紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

紫草(日本ムラサキ)発根種の不思議

2015-05-28 20:07:59 | 紫草の栽培

 ムラサキ、発根の不思議

冷蔵庫内に置き忘れたパック内で発芽への兆し、種の発根を発見!ムラサキの種の発芽は20℃を越えないと始まらないとばかり思い込んでいた。


ほぼ、1ヶ月程前になろうか。温室でパック内での発芽状況を見ようと試みていたが、なかなか発芽の兆しが無いので冷蔵庫内へ入れて忘れてしまっていた。この中に2個の種が発根を始めていた。


1つはかなり根が伸びている。もう1つは、まさに発芽への兆しと呼ぶべき姿である。これは全く初めての経験ではない、1昨年も確か冷蔵庫内での発根を見ているが稀な例として記憶に残っているのみである。

科学の世界では、こうした稀な例の中に隠されている秘密の謎を解き明かす事に依って、生命の仕組みが新たに解っていくのであろう。

悲しい事に素人には解き明かす術は無い。また、発芽への工夫に加える事もできない。0~1℃での冷温保存に依って紫草(日本ムラサキ)の種は発芽へのきっかけを得ると言われて来て多くの方が、その方法を試みていると思われる。

しかし、このパック内の種は冬の間、雪の下で2ヶ月半も冷温保存された種であったが温室にセットされてから1ヶ月近く発芽の兆しは無く再び冷蔵庫内(5~7℃)へ戻って1ヶ月もしてから、しかも20℃には、ほど遠い温度で発芽の兆しである。

さてこのパックをどうしよう?発根種2個はポットの土の中となるが、まだ残りの種が多い。また冷蔵庫内へ戻すか、室内気温での今後の変化を待つか?あるいは発根種と共に土の中へ入れるか?

そう言えば、昨年6月にこちらから冷温保存の種を入手して発根種があり、それだけは土に播き、残りを1年間保存して今年種蒔きをして30%程の発芽を見たとのメールを頂き、これにもビックリさせられた。翌年でも発芽すると言う検証結果であり、有り難くもあった。
 
 「なにゆえに かくもおいかけ しろきはな」



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ムラサキの生育を追う2015.5

2015-05-26 20:35:27 | ムラサキの栽培

  ムラサキの生育5月


5月にムラサキの花を見る。今年の苗ではない。昨年、夏の終わりに発芽し花を見ずに冬に入り緑が消えて、この春4月に2年目(?)の新芽を出し気温も高っかたので、アッという間に開花にまで進んだ。

このムラサキは2年目を迎えるが実質的には、まだ丸々1年間の生育期間を経ていない。発芽してからまだ半年、花も初めて開花を迎えた株である。紫根はどうなっているか見てみたいが、さすがそれは出来ない。種を採ってから掘り出せば結果が分かるので無理をする事は無い。


この畝だけが何とか残った。開花し種も取って本当に2年目を迎える株も1畝残してあったのだが、大きな紫根はネズミの餌になってしまった。この畑にはモグラもネズミも住み着いているのに、対策を講じなかったのが悔やまれる。この株は皆、昨年花を見ていない。
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苺畑に害虫

2015-05-24 14:38:34 | 植物

 苺畑の害虫駆除


葉の裏に2匹発見!



1株1株見ていくと・・・大変だ!



言わずと知れたマイマイ蛾の幼虫である。ゴム手袋で1つ1つ潰していくが1株に2~4匹もいる。しゃがみ込んでの長時間の作業となる。

イチゴは食べないが、葉が無くなってしまう。1cmに満たない小さな幼虫も同じ幼虫で、イチゴの葉を食べてこんなに大きくなったのだろうか。何処に巣があったのだろう。

畑中あちこち這い回っている。椋鳥が舞い降りて喰わえて行くが、雀は鳴いているだけで余り虫は取りそうも無い。苺畑には椋鳥も無関心だ。地面を這っている虫を喰わえるのが楽なようだ。

  「こきをすぎ むしとたたかい こしたたず」
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苺畑にムラサキが成育中

2015-05-23 20:19:18 | 植物

 苺の横に紫草


苺の実にばかり眼が行ってしまっていた。ボツボツと敷き藁の中に雑草が出てくる様になったので草取りをすると、手が止ってしまう!昨年この場所はムラサキの畝があった場所だ。さてどうしよう、このままここで成育させようか?


このムラサキは昨年開花を見ずに、ほぼこれくらいの草丈で冬を迎え姿を消していた株である。中に1株先端が萎れてたれたしまった茎がある。原因は???もしかして!!!

4/9撮影、それから6週間後の現在の草丈が前の写真である。茎が2、3本立ちの株もある。

これはその1茎の先端部分が虫に食われてしまった様だ。脇芽が出てくるので心配はしていないが、もっと深刻な問題を抱えている。

このマルチの畝の下にはネズミのトンネルがあるらしい。もっと大きく成長したムラサキが消えている。大きな紫根はネズミが冬の間に味を占めて、次から次へと紫根を食い漁っている様だ。昨年は害虫被害とばかり思っていたのだが、掘り残した大きな株は新芽を出して数週間で急速に萎れ、取り上げてみると紫根が消えている事が判明。

仕方が無いと諦めていた。狐が見回りに来る事も解っていた。奇しくも今日の夕刻、子狐と顔を合わせた。立ち止まっては、こちらを見ながら沢伝いに林の中へ姿を消した。

ネズミの事は諦めながらも、やはり業を煮やして殺鼠剤を購入、ネズミ穴に投入のために出掛けたのだった・・・。


  「ひとふくろ きえたしこんの かたきうち」

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日本茜掘り

2015-05-22 17:56:36 | 植物

 日本茜の掘り出し

茜の掘り出し時期はいつ頃が最適なのだろう。


5月初旬に茜掘りをする。新芽が既に50cm以上にも伸びていて株元を捜すのが大変である。伸びた蔓の処理にも苦労をする。10日前だったらこれほどではなかった。




茜掘りの好時期を逸したが、別の好時期であった。1株を整理すると株元から上が今春生育した部分で、ハサミが迷う。


根を乾燥するために株元をカットする。100gの茜も乾燥させると20gになってしまうのだが、残りの蔓を整理し根元を残すと新株が誕生しそうである。




1節を残して切り落とした新芽を挿して見る。



2週間もすると新芽が出て来た。


このままの状態で蔓が50cmも伸びれば根も生育が進んで夏には移植に耐える新株となりそうである。昨年夏、蔓の途中の節から幾つもの発根を見て新株誕生を喜んだのだが、厳しい冬を越す事は出来ず、この春発芽が少なくさびしい1畝が畑にあるのだが・・・。

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