むぎの城さんぽ

日本100名城&続日本100名城を巡っています。
近頃は山城歩きもエンジョイしてます!

新府城(山梨県)

2018年06月06日 | 続百名城
新府城しんぷじょう
別名新府中韮崎城・韮崎館
構造平山城
築城者武田勝頼
築城年代1581年(天正9年)
指定史跡国指定史跡
場所山梨県韮崎市中田町中條 地図
スタンプ設置場所韮崎市民俗資料館(午前9時~午後4時30分 午後4時頃までにご入館ください)
城郭検定出題あり

織田信長、徳川家康連合軍に備えた完成をみることのなかった武田勝頼の築いた武田氏最後の城と言われいます。
武田勝頼は1581年(天正9年)に新府城へ移ったのですが、翌年3月には織田軍に攻め込まれ、
自ら城に火を放ちわずか68日目で廃城となりました。



駐車場

東出構向かいにある駐車場
ここに車を停めて県道(七里岩ライン)は車の通りが激しいので県道を歩かずに、首洗い池の方を通って
大手口の方へ。



鳥居のある階段から登らずに、まずは大手口の方から本丸を目指すことに
しました。


大手口

ここは桝形になっていて、二ヶ所に木戸を設けられていたようです。


三日月堀

武田の城らしく丸馬出しがあり、その外側を三日月形の堀が巡らされています。


西三の丸

三の丸は東と西と隣り合わせで二つに分かれてあります。


二の丸

二の丸の奥には馬出しが構えられています。


植込み

植込みの中に二の丸から本丸に抜ける近道のように造られた土橋も見えます。


蔀の構

蔀は本丸馬出しと本丸の間にあり、植込み、土居、塀の構えで
城内を見通せないないように出来ています。


本丸

昨年の大河ドラマ「真田丸」のロケ地となったため、真田丸の旗がはためいています。



築城するにあたり、この標柱にも記してあるように着工からたった8ヶ月の突貫工事で入城。
昼夜の堺無く工事を続行してほしいとの要請に人集めをし、工事を急いだようです。
工事にあたった人たちはかなりの負担と疲労にみまわれたようです。


武田勝頼公霊社

武田勝頼公を供養する石祠を建立。
両脇に長篠の戦いで討ち死した大塚と小塚があり、家臣14将ひとりひとりの霊位が建てられいます。


甲斐国主武田氏四百年追遠の碑

昭和57年に新府武田氏400年の記念祭に合わせて建てられた碑で、
内容はところどころ読める字を見るかぎり400年間の武田氏の歴史が書いてあるように見えます。
(本当はどうかな?)


新府藤武神社

勝頼が自ら火を放ち城とともに焼け落ちたが、神社だけは再建された。
「お新府さん」と呼ばれる藤武神社は武田庄と藤井庄を見下す場所にあることから
この名が付いたとされています。


神社の鳥居



乙女坂

階段を登らずに行ける階段脇に小道があります。


東出構

東西二つの土手のような張り出しがあり、この間には堀が発掘されています。
「出構」は鉄砲のような新鋭兵器をもって敵の攻撃に備えるものであったようです。


西出構

このあたりは湿地帯で地面がじめっとしています。
靴が泥だらけになります。
湿地帯を横断しようとして私も滑って転びそうになりました(>_<)


水堀

水堀と湿地帯で構成される堀は滑りやすく、ぬかるみに足が取られてしまいます。
湧水が水源となっており、水堀と湿地帯とセットの二重の防御となっていたようです。
廃城後に水田となり堀の深さなどははっきりしなくなってしまったが、深い堀などもみつかっています。


桝形虎口

水堀を土橋で渡り桝形の虎口に到着します。こちらが搦め手側になります。
土塁に囲まれ一之門、二之門が構築され桝形内部はわりと広い構造である。


二之門

ここで発掘された礎石や炭化材からこの門は燃えて倒壊したことが明らかになりました。
礎石の上には焼けた柱の跡がのこっており、柱の太さが判明している。
奥行きのある門があったことは分かったのだが建物の形までは判明しておらず、まだ復元には
至っていません。今後の調査に期待されます。


七里岩

城の西側は断崖で自然の要害によって守られています。
西側はこのような岩肌の崖が続いています。

わずか68日間の在城にしてはかなり造り込んだ城のように思えるのですが
織田、徳川軍はそれ以上だったということなんですね。




韮崎市民俗資料館

韮崎市内の民俗資料や考古資料を中心に収蔵展示しています。
駐車場は20台ほどでここからの眺めも抜群です。


続百名城認定証

新府城が続百名城に選定され、スタンプ設置場所として韮崎市民俗資料館にスタンプが置かれる
ことになったのですが、新府城のスタンプ設置場所はここだけなのでなんとしても
ここが開館してる時間に来なくてはなりません。


スタンプ設置場所

受付前に設置されています。
最近どこの続百名城スタンプ設置場所で言われるのが城郭協会さんから頂いたスタンプ帳を
「初めて見た、見せて下さい」と言われます。
一般的には続日本100名城公式ガイドブック に付属しているスタンプ帳を持って巡っていると思います。
私も最初はそちらを持って巡ってましたが、城郭協会の会員さんには城郭協会のオリジナルスタンプ帳が
もらえます。
しかも作りも内容も実は城郭協会オリジナルの方がしっかりしていて良いです。
最近百名城も城郭協会のスタンプ帳を持って再び巡り始めています。(まだ制覇はしていません^^;)


ロビー

ロビーには新府城の模型が展示されていて、二階には民俗資料や考古資料が無料で展示されているので
覗いて行きました。


武田の里コーナー

武田に関しての資料は少ないのですが、そのほかの資料としてはそれなりに面白い。


猫の膳箱

こんな時代から猫と共存、かわいがられていたことがわかる資料です。
でも、ちょっと猫がこわい^^;



私の幼い頃にはこんな家の風景がわりと残っていたような気がします。
(ちょっとオーバーかな^^;)


古代の展示物

出土した土器の大きさにびっくり。
どれもわりと大ぶりでこれを焼く窯を想像するとかなり凄いことではないのか!と
得意分野ではないながらも驚きでした。


今回は続百名城スタンプを押すために訪れた韮崎市民俗資料館を書き足すため、
再編集致しました。


平成29年2月18日登城
平成30年6月3日再登城



続日本100名城公式ガイドブック (歴史群像シリーズ特別編集)
公益財団法人 日本城郭協会
学研プラス


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