ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

中沢新一 アースダイバー神社編 講談社

2022-02-28 21:19:14 | エッセイ
 中沢新一とは何者か。 大学教授とか、大学の研究所長を歴任しているが、どうも普通の意味での学者という枠には収まっていない。多数の著作をものした著述家、であろうか。 思想家、というと、いちばんしっくり来る肩書だろうか。 いっそ、文学者、と呼ぶべきかもしれない。 『チベットのモーツァルト』以来、このブログを始める前から、ずいぶんと多くの著作を読んできた。『カイエ・ソバージュ』のシリーズとか、『バルセロ . . . 本文を読む

気仙沼市民文化祭 霧笛の会 絵と詩の展覧会 今朝の三陸新報で紹介

2022-02-20 09:07:40 | Weblog
2月20日の三陸新報に、紹介いただきました。「霧笛の会は…会員13人の詩を…掲示した。市内の書家とコラボレーションしたり、絵の上に詩を載せたりと、工夫を凝らした力作が並ぶ。…「霧笛」のバックナンバー、同誌の表紙を飾った小田亜希子さんのイラストなどもある。」 霧笛のバックナンバーは、ご希望の方に無料で配布しています。 会場でお待ちしています。どうぞご覧くださ . . . 本文を読む

気仙沼市民文化祭 霧笛の会 絵と詩の展覧会 19日(土)

2022-02-19 12:59:33 | Weblog
 小田亜希子さんの表紙原画と茂木絢水さんの書。 霧笛の会のメンバーと、気仙沼市内の新進気鋭のクリエイターとのコラボの側面もあります。 1枚目写真の右側、水上洋甫くんのコーナーは、”ひらの”さん、”永住フラム”さんとのコラボとのこと。市内のクリエーターではないが、彼の活動の中での親交から実現したものという。 . . . 本文を読む

封印を解く かのような

2022-02-17 22:14:20 | おかえりモネinspired
                            書・茂木絢水閉じ込めておく能面のように表情なく愚鈍な曇天雪さえ散らつく寒さ蒼い海水の壁が押し寄せて押し寄せたまま凝り固まった凝固物上っ面を賑やかな笑いが滑っていったりどこか遠くの悲劇にかんたんに涙したり滞りない日常を暮らすある日彩雲をめがけて虚空を切り裂く白鷺の飛翔が大粒の清浄な雨を降らし降りやんだ蒼空に大きな二重の虹が架橋する蒼い森から豊饒 . . . 本文を読む

故郷 霧笛137号

2022-02-17 11:09:20 | おかえりモネinspired
                      (茂木絢水・書)うなぎを捕ったあの岸辺根魚(ねう)を釣ったあの筏の縁夢は今も巡って忘れられない故郷の入り江父と母はどうしているだろうか向こうの岸で友達は笑っているだろうか向こうの岸で手を振れば振り返してくれそうな向こうの岸で忘れられない故郷の向こうの岸で志を遂げていつの日か渡っていこう山が青々と水が流れる故郷の向こうの岸辺へ父と母が待っている友達が笑って . . . 本文を読む

大人は駄洒落を騙れ

2022-02-10 15:22:46 | 日本地口狂会同
大人は駄洒落を騙れ躊躇無く洒落を連射せよ孤立を恐れず連帯を希求せよ洒落せえ冷笑は捨象せよ満面の微笑を以て架橋せよ彼岸と此岸は一帯である大人は駄洒落を騙れWelcome to the wonderland厳冬の氷菓のような凍える極北の地へ昔話の氷結の宮殿のぬくもりを内包して大人は駄洒落を騙れ百発のうちにはひとつふたつの洒落た台詞も生まれるオッと夫は布団と不倫娘はムスッと布団と吹っ飛んだ . . . 本文を読む