紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本むらさき、栽培畑にて

2018-04-29 20:25:30 | 染料栽培
「日本むらさき温室の解体」
当ブログの「3月1日付記事 日本むらさき、栽培地」で既に栽培畑は紹介済みである。
その際、同時に紹介した畑の温室を解体する。
2ヶ所に温室を設置したが3月1日に紹介した温室では、むらさきの発芽数は少なかった。
7〜8個の発芽でポットに移して、この温室は既に解体してしまった。
種の浮種検査で除外処分とした種を捨てるつもりで播いた結果である。
この検査方法の意味も確認できた。
もう1ヶ所の温室は、発芽を期待しての種播きであった。


サッシ窓利用の畑の温室、その結果は大きな成果をもたらした。
雨の日はサッシ窓のガラスは外して十分な雨水の補給をする。
周囲の緑も濃くなり、蓋のサッシは取り外し数日経過した。   


黒い囲いはダンボール箱を黒マルチで包んだものである。
しかし充分な保温効果であった。
風が強い場所なので風除けのために、コの字の枠は残す事にする。


まだ発芽本数は数えてないが、3列あり100本はありそうである。
困惑したのは、他の春先の草の芽も同時に出てきて識別が大変であった。
特にミミナ草はかなり似ていて、緑の色の違いで識別して抜いた。
抜いてみると、根は白くて短く複数あり、むらさきとは全く違う事が判った。


来年からは、苗床用の土を入れて種を播くべきであろう。
畑の温室で、室内の温室は不必要となる。



ここは別の温室があった場所で2回目の土の切り返しである。


スギナの根が多く、その除去にかなりの手間を要する。
1節でも残すと、そこから芽が伸びてくる。
むらさきの生育にはさして影響は無いと思われるが、根が絡まるのは収穫後に手間を必要とする。
何処かで、しなければならない作業でもある。
害虫、ヨトウムシ等も取り除いていく。
今年の春は進み方が早く、のんびりの耕作も急かされる様な日々である。

    「つちをほり むねんむそうの はたしごと」   
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耕作放棄地に挑戦

2018-04-25 17:39:32 | 染料栽培
「日本むらさきの栽培地拡大?」
かつて日本むらさきを栽培した畑の耕作に忙しい。
諸事情で10年間耕作した畑を離れざるを得なかった。
昨年末に再び自宅から450歩先のこの畑を借用することになった。

2年間耕作を放棄した畑であるが、地主が草刈りの手入れをした跡が見えた。
日本むらさきの栽培場所を耕作してみると、野ねずみの穴が多くなったことが気になる。

気になると云えば、隣の畑である。


こちらも、2年間のブランクである。
とんでもない状況になっていいる。


思い余って地主を尋ねると96歳の翁が出てきた。
畑に行く事はなく、現状は知らないとの事。写真を見てもらう。
畑は任せる、好きに使ってよろしいとの返事であった。


野ねずみは、この畑からもやって来るのだ。
土手続きの畑である。1鍬入れると野ねずみの穴が縦横に走っている。
根菜類は野ねずみの餌となるばかりである。
野ねずみ駆除のために借用したと言って良いのだが・・・・。
駆除などできる筈もなく、何とかしたい想いだけである・・・。


もう一つの問題は、この樹木であった。しかも密生状態である。
2年間で3mを超える高さになり数は30本以上もある。
調べてみると、シンジュ(神樹)ニガキ科の落葉高木、別名ニワウルシである。
20mにも達すると言われてる。不思議な姿で、この高さで枝がない。


畑には不都合な樹木である。成長が早く、天にも届くと言われる。
<Tree of Heaven>を訳した和名が神樹とある。大木になるが悪木で不用な樹とされている。
雨の後、急に樹の先端から今年伸びる新芽が出始める。
他人事ながら、放って置くわけにもいかず、今なら伐採も容易であろう。

    「かってでて よろけるあしに いまきずき」 
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早春の庭先、点描(続)

2018-04-13 20:05:35 | 植物
「いつもの所に例年の芽」
探していたイカリ草のもう1株が見つかった。
雨の直後に、待っていたように芽を出して来た。
ブルーベリーの根元近くで、踏み歩く場所であった。


元々、この場所に20年以上も前からずっとあったのである。
ブルーベリーが後に割り込んで来て、踏みつけられる事が多くなっていた。


既に前回紹介のイカリ草は花を着け始めた。

モミジアオイの株からも新芽が出て来た。
株元をもっと深く切っておいた方が良かったのかも知れない。


新芽はこのままで良いだろうか?
狭い庭では1本立ちの方が良いのだが・・・。
このままだと大きな藪が出来てしまいそうである。



日本茜も芽を出してきた。


ブロック塀際に毎年のように芽を出す。
根の行き着く先、故であろうか?


チュウリップの根元の日本むらさきの芽である。
これはこのままで、一群の日本むらさきとして生育するに任せる事にする。

「あめのあと🍀いつものやそう🍀そろいふみ
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早春の庭先、点描

2018-04-08 19:05:53 | 薬草栽培
「様々な草花が発芽を始める」
期待の発芽や驚きの発芽を見いだす。

チュウリップの花の根元に「日本むらさき」の発芽多数あり❗️
ポットに取り上げるのはいつ頃がいいだろう。
もう既に根は5〜6cmになろう。早い方が良いかも知れない。


これは「ホタルカズラ」である。
緑を保って雪の下、霜柱の隣で長い厳寒の日々を過ごした。
深い緑の葉は既に生気を持った緑となり、その先端から新芽が大きくなっていた。
この野草から今年は種を採取する計画である。


「イカリソウ」の新芽である。
期待の薬草で今年は沢山株を増やそうと考えている。
もう一株あるのだが踏み歩いて、心当たりの場所が不明である。
日本茜もそろそろ芽を出して来る頃だ。

「ふみつけて 🌱またふみかため 🍃めをふさぎ」

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紅の花を求めて・・・

2018-04-04 20:32:56 | 植物
「モミジアオイの発芽に挑戦」
昨年、見事な花を咲かせたモミジアオイの「くれないの色」が忘れられない。
畑の一角を見事なモミジアオイの一群で彩りたい。
苗を増やすしかない。幸いなことに紙袋に1果の実が残っていた。


宿根草なので種は取らないのだが、増やしたい思いが既にあったのであろう。

実を割ってみると種が転がり出る。

中身を、詳しく確認したくなった。


1房に5室あり、各室より9、7、8、9、9粒 計42粒あった。
はたして、事良く発芽するだろうか。


数が多いので、セルポットに播いてしまった。

6cmポットには2粒で9ポット

昨年庭先で咲いた1輪である。

      「くれないの はなをもとめて まくたねや」  三好達治
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