未来は見えない、それでも

まだ九州は雨…、島岡美延です。
関東では傘の出番はなく、猛暑やそれに近い暑さ。
ボランティアを受け入れたくても、それを阻む雨。
日本では、毎年、目を疑うような災害に襲われています。
だからこそ“被災者”と呼ばれた人々が、どんどん置き去りになっていないか。
時間がたって、記憶が薄れていくからこそ、立ち止まって考えなくてはいけないことがあるはず・
映画『彼女の人生は間違いじゃない（15日公開）』をご紹介します。
『さよなら歌舞伎町』など、自分の居場所を探し求める人々の葛藤を鮮やかに鋭く描いてきた廣木隆一監督が、小説家デビュー。その同名小説が原作。
みゆき（瀧内公美）は、地元の役所に勤めながら、週末になると高速バスで東京へ。
母を亡くし、福島の仮設住宅で父親（光石研）と二人暮らし。
農地を失って賠償金でパチンコ通いの父には語学学校と偽り、渋谷のデリヘルでアルバイト。
その従業員（高良健吾）も、素性を隠しながら仕事をしている。
福島と東京の往復で、彼女が見たものは…。