大分単身赴任日誌

前期高齢者の考えたことを、単身赴任状況だからこそ言えるものとして言ってみます。

山中教授のノーベル賞受賞

2012-10-12 06:20:00 | インポート

京都大iPS細胞研究所長の山中伸弥教授が今年のノーベル医学・生理学賞を受賞しました。

iPS細胞の「発見」については、7年前から「ノーベル賞級」と言われ、受賞は「時間の問題」とされていたので、内容についてはまったくわからないながら驚きはしなかったのですが、さすがノーベル賞で、受賞が決まると研究成果の内容の素人向け解説がなされてその一端を知ることができたり(その上でもさっぱりわからないまでも)、「そんなこと関係ないだろう」と思うようなことを含めて山中教授の人となりを知ることができるようになったのが、面白いところです。

特に、山中教授がとても不器用で、整形外科の臨床医としてはうまくいかず、研究者に転身した、という話には、親近感を覚えました。

それは、私自身がとても不器用だから、という理由でもあるのですが、「土地家屋調査士」という資格について、私は、かねがね「再チャレンジ」型の資格だと思っていて、社会的な存在意義としてもその面をもっと考えるべきではないか、と思っている、ということにもよります。ある一つの仕事、あるいは一定の仕事の類型に向かなくても、他に能力を発揮できる場面というのはあるはずです。それを社会的に保障し、それぞれの人が持てる力を存分に発揮できるようにすることが大事なことなのだと思います。「土地家屋調査士」という資格は、その受け皿になるような機能をも持っているように私には思えます。山中教授ほど華麗ではないまでも「転身」の上で調査士になった人々が、それなりの成果を生み出していくことの可能性をあらためて考えさせてくれました。

もう一つ、山中教授がマラソンを走っている、というのにも親近感です。もっとも、山中教授が今年の京都マラソンで出したベストタイムは「4時間03分19秒」とのことですから、私より45分以上速くて、格段の差があります。この差は、本業での業績での差ほどではないまでも、かなり大きいものです。

山中教授は、「マラソンでもオーバーペースでは途中でつぶれてしまう」ということを、今後の研究への意欲を示す言葉として語っていましたが、私にとっては、その通りの走り方をした先日の筑後川マラソンを思い出さざるをえないような言葉です。「オーバーペースで行けるところまで行って、ダメならつぶれればいいや」的な考え方は捨てて、「人生」を感じさせられるような走りを今後はしたいな、と思っています。とりあえず、11月の「国東マラソン」で「再チャレンジ」です!(・・・と、結局はマラソンの話で終わります。やっぱり、「ノーベル賞」は遠い。)