々とした生育である。


予定外の育苗であったげ、この苗床の生育には驚いている。
昨年は庭先で発芽を見ているが既に茎立ちをして正正とした姿であった。


重なり合っての生育を解消すべく「鉢上げ」をする事になった。

細い箸1本を差し込み生育の早い苗を抜く。多少の根が傷むことは覚悟の上であった。
双葉は重なり合っても根が絡み合う事はない様であった。主根は真っ直ぐ下に伸びている故であろう。


ポットの置き場が無いので、全ての苗を「鉢上げ」する訳にはいかない。
昨年も定植時期に苗は抜いて、ビニール袋に纏めて畑に持って行った。
畑の苗床の苗と同じ扱いであった。掘り起こした苗を定植スポットに移し替えて済ませた。


本葉4枚の苗が先行で、多くは本葉2枚である。これから最低気温が上がれば2週間で5〜6枚の苗になる。

5枚目の先端は見えているのだが、鉢上げの負担から抜けて生育するには2週間は要するであろう。
この位になると定植も可能な苗となるが、室外に出す時期が難しい。最低気温の推移を見ての判断となる。

   「ねのきれる おとききつつも なえをぬき」
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