紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

強風下の出来事

2022-08-27 20:19:13 | 日本ムラサキ栽培
「心配していた事が現実となった」
栽培中の畑は、午後15:00前後になると北西からの強風がゴウゴウと逆巻く。
その強風を受けては、大きくなった苗は横倒しとなってしまう。
それを恐れて、畝の両脇に防風役として雑草を伸ばし続けていた。
心配は思わぬ形で現実となった。


3mを越すブタクサが畝の両脇で強風を防いでくれていた。
ヨモギやアカザも1mにも達して隙間を埋めて風を防いでいたのだが・・・・。
南側のブタクサが1本畝の上に倒れていて驚いた。まさかの出来事であった。



早々に、倒れ込んだブタクサを取り除いて見た。
ムラサキの分枝が折れているかと調べて見たが、幸いにも無傷であった。
倒れたブタクサは折れた箇所に虫の食害で穴が開いていた。これには気付かなかった。



こちらは防風ネットを廻した畝のムラサキである。
草丈が伸びると蕾、花、種とで上部が重くなる。苗間隔空いたのも原因である。
これは生育途中で枯れて消えたので空きが出来てしまった。



分枝が多く出て生育していくと上部が重くなる。
雨が多いと土は柔らかく、ネットに寄りかかってしまった。このままでも枯れる訳ではないが・・
倒れればそのままで生育する。種子を付けた分枝の始末が悪いので、このままにはして置けない。



支柱を添えなければなるまい。役に立たない防風ネットだった。
支柱は茅の棒を立てて、主幹を洗濯バサミで固定してやる。
洗濯バサミの先には窪みがあり、茎はそこで挟むと茎は痛まない。最も簡単な処方である。


    「したがきが きえてとまどう うろおぼえ」
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日本ムラサキ秋苗の播種・2022

2022-08-20 19:19:20 | 日本ムラサキ栽培
「秋苗用の種子を発見、うっかりしていた」
今春、種子をしまい忘れてしまった。秋苗用として別に保管していた様だ。
数年前から、今年限りと考えて栽培を続けていた。
今年限りとの思いが、いつの間にやら確定的になったので秋苗用の種子も脳裏から消えた。


種子は選別がしてなかった。選別道具も不明。
一応小粒種のみ除去して種子を揃える。今春使って、放置されている容器に播種。
土を替えるべきであったが、雑草の根を片づけるにとどめる。


4列、10粒毎、150粒であった。10日間水漬け後の播種。
他にも色々別袋に種子が入っている。浮種検査毎のメモがあるが不要なメモであった。


選別用の金網が不明で、径3.0mmの穴開け作業で新器具を準備。

径3.0mmでは殆どの種子は抜けて仕舞う。
これでは、余り役に立たない。2.5~2.8mmに変える必要がある。


種子の選別は止めて、残り種子を纏めて発芽処理をする。
適当な小袋は見当たらない。網目の袋をカットして、流水でも処理できる袋を自作。
約13g(1500粒)入りの種子の発芽処理をスタートさせた。

大量の種子は発芽力が問題である。出所不明の種なので人に譲る訳にもいかない。
取り敢えず、発泡スチロール箱の発芽の結果をみてから今後の扱いを検討する予定。

  「おいたれば もうろくばかり あきのつゆ」
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日本ムラサキ・暑中お見舞い

2022-08-12 20:35:35 | 日本ムラサキ栽培
「日本ムラサキ栽培、暑中お見舞い申し上げます」
厳しい夏の最中となりました。暑さに強い日本ムラサキは殊の外元気な生育を見せています。
栽培地の畑入り口、アオイが繚乱と咲き競う。モミジアオイも紅一点咲き始めた。


暑さボケか?防風対策のネットをするタイミングを忘れていた。
これで1本1本に支柱を添える事がなくなる。1周するとネットは丁度無くなる。


ネット内の様子、これから手出しをするのは、隣の株と混み入って仕舞う場合だろう。

こちらは、ネット無し。改めて買う予定はない。本数も少ないので、大丈夫だろう。


耕作放棄地の畝である。周囲の植物が猛威を震う繁殖力で栽培のムラサキが危うい。
両翼にブタクサが繁茂して、クズのツルが巻き付きムラサキに絡みそうである。


自然の繁殖力には敵わない。コントロール不可に近い。


シジミチョウの番いが受粉作業にやって来る。先日、クマバチがやってきたのには驚いた。
花に留まった途端に茎は大きく曲がって折れるかと思った。姿に似合わず丁寧に1花1花を受粉して去った。



お陰で種子の付きは上々である。この場へは他の畝に手が掛かって時玉の観察となる。


何とかこの畝はコントロール下に置かなくてはならない。
ブタクサは3mを越えて畝を飲み込みそうであった。
蔓草がそこに絡まり、倒れれば救出は困難となる。

自然の繁茂には圧倒されるが・・・。
全身汗まみれで、ブタクサ、アレチウリ、クズ、ヨモギ、セイタカアワダチソウ、アカザ等と奮戦。
何とか畝が保たれた様子となる。


    「あしこしの いたみをわすれ くさにかま」
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日本ムラサキ・2022葉月(8月)

2022-08-06 22:29:23 | 日本ムラサキ栽培
「遅れた生育と食害被害」
日毎の降雨と高温気象は植物にとって、凄まじい生育を促進させる。
キュウリなど取り忘れると、翌日はお化けキュウリとなってしまう。
ポット苗を定植した畝は生育が最も遅れてしまった。


定植時期が最も遅れた事が最大の原因でもある。
畝の中で、食害を受けた場所がある。葉が一部を残し、大きく切り取られた様になっている。


数本が同様な食害を受け、犯行の主は不明。虫であろうが・・・・
近くに姿は見当たらない。ハムシの食害を受けた事あるが、丸い小さな穴であった。

 
数日後、何の事なく生育して花を付けていた。
草丈、27cmに生育。分枝は下から5本。


同様な被害にあった茎は、草丈33cm、分枝は7本が伸び始めていた。
食害、何のそのである。


これは、新芽なのか?分枝なのか?不明だが別の野草では無さそう・・。
主茎は草丈60cm以上で開花。主茎の根元は、そろそろ木質化に近い。


これは2本が根元から出ている。共に畑の苗床の12月播種、早春の発芽苗である。
発芽時に2本立ちで発芽して来る苗は時々見かけるが・・・既に定植された茎では初めてである。
草丈53cm、主茎の分枝は8本が出て内2本には結実種が付いている。

生育期間は今月を含めると、まだ3ヶ月間ある。
今後の気象状況によるが遅れた苗の生育も挽回出来そうである。
畑全体の雑草が日毎に伸びて凄まじい状況である。

残念ながら、人間は雨水や高温気象で元気になる事はない。
ひたすら適度の条件下を求めて、休むのみである。

   「あめかぜに あつききおんを しのぐなつ」
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