大分単身赴任日誌

前期高齢者の考えたことを、単身赴任状況だからこそ言えるものとして言ってみます。

「走った距離は裏切らない」

2013-10-14 10:11:45 | マラソン

「走った距離は裏切らない」・・・・野口みずきさんの「マラソン名言」です。

もっとも、これはトップランナーには、当てはまらないのではないか、と言われています。野口さんをはじめとして、走り込みすぎでの負傷、ということが多くあり、「距離信仰」から脱却すべき、という意見の方が最近は強いようなのです。

・・・・が、素人ランナーには、ほぼ絶対的に当てはまる言葉で、まさに「名言」です。練習でどれだけの距離を走ったのか、ということが、本番での出来を決めるわけです。

その意味で、昨日の「筑後川マラソン」の悲惨な結果は、走る前からわかっていたことでした。

まず、結果を報告しますと、「5時間20分(くらい)」。これまで6回走った中で最悪のタイムでした。

でも、私としては、昨日のあの状態で、ゴールまでたどり着けただけで、大満足、という面もあります。少なくとも2回、「次の給水所でリタイアしよう」と固く決意しました。それでも、なんとか最後まで行けた、というのは、上出来だと思えるわけです。

走れてない、という自覚があったので、前半は、これまでとは違って「着実に抑える」ということができました。6分15秒/㎞くらいのペースで折り返しまで行きます。しかし、これは今の走力では「抑えた」とは言えないものだったようです。22㎞の給水所で一度止まってしまったら、再び走り出すことがなかなかできません。

なんとか走り出しても、どんどんきつくなり、28㎞の給水所前では、足が全く動かず、リタイアを決意しつつその機を伺っていたのですが、言い出せないまま休んでいたらなんとなく動ける感じになり、ボランティアの中学生の元気いい「頑張ってください」の声に励まされて再び走り出します。

まったく同じことを34㎞の給水所でもして、再び出発。この時点ですでに4時間20分を過ぎています。

この段階になると、走っている人は10人に1人くらい、という感じで、敗残兵の行進のような様相です。そんなことを思いつつ、自分としては、すぐ目の前しか見ずに、ただひたすら一歩ずつ前に進んで行くことだけを考えるようにしました。

そんな状態になってのゴールは、格別の感覚でした。屈辱感、情けない気分は34㎞地点に捨ててきた、という感じで、なにはともあれゴールまでたどり着いたことへの満足です。いろいろな失敗をしつつ、結局満足してしまっているのが、成長しない理由なのかもしれませんが・・・。