ヒーリングにおける「関与」を技術面で進歩させていくには、精密な呼吸を磨くことが第一だ。
吐いている息の行先をみる。
余分な思考が浮かんできたら、心のうちを大きく占めてしまわない内に吐く息とともに流してしまう。
しかし、無関係と思うものが実は見えない世界からのメッセージであり、きちんと取り上げる必要がある場合もあるから注意が必要だ。
「受容」との境界が曖昧になってくる話だが、やってくる感情や気分なども同期による受け手由来であるものも少なくない。
これも経験を積むことが最善策と言えるだろう。
小さな願望の成就など求めない。
求めても仕方がない。
人智で測れない広大な、あるいは微細で深遠な世界のはたらきに任せきって、つまらないコントロールなど試みなくて良いのだ。
計らいは、関与している間のみに発現するのではない。
人の出会いはお互いの生をどこかで変容させている。
ヒーリングの場で生まれた渦は宇宙の共振を呼び、あらゆる場に息づいて人を新たな選択の機会に導く準備をする。
周りを巻き込む。
「関与」の学びは進めても進めても終わりはない。
自分が気づいていないことが常にあるものだ。
そこに注意が向いたなら、発見のときも近づいたことになる。