紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキ、栽培記録、皐月(続)

2019-05-30 18:58:34 | 日記
「新サイクルの苗、定植作業終了」
永らく、温室での発芽、育苗を続けてきた。
秋苗に移行する事で、苗に関する事は全て自然界からの贈り物となった。
ムラサキの苗と共に育つスギナを、恨めしく思うのみである。
しかし、それとてムラサキにとって良き土の証でもある。


No.6 Block cell 108piece . 苗は概ね活着した。
定植作業は膝、腰への負担が大きく来年はこれは無しにしたい。


上から見ると、3列で各列若干チドリとなっている。

苗が大きくなり過ぎ、定植を危ぶむ。前日に各セルへ水分補給。
蕾を持った苗さえあったがカットせずに植えた。
定植後遮光ネットを掛けるて4〜5日間水も補給せずひたすら待つ。
早朝は湿気が地上まで上がってきて、遮光ネットで日を長らえる。

幾分かの湿り気のある土で根の生育は程良い様である。
花が咲いたのには驚いた。5月の開花は、秋苗の故であろう。
7月には種が採れ、9月には来年の苗が育つ。しかも手間いらずである。
この栽培サイクルは寒冷地に限らず、高温多湿の地域向きではなかろうか。


草の出てこない内に敷き藁をする。雨が多いと反対に困るのだが・・・。
この苗間隔にすると、生育するに従って下草が生えない状態となる。


根は幾らか乾燥気味の方が良く、湿気が多く地温が高いと良い紫根とならない。
あちこちで花が咲き始めた様である。


藁をカットする作業も楽しくやったのだが、肩を痛めたのはこれであった。
まだ、この作業は終わっていない。

定植作業は早朝と夕刻で、100前後のセル、2ブロック200本以上を定植。
詳しいデータの記録は疲れのために残っていない。
5月中旬、最低気温9〜15℃  最高気温24〜27℃ 雨を待つ日が多かった。
自然に来る雨で育って行って欲しいと思うのみである。

  「そだちゆく なえをながめて ほうしんし」
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朝取りイチゴ

2019-05-27 18:59:04 | 日記
「イチゴの実る季節、到来」
日本ムラサキの苗の世話に明け暮れる日々である。
横目でイチゴの赤い実を目にしながら、時間が無い。
最近は、日の出を畑で見るようになった。
朝4:30過ぎである。
朝取りの時間ができた。


種類は「とよのか」古くからある種類である。
昨年来のイチゴ畑である。その後、草の中に隠れてしまった。


秋草に覆われて消え、春の草にも覆われたが大きな葉が伸びて広がった。

赤い実は遠目にも鮮やかである。

これから実るイチゴ、これを取る時間があって欲しいものだ。

日中は畑には出れない。
午後3:00を回って、かぼちゃの苗を植えに出掛ける。
かぼちゃの栽培場所を探して、鍬を持って動き回る。
危うく、熱中症で倒れそうになってしまった。

    「逝く時は 斯くの如きか 覚悟でき」

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日本ムラサキ栽培記録、皐月

2019-05-17 18:54:31 | 紫根染め
「定植作業始まる」
苗床の苗が急成長、雨模様を待つがアテにはならない。
定植予定ブロックに前日から水を浸み込ませてある。


昨年9月5日播種、12日発芽で本葉はロゼット状態で越冬。
厳寒期にはその葉も枯れて消える。しかし彼岸には新芽を出してきた。
2ヶ月未満でこの生育である。自然界での発芽と生育にはかなわない。


大きな苗と小さな苗、茎立が2、3本の苗もある。

草丈は10cmを越え、根は茎より太く長い。蕾を持つ苗も出てきた。

ブロックの各セルへの定植直後、どの苗も皆 頭を垂れる。
カットすべきだったかと煩悶する。


翌日、作業は続行中である。前日の定植作業の苗の様子。
やはり、気になり重い頭頂部をカットする。手前の苗はそのまま様子を見る。


やはり、頃合いがある。このサイズの苗は、上手く活着しそうである。
200本を越える苗数で、ついに早朝 日の出近くからの作業となる。
この作業は来年以降は無くなる。
苗床、育苗期間を置かない栽培法を見出したからである。
まだ、実験段階であるが老いた身には他に方法はない。


  「未だやるか  此処までやれば  道ひとつ」


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日本ムラサキ、栽培サイクルを探る(続3)

2019-05-01 16:32:00 | 染料栽培
「越冬を凌ぎ切った秋苗」
昨年、秋口9月に畑にて秋苗の発芽を見ている。
当ブログ 2018-09-23の投稿記事にて
 日本ムラサキ、栽培サイクルを探る がスタートである。
 「秋苗の越冬しに挑戦」
同年翌月10-12
 日本ムラサキ、栽培サイクルを探る(続) 「秋苗、その後の生育」
本年2019-01-15
 ムラサキの越冬 「冬越しのムラサキを観察」と続いた。


4月末、見るに見かねて苗床の草取りをする。
スギナに覆われて、根元が危うい状態だ。
栽培装置の敷設に追われて、手が回らない。
膝を折り、腰を曲げての作業は応えた。


こちらは、双葉の苗を定植したブロック内の苗のその後である。
共に冬越しのムラサキで、7ヶ月を経て8ヶ月目に入る。


スギナの駆除には苦しんだ。
老体には、屈み込んでの長時間の作業は過酷で翌日、寝込む。


苗床の生育が大きいが、大小の苗が混交状況である。
この苗を敷設中の栽培装置へ定植する事になる。


これは既にブロック内へ双葉の苗で定植されての現状である。
今後の生育状況を見守る事になるが、寒冷地に於ける栽培に朗報となるか?
今年は二つの栽培サイクルを探る結果が出る事になる。

奇しくも令和元年、言祝ぎの一例になって欲しいものである。

    「ムラサキに 令和元年 寄り添いて」
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