そらみつ みそら file  ~To Provide You With Unity~

こころとからだについて、気がついたことを書いていきます。
『』の中の言葉は、見えない世界から伝わってきたものです。

反発力 1

2023-08-31 13:21:09 | 癒しの手法

換氣は触れる箇所、あるいはそこから刺激を受ける箇所の緊張を緩める。

だが、最初から緩めるとは限らない

 

まず、その部位に刺激がいく。

その刺激で部位がすぐに緩む方向にいかない場合、そこの緊張が高まる。

そしてさらにギュッと圧縮したり、張りや抵抗力が強くなるように感じることがある。

ときには痛みに似た感覚が生まれるかもしれない。

身体側からくるのは「反発力」と表現しても良いような力だ。

特に、胸部や腹部でその傾向を強く感じられる。

 

ある一点を通り過ぎると緩和が始まる。

緊張は一時的なものだ。

ただ、コリが強い場合は緊張の度合いがより高くなることもある。

 

なかなか動きが現れないときに、物理的な圧力を強める無理をしないでほしいし、無理なのだと諦めることもしないでほしい。

持続していくと、自然に高まった緊張が頂点に達したところで開放に転じる。

落ち着いて、まずは加える圧力を平坦にじっくりみていくと良い。

 

ただ、ここぞというところでうまく決められる、力の入れどころも実はある。

反発力の傾向を理解できるようになると、刺激の与え方の微妙なコントロールが効かせられるようになる。

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発熱時の換氣

2023-08-30 16:36:15 | 癒しの手法

[発熱時のヒーリング]で書いたことに通じるが、発熱中の換氣は成果を出すのが難しいように見える。

ここでいう「成果」は、熱を下げることだったり、身体を緩めることだったりを指す。

 

発熱はそれ自体が身体を正常な状態に戻そうとする反応だ。

だから、その役割が充分に済まされてからでないと、熱を下げるのはナンセンスである。

単純に解熱剤を使用することを勧めないのはその理由による。

ヒーリングや換氣が身体に有効に作用している発熱を直ちに下げてしまうことは考えられない。

一方で、ヒーリングや換氣が発熱をさらに促進すると言うものでもない。

その人の体力、頑健さに応じてちょうどいい体温というものがある。

熱は高ければ高いほどいいということではない。

 

身体を緩めるということについてはどうか。

ポイントは身体のかなり深いところに引っ込んでいて、自分のエネルギーの流れに一石を投じることはなかなか難しく感じる。

根気よく続けていれば、お腹が動かないわけではない。

が、動いても範囲が限定的で、それが身体全体に緩みをもたらすほどには感じられない。

 

それでも、試しに発熱時に換氣をしっかりかけてみてほしい。

ただ横になって休むだけの場合と何が違うかを身体で確かめるのだ。

気持ちが落ち着くのと同時に、眠気がやってきやすいのは感じられるはずだ。

眠くなったらそれにまかせて眠る。

それこそが、身体を正常に戻すプロセスに貢献する。

睡眠ほど身体を癒すものはない。

 

発熱時は長時間続けての睡眠がとりにくくなるだろう。

それは仕方のないことだ。

だが、目が覚めている間はできるだけ換氣をすると、眠気は早いうちに再度やってくる。

それを繰り返し、睡眠による癒しの時間が長くなれば、身体はすっきりと元に戻る。

トータルでみると、寝込んでいた時間は短くなっているはずだ。

 

発熱時の換氣に成果はみられるのだ。

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感情と紐付けること 2

2023-08-29 15:36:00 | 癒し

おっちょこちょい、では済まされないほどミスを連発する人がいる。

本人がどれだけ注意していても抜けができてしまう。

発達障害との診断も受けている女性。

本人としては思わぬミスをして気づかないでいることもたくさんあった。


接客していて、自分から尋ねて答えを得ているのに、違うことをしてしまう。

会話と行動のごく短い時間にミスが入り込んでしまうのだが、気をつけていても失敗は無くならない。


話を聞いていて降りてきたのが

『感情と紐づける』

という解決策だった。

相手の発した言葉が自分の中に確実に刻まれないことから起きている失敗なのだ。

喜怒哀楽の感情が発動していれば、目の前の出来事は印象深く自分の中に残ることになる。

もちろんポジティブな感情の方が望ましいから、心からの笑顔で相手を迎え入れるなどを方法として考えれば良さそうだ。

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感情と紐付けること 1

2023-08-28 15:43:00 | 癒し

甥御さんのもうすぐ5歳になる子供がいまだ言葉を話さないという相談をこの1月に受けていた。

『途端に話せるようになる。』

という言葉が降りていて、様子を見るように伝えてあったのだが、果たしてこのお盆に久しぶりに会ったときに、相談者の女性に対して一言返事をした、と喜びのご連絡をいただいた。


子供の発育が、周囲と比べて遅いのではないかと心配する場面をよくみる。

これは個人差が大きく、杞憂に終わることも多い。

小学校高学年や中学校に入る頃になって、親としても納得する状況になったりする。

このお子さんの場合、障害を持っていることがそれまでにわかっていたので、周りは気を揉んでいたことと思う。


今回の相談については、「胸のエネルギー」を動かすようにとのアドバイスが降りていた。

原因が発話するにあたっての技術的な問題などではないことが背景にあったからだろう。

感情に紐付けることが、どのタイミングでも人の後押しをするのは言うまでもないことだ。

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呼吸と健康の連携

2023-08-27 11:23:00 | 癒し

7月にCovid感染し、4日高熱が出た女性の対面セッション。

回復後もしばらく頭痛は続いたという。

発症は初めてということになってはいるが、前回家族が感染した際に症状が出ていて、濃厚接触者として仕事を休んでいたので、実質2度目だろうということになっている。


腹の膨らみ方とへこみ方で呼吸の間隔がわかるが、彼女のそれは短すぎる。

スーハースーハーと等間隔だ。

吸うのも吐くのもそれぞれに2秒かかっていない。

1秒から1.5秒というところだから、23秒で呼吸の1サイクルを終えている。


僕が静かにしたときの呼吸は、吸う方が吐くよりもずっと短くはなるが、合わせたら彼女のそれと比べると30倍ほど時間をかけていることになる。

起きて活動しているときだって、呼吸はたいして速くはならない。


長息は長生きに通じるわけで、健康にダイレクトに左右し、そのまま現在の状態を反映する。

健康はワクチンや薬でコントロールするものではないことを見過ごしていないか、と僕は彼女の危機感に訴えた。


長い呼吸ができるようになるには鍛錬が要求される。

自分の気づきと心がけからだ。

今ここから実践していかないと、いつまで経っても変わらない。

セッションのときも、その場でゆっくり長く呼吸を吐き出す努力をするよう伝えてからはお腹が動き始めた。

呼吸と健康との連携は感じ取ってもらえたものと思う。

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『氷期移動の要』 5

2023-08-26 13:52:00 | 未来の創造

7万年前ごろに地球の気候が激変したことが知られている。

その原因は、その頃大噴火を起こしたインドネシアのスマトラ島北部にある「トバ」にあるとする説が有力だ。

トバは最近の100万年間の噴火では最大級の規模で、琵琶湖の1.6倍になる世界最大のカルデラ湖を作り出した。

この大噴火は地球の各地に痕跡をとどめていて、インドやパキスタンではベンガル湾を越えて飛来した火山灰が降り積もった57センチの層が見つかっている。

グリーンランドの氷床コアにも火山灰が封じ込まれている。

「火山の冬」と呼ばれる寒冷化現象によって、トバ噴火後に地球の平均気温が35度低下し、これが610年間ほど続いたとされる。

この直後に地球は最後の氷期、ヴュルム氷期に突入し、人類の人口が元に戻るのに千年ほどかかったと推定される。


寒冷化と同時に低緯度地帯では乾燥化も進み、広い範囲にわたって生態系の破壊が起きたようだ。

東南アジアの熱帯林やモンスーン地帯で、森林消失と同時に生物多様性が急減。

インド中央部の地層の花粉分析では、この時期に森林が広範囲に死滅してその後1000年も植生が戻らなかった。

この気候変動により多くの生き物が絶滅したり、生存の危機に立たされたりした。

人類も例外ではなく、絶滅寸前にまで追い込まれた。

トバ火山噴火前の人口は多くて数百万人程度と推定されるが、1万〜15000人にまで激減した可能性がある。

千人以下になったとみる説もある。


現在ではこのトバ火山級の噴火が起きたとしても、当時ほどまでに人類が絶滅に瀕することはないかもしれない。

しかし相当の深傷を負うはずで、それ以前と以後とで同様の繁栄を謳歌できる保証はない。


それより何より。

このトバ火山噴火以上の災害が地球上に起きないと言い切ることはできない。


地球規模の変革が起きると言われる。

僕にはそれが今世紀中だと降りている。

しかし、何を契機にどのように起きるのか。

ゼロからに近いスタートを切るほどの事態に陥ってはじめて、変革は可能になるのかもしれない。

それを通り抜ける覚悟があるのか。


『氷期移動の要』に込められているのが、そんな意味でなければありがたいのだが。


(参考:「歴史を変えた火山噴火」石弘之 著)

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『氷期移動の要』 4

2023-08-25 10:03:00 | 未来の創造

昨日書いた西暦535年に起きたらしいクラカタウの大噴火。

この噴火がどんな被害を与えたか。


ジャワ島西部には5〜6世紀にカラタンと呼ばれる高度の文明が栄えていたが、6世紀半ば以降に姿を消している。


日本書紀の記述では安閑2年(535年)正月に安閑天皇が「毎年穀物は実り国境に外敵の心配はない。」と平安な時代を示す詔を出している。

それが翌年、安閑天皇の崩御とともに即位した宣化天皇の夏の詔は、「食が天下の本である。黄金が万貫あっても飢えを癒すことはできない。真珠が一千箱あっても凍えるのを救えない」となっており、大規模な飢饉や気候の寒冷化が起きたことを物語る。


朝鮮半島の食糧不足は日本以上に深刻だったようだ。

「三国史記」によると535年には洪水が起き、同年末には地震に見舞われた。

翌年は疫病が大流行し、広範囲の干ばつが発生した。

欽明天皇元年(540年)に7053世帯の人々が朝鮮半島や中国から渡来し、各地の国郡に配属され戸籍を編成したと日本書紀にはある。

時代から見て飢饉や伝染病を逃れて日本に渡ってきたと言えそうである。

彼らは大陸の最新の技術や文化を伝え、政治にも大きく関わって当時の日本の発展に貢献した。


中国は南北に王朝が並立した南北朝時代。

南朝の歴史書「南史」には、535年の異変が「黄色い塵が雪のように降ってきた」と記載されている。

5378月には厳しい寒波に見舞われ北東部では降雪があり作物が被害を受け、広い範囲で2年続きの飢饉が発生した。

北部の歴史書「北史」にも530年代半ばの気象異変と飢饉の発生が記録されている。

人口の78割が餓死して人々が人肉を食べていると記録された地域もある。

535年から550年の15年間は中国史の中で災害の集中した15年間だ。


東ローマ帝国では歴史家プロコピオスが「日光は一年中、輝きを失って月のようになりきわめて恐ろしい前兆だ」と「戦史」に記述している。

コンスタンティノポリスの大司教は「太陽が暗くなり毎日4時間くらいしか照らなかった。その暗さが一年半も続いた。」と「説教史」に書いている。

この異常寒波で、帝国内の農耕民族であるスラブ系民族が略奪に走っている。

536559年に「スラブ系民族がドナウ川の国境地帯に大挙して攻め込んで略奪のかぎりを尽くし、ローマ人を大量に奴隷にした」と前述の「戦史」にはある。

541年以降、帝国内では4度に渡ってペストが大流行した。


紀元前2世紀ごろにメキシコ高地に誕生した古代文明のテオティワカンは6世紀半ばに突如衰退を始める。

カリフォルニア州で集められた年輪のサンプル分析では535年〜550年代末まで年輪幅が極端に狭く、ほぼ20年に渡って寒冷化や乾燥化が続いたことがわかる。

テオティワカンから東に800キロほど離れたユカタン半島の発掘調査では、6世紀中期から20年〜50年以上も続いたと見られる干ばつの証拠がある。


南米のチリ、コロンビア、ペルーでも、この時期の異常気象の存在が年輪や地層から判断できる。


(参考:「歴史を変えた火山噴火」石弘之 著)

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『氷期移動の要』 3

2023-08-24 17:43:00 | 未来の創造

西暦535年に地球規模の大異変が起きている。

世界各地の古文書、年代記、伝承などに、異常寒波、自然災害、飢饉、疫病が発生し、その結果として政変や文明の崩壊が起きたことが記されている。

この影響はその後しばらく続いて、「闇の時代」とも呼ばれ、過去2000年間で最悪の気候だったと言われる。

この事実は世界各地の年輪データからも裏付けられる。

この年から数年、地域によっては20年以上にわたって年輪の幅が極端に狭まっている。

急激な寒冷化で、その間樹木がほとんど生長できなかったためだ。

太陽が一年半にわたって光を失ったという記録も各地に残されている。


どうやらこれは噴火による寒冷化、「火山の冬」と呼ばれる現象らしい。

極地の氷雪層を分析して過去の大気に含まれる物質や気温が年ごとの精度でわかるようになったせいで、この時期に火山が大爆発したらしいことが確実になった。

北極圏と南極で噴火の証拠が採掘されたことなどから地域の特定も進み、噴火の規模の巨大さからインドネシア島とスマトラ島の間のクラカタウとする説が有力だ。


(参考:「歴史を変えた火山噴火」石弘之 著)

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『氷期移動の要』 2

2023-08-23 09:13:49 | 未来の創造

地球の最終氷河期は約1万年前に終わり、現在は間氷期と言われている。

1万年前よりも昔も人類はもちろん生存していたが、その頃になって農耕、牧畜がスタートし、文明の基礎が築かれていく。

温暖で安定した気温が人類の繁栄の要因の一つになっている。

 

歴史時代になってからも世界には温暖期と寒冷期があり、前者では政治経済が比較的安定して穏やかな暮らしが保証されている。

一方、寒冷期には社会基盤が不安定化する。

飢餓は政権を脅かす。

どの国でも起きることである。

 

1601年にはロシアが異常寒波に見舞われ、1603年までに推定200万人が餓死したとされる。

モスクワだけで2年半の間に12万7千人が埋葬されたという。

政治的混乱が起き、クーデター、暗殺、暴動、近隣国との戦争が続く「大動乱時代」を迎えた。

これが収まるのは1613年にロマノフ家が帝位につき、その後ピョートル大帝が即位してのことである。

 

(参考:「歴史を変えた火山噴火」石弘之 著)

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『氷期移動の要』 1

2023-08-22 10:55:23 | 未来の創造

『氷期移動の要』。

今年8月1日朝に降りてきた言葉である。

 

ご存知の通り、世界が観測史上過去最高の暑さとなったこの7月。

沸騰しそうに暑い日本にいても想像し難い暑さによる災害が世界で頻発している。

ここ20年かそこらの傾向も併せて見ていると、世界が温暖化に向けて突っ走り続けているのは疑いようのない事実に思えてくる。

 

しかしである。

僕には表題のように『氷期』『氷河期』といった言葉が降りてくるのは以前から一貫している。

降りてきた時のニュアンスとしては、『要』は「必要」というより「これから自然にやってくる」という意味に捉えられた。

しかし、今は『要』はその二つの意味として重なっているものとしてしか思い返せないのである。

つまり、必要であるし、自然にやってくることだと。

 

なぜ『要』でなければならないのか。

少し想像を広げると、恐ろしいことに思い当たる。

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