ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

信田さよ子 上間陽子 言葉を失ったあとで 筑摩書房

2022-07-23 16:28:32 | エッセイ
 信田さよ子氏は、公認心理師、臨床心理士、原宿カウンセリングセンター顧問(前所長)である。 上間陽子氏は、琉球大学教育学研究科教授。専門は、教育社会学とのこと。 信田氏は、まえがきで、上間氏とはずいぶん話ができた、思いのほか語り過ぎてしまった、というが、それは、いやな感じではなかった、とおっしゃる。「対談の収録が終わるたびに、あれ、こんなはずじゃなかった、なんだか話し過ぎてしまったぞ、と思ったのだ . . . 本文を読む

東畑開人 なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない 新潮社

2022-07-11 21:04:14 | エッセイ
 臨床心理士・東畑開人氏の著作で、読むのは3冊目となる。『居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書』(医学書院)、『心はどこに消えた?』(文藝春秋)。ほかに、『現代思想2021.2月号 精神医療の最前線―コロナ時代の心のゆくえ 』(青土社)掲載の齋藤環氏と臨床心理士・東畑開人氏の対談「セルフケア時代の精神医療と臨床心理」も読んで、このブログで紹介している。 いつもながら、東畑氏の文章は読んで . . . 本文を読む

広井良典 ポスト資本主義 科学・人間・社会の未来 岩波新書

2022-07-02 23:42:52 | エッセイ
 広井良典氏は、1961年生まれとのことで、私より5歳年下ということになる。東大の教養学部から修士課程で科学哲学を学び、厚生省に勤務、社会福祉、公共政策に関わったあと、千葉大、マサチュ―セッツ工科大、東大、そして現在は京都大学人の社会の未来研究院教授ということになるようである。ウィキペディアを見ると「専攻は公共政策、科学哲学。社会保障、医療、環境、都市・地域等に関する政策研究から、ケア、死生観、時 . . . 本文を読む