その夢は、彼女が生まれてくる時の夢だ。
宇宙からやってくると、地球の前に神社の鳥居がある。
そして、そこにヘビがいる。
生まれる前の人が何人か一緒にいるんだけど
みんなだんだん鳥居の中に入っていく。
自分も結局そうする。
毎回ヘビがいるわけではない。
家族の時もあるし、他のもののこともある。
すごく良く覚えているのは、
鳥とウサギが合体したような変な生き物がいて、
「まだ開けちゃダメだよ」
みたいなことを言われたことだ。
羽とくちばしがあるが、耳はウサギのように長いそうだ。
しかし、いるのはヘビのことが多く、インパクトも強いらしい。
初めて見たのは4歳の時だという。
最近は、ヘビに関する他の夢も繰り返し見るようになった。
それは、シャワーを浴びていると毎回水が出なくなって、鏡からヘビが出てきて逃げる夢だ。
誰かが助けてくれることもあるし、追いかけられ続ける時もある。
鳥居のところにいるヘビは怖くないこともあるが、この夢でのヘビはいつも恐怖の対象である。
ここまで聞いて、さっきのメッセージを伝えてあげなくてはいけない、と感じた。
私が
「そのヘビはいなくなるんだよ」
と言ってもよかったのだが、それよりも、彼女が話す前にスマホのメモに残しておいたものを見せるほうが、本当だと思えるだろう。
「僕、きみの頭の上に座って、ずっとこめかみに手をかざしてたの知ってるよね?
僕は話を聞きながら、スマホをちっともいじっていなかったでしょう?
実は、こんな言葉が最初に聞こえたんだよね。」
と、メモに残した言葉を見せると、信じる以上に
「こわいこわい」
と動揺してしまった。
「大丈夫、怖いことではないんだよ。」と、鳥族とヘビ族の話、「ヘビ」が地球人にとってどういう意味を持つのか、そして「ウシ」がヘビを駆逐するのだという話もした。
こんな荒唐無稽な話を受け入れてもらえるか懸念しながらも伝えると、やはり意味があったようで、彼女は落ち着いた。
そういう情報は彼女にはきていなかったようだ。
思いついて、
「ウシには会ったことある?」
と尋ねると、
「ウシは木星にいた。」
「または土星。」
とすんなり答える。
やはり地球に近いところで見守っているということだろうか。
ちなみにスピリチュアル、精神世界などで括られる分野に、一切興味を持ったことはない子である。
このセッション直後からは、腰の痛みはなくなったが首が痛くなったそうだ。
翌日、まだ残る首の痛みを訴えて朝は学校に送ってもらったが、学校が終わる頃にはそれも消え、普段通りの生活に戻ったということだ。