紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキ・種子の採取 2022

2022-09-24 17:04:51 | 日本ムラサキ栽培
「2022年、種子の採取スタート」
ムラサキの生育はまだ盛んで、花が咲き続けている。
終花を待っていては、紫根の収穫時期が遅れるのみである。


分枝の先端は生育をストップしている。
取り敢えずこうした分枝を見つけて、切り集める。
先端の花が1輪となったら選ぶ事なく、全ての分枝が対象となる。


先端部の種子の色は茶色、OKである。

これは?緑色で・・この種子もOKである。
播種時期までの保管期間中に、他の種と変らない色になる。勿論発芽を確認している。


分枝は長いのは40〜50cmにも達する。ポリのバットを用意する。
種子の採取は萼の基を抑えて、空いた手で種子の先端を押すと硬い音を残して落ちる。


種子と萼片のみがバットに集まる。
分枝を乾燥させてしまうと、枯葉も落ちてその分別は困難を要する。


容器のバットを揺するだけでも、種子とゴミが別れて集まる。
筆先を使うと、綺麗に種子の選別が可能だ。


目ザルに移すと、小さい種子や細かなゴミも分別できる。
この後、紙袋に入れて乾燥させる。保管は取り敢えず、室内温度で充分である。
緑色の種子も保管中に熟成して、他の種子と見分けが付かなくなる。

    「たねあつめ おとなくおちた しろきたね」
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日本ムラサキ・長月の生育状況

2022-09-17 14:32:24 | 日本ムラサキ栽培
「発芽後13ヶ月目、2年目の生育領域に入った」
日本ムラサキの栽培サイクルを秋苗に変更してから、2回目となる。
昨年8月末に発芽した苗を畑の苗床に植え替えて、2年目の生育状況である。
12〜2月の休眠期間を経て、今春3月には新芽が出て13ヶ月目の生育となる。

参考「厳寒を凌ぎ切った日本ムラサキ」2022-03-12 16:11:49 | 日記
参考「日本ムラサキ・秋苗新芽の伸長」2022-03-19 15:37:34 | 日記

後2ヶ月、15ヶ月目の紫根の生育は尋常なものではなかった。
参考「試煉の紫根掘りに、驚きの紫根収穫!」2021-12-04 18:41:59 | 日記
参考「好天が続き、本年産の紫根の収穫を始める」2020-11-21 15:58:23 | 染料栽培
2020の記録と比較して見ると愕然とする。
参考「どうして、こうーなるね(根)~?」  2020-11-27 19:15:00 | 染料栽培


3畝あるが、ポットにて育苗した苗は定植が後回しになって活着が悪かった。
マチマチの生育状況で、現状では最もは寂しい生育状況である。
分枝数が少なく、大きな紫根の期待も出来ない。
それでも40本程が生育して、・・・・紫根堀りも後回しになる事だろう。


遮光ネットを防風ネットに用途変更。ネットに囲まれて生育中のムラサキの現状。
この畝も、途中で枯れる苗ありで精彩はない。
参考「忘れていた栽培の基本条件」2022-07-23 21:31:43 | ムラサキの栽培


高温多湿状況(今まで当地では余り心配はなかった)マルチ撤去も、時既に遅きであった。
多くが盛んな生育を見せる箇所では分枝も多く、草丈は80cmを越えてきた。
分枝が長く、また分枝から分枝が出て種子を付けると一抱えの株の様相となり
紫根の生育は、昨年同様の収穫が期待できるのだが・・・・。


根元はまだ7〜8mmで、緑が残る。1cmを超えると木質化してくる。
根元の緑が消えて、木質化してくると分枝は更に伸び紫根の生育に期待大となる。


生育を自然に任せてしまった畝である。手入れ不足が悔やまれえる。
草丈が急伸、2段目の通し支柱を入れておけば・・・・・
こんな荒れた状況には成らなかった?
枯れ葉の分枝はイラガによる被害と思われる。
葉は枯れたが雨が続いた後、枯葉の先に茎が伸び続ける。
葉を広げ、花を咲かせて元気に回復しているのには驚いた。
なかなか、日本ムラサキは強いものだと感心する。


横に傾いた一抱えの分枝を紙紐でまとめて支柱に固定して生育を見る。
横向きの分枝の先が上を向いて、花を咲かせている。草丈は99cm。


根元は5〜8mm程の3本立ちの株であった。3本を1本にすれば1.5cmに該当か?
まだ若干、緑を残しているが紫根サイズはどうであろうか?
分枝が多いので紫根も並のサイズではないだろう?

「いつになる いつまでできる しこんほり」
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強風下の日本ムラサキ

2022-09-10 19:38:52 | 日本ムラサキ栽培
「日本海に低気圧、南風が強風となって当地を襲う」
台風は遠方にあったが、気圧配置は強い南風を当地に送り込んできた。
轟々と風が吹き荒れる。
畑のムラサキは心配だったがその後、雨の日が続いて様子を見に出かける事が出来なかった。
自宅近隣火災避難も有り3日後に畑に出向く。


ブタクサを防風対策としている畝は、大荒れとなってしまった。
枝が折れて畝の上に落ちてしまった。以前と同様のケースだ。


雨続きの間に、草丈はかなり伸張していて大きくなっていた様だ。
1株の分枝数は多数となり、大きく揺れた様子がそのまま残る。


草丈そのものが伸びて、これは南側に傾がってしまった。

修復作業、通しの支柱を2段にして伸張した分枝をまとめて固定する。
草丈は更に伸びる事は予想していたのだが、手が回らなかった。


草丈110cmには驚いた。雨の日には決まって草丈は直上し、遂に胸元で花が咲く様になった。
強風下に揉まれても、折れたりする枝は確認できなかった。
防風対策として思い付いた畝の両脇のブタクサは効果があったのかどうか不明。

9/6、午後2:30頃自宅近隣で火災が発生した。3軒先の両並びの借家からの出火で、上に登った黒煙は東に傾き、やがて北に向かう南風となった。
両隣に延焼して、自宅に向かう火の手となる。
考える余地は無かった。貴重品類を両脇にして車で自宅を脱出。
日差しは強く、通りを越して住宅の日陰で火の手を見る。

北に向かった火の手は借家6軒住宅3軒に延焼して自宅の隣まできた。
完全に、茫然自失でただ眺めるのみであった。やがて煙が上に上がる様になり白煙となった。

風が治まり、火の手は見えなくなって、幸い自宅への延焼は無かった。
庭木は皆焦げ、ブルーシートは穴だらけ。火の粉のカスがアチコチに点々、物置のガラス窓割れ、

2階編戸に大穴、ボードの燃え屑、日除けの葦簀に焦げ跡、等々。これはボヤ被災と言うらしい。
鎮火までは長時間となり、規制線を通ることができたのは7:00過ぎであった。
電気が点灯して、兎も角ホッとした。難を逃れて、また呆然。

   「もえうつる かぜをうらみて めはうつろ」 
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日本ムラサキ秋苗の播種(続)・2022

2022-09-03 20:02:48 | 日本ムラサキ栽培
「秋苗の種・播種(廃棄)?」
余儀ない事情で、部屋の移動をする事になった。
室内温室も解体し、ムラサキ種子選別の諸道具も物置に移動。
発芽試験用品、諸々段ボール箱に入れてそのまま忘れてしまった。
物置には、その後別の物が入り入替作業で、種子選別の諸道具を開いてみてもビーカー等は不明。
 
箱の中の箱に、記憶に不明な種子を発見と・・なってしまう。
黄色い折り紙に「秋苗用・8月下旬」のメモ書がある。


秋苗用のメモ付きの種が見つかって、試しに発泡スチロールの苗床に播種をしたが
遂に1粒も発芽しない。(150粒、10日間水漬け後の播種)今の所と言うべきか?
ブログ投稿 月日 2022-08-20 19:19:20 | 日本ムラサキ栽培

春先使用したままで土を入れ替えもしなかった故か・・・不明。
種子そのものに信用度がなかった。全く出所不明な種であった。


結果を見てから・・・と考えていたが、
捨てるに忍びず、残り種子を畑の苗床に播種をする事にした。2袋を発芽事前処理。


左は、並の種子か?右は、大の種子の様だ。
同じ箱に入っていた種子であるが、2袋に分けて入っている。
並と大の区分けの種子かも知れない。発芽事前処理を終える。(10日間の水漬け)


大の種子か? 発芽しそうな様子に見える。9月1日播種。
発芽したらどうする? 栽培は辞めるのではなかったか・・・?


大の種子か? 量はこちらの方が少ない。
50%の発芽率でも700本を越える。そんなに多くの苗を・・・どうする?


苗床は丁寧にできた。80☓140cm 条間隔10cm 7条
並の種子は3条に分けて播種、残り4条に並の種子を播種


播種後に囲い柵を立てる。この辺りは獣道になっている。
狸かハクビシンらしい。苗床準備で掘り起こして山になった土に深い足跡!
事もあろうに、糞まで添えて挑戦して来た。


播種の翌日、豪雨に見舞われる。
浅播きだったので種子が浮き上がっていないかと心配したが、
事も無く平穏無事な苗床であった。

捨てるに忍びず、残り種子を畑の苗床に播種をした・・・丁寧に捨てた。
もし、発芽して来たら・・・どうしよう?
畑は離れる予定になっている。

 「さきざきを なやみてわする いまのこと」
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