紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

不明な発芽(続)

2023-01-28 19:54:26 | 日本ムラサキ栽培
「苗育中のポットから相次ぐ発芽」
育苗中のポットは終日20°Cと云う環境下で、順調な生育振りである。
ただ、この環境下では乾燥が著しく給水の感覚が中々掴めない。


給水の数日後にポットの際に発芽を確認。
早速に根を掘り出して見る。

2cm程の根で先端部は部は二つに分かれていた。
植え替えるには、適当なサイズであった。


別のポット、これは中々掘り出せない。

根は5cm以上に及び、先端部を傷めない様に掘り出すのは大変だった。

苗を枯らしてしまったポットに移しかえる事にして培土を半分取り出す。
ポットの底近くまで掘り出す。根を最深部まで慎重に差し込む。
その際、小さな緑が目に入った。よく見ると発芽間も無い種子であった。
更に不明な発芽が増えた。


右角のポットは径8cm 深さ7.5cm で1号大きいサイズである。
従って不明な種子の苗はそのまま生育するに任せた。
既に本葉が出てきた。「不明な種子」として扱って来たが心当たりが無い訳では無い。
前・前年に播種をした種である事は間違いない。
2021に採取した種が赤玉土にと共に残っていたと言える。
2023年1月末の発芽、採取後2年後(翌・翌年)となる。
敢えて残す必要はないが、日本ムラサキの生命力には驚く。
また、決まって充分な給水後に発芽している。

外は雪!しかも猛吹雪である。

  「ついにきた ゆきとかんきの まふゆびや」
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日本ムラサキの生育2023・睦月

2023-01-21 20:29:01 | 日本ムラサキ栽培
「相次ぐ不明な発芽」
ポットの発芽は間違い無く続いているが、本葉の開いた苗の傍にもう1個が発芽。

別の1号大きなポットにも発芽あり。共に12月発芽の苗の隣である。

このポットにも発芽あり。

ともに、発根を確認した種子を1粒置いたのみである。その種子は双葉が開いて、10日近く後に不明な発芽である。

4個目である。原因は赤玉土の使い廻しにあるようだ。1昨年使った土を乾燥させ再利用。
その際に、発芽できなかった種が蘇ったとしか考えられない。
種の持つ生育維持力には驚くほかない。


発根を待つパック内、左側は並100粒の種であった。カビの発生した2個の種子はダメであろう。
初めて発根を見る方には、綿毛の様な先端部をカビかと思われるかも知れない。
この繊毛は地中で周囲の土に付着する働きをしており、更に深く根を伸ばす支点でもある。


左右逆となったが、残り28粒で少し動きが無くなった。72粒が発芽した事になる。
72%の発芽率となるが、仕切り直しをすれば未発根の種子もいつかは発芽するのかも知れない。


発芽して双葉を開いた苗の生育は順調だが、給水に苦労している。
室内で苗と共に寝起きの毎日だが、21°C の変わらない気温で陽が差すと25°C ともなる。
ポットは数日で乾き切って仕舞う。80本の苗を室外に出すまでには、後4ヶ月は要するであろう。

   「なえととも きいをともにし こんくらべ」
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2023・日本ムラサキの生育スタート

2023-01-14 19:34:42 | 日本ムラサキ栽培
「日本ムラサキの栽培スタート」
昨年11月末に入居予定が長雨により1ヶ月遅れの入居となった。
年始の今もあれこれと、旧宅に出入りして必要品を運んでいる。
いち早く新居に居座ったのは、日本ムラサキの苗と発根セット。


その後の発根状況である。
こうした発根セットなるものは、本来なら不要なものである。


1/13 の状況である。前回に増して旺盛な発根振り。
この日は20粒をポットに移し替え、発芽を待つ事になる。


発芽は間違いは無いが給水に気を付けなくてはならない。
乾燥が早く、うっかりしているとポット全体が干上がってしまう。


これは、昨年末確かな生育振りだった苗で給水ミスにより枯れてしまった。
ミスと言うのは水分の過補給である。乾燥が早い分、つい水を多分に補給し過ぎた結果であろう。


ポットを入れ替えた苗で、双葉が大きく本葉が生育し始めた。
水分補給はポットの底から吸い上げる方式に変えて順調。


レースのカーテン越しに陽が差し込むと、室温は20°C を越える環境となる。
日本ムラサキの種(並)100粒は残34粒となった。
発根が始まってから既に1週間となり、発芽した苗は双葉を開いている。
この差はどこにあるのか、究明して見たいものである。
なかなか芽が出ず、どうなってるのか種子を掘り出す事から始まった年寄りの軽挙妄動。
今年の日本ムラサキとの付き合いは、どうなるのか未だ不明である。

   「いつやめる いつまでつづく ムラサキや」

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日本ムラサキ・2023、新年の発芽

2023-01-07 21:48:59 | 日本ムラサキ栽培
「新規 育苗環境にて新年の発芽」
育苗環境がガラリと変わった。
昨年秋から新居を建築中だった。
北国街道沿いには変わりないが、里山から大分離れた街中に転居。
年末から始まった引っ越し作業は、年始の今もケリが付かない。


新居にいち早く居を構えたのは、ムラサキのポットである。
新年早々の発芽は旧宅の貧相な育苗装置で発根した。
今は、病室に似た部屋のベットの傍で苗が育っている。


日中は充分な光を浴び、終日17°Cの気温である。申し分の無い環境なり。

これで発根しなかったら、おかしいくらいである。
左は並の種100粒(発芽事前処理の水漬けは1週間で切り上げる)
右は全粒数は不明で、正月の発芽を期して年末にポットに移った痕跡がある。
途中から特大種子10粒を混入させた(1粒幅3mmを越えるサイズ)。


既に旧宅のポットで生育中で最低気温5°Cの条件下で双葉は育っていたが?
旧宅で元気で寒気にも耐えていた苗は、この新居の環境で、給水に失敗して多くが枯れてしまった。
見守る人は来らず、カラカラに乾いたポットで元気だったが、たまに来ての給水量は多かった様だ。


これは、特大種の双葉苗でポットの培土を変えないと給水失敗ありと判断。
根は5cmを超えている。ポットを1号大きくして赤玉土を半分近く混入してみた。


双葉から本葉が覗き始めた処である。先はどうなるか不明。

 「なえそだて さきはどうなる こきさいご」

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紫草・日本ムラサキの種、販売中

2023-01-01 14:45:47 | 日本ムラサキ栽培
「紫草栽培は、発根から発芽、双葉から本葉の生育と期待と楽しみが一杯です」
花は早ければ6月頃から、11月霜の降りる頃まで次々と咲き続けます。
まずは新種子・発根確認

発芽

咲き続ける花

受粉、ミツバチならぬクマバチ

種子確認

種の結実

種子採取

種子選別

選別終了

種子111粒

種子サイズ検証

下記ショップサイトにて予約販売受付中
染色工房(くるでーはっと)
https://sinano.handcrafted.jp/
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