スウェーデンはロックダウンせずマスクせず、で新型コロナウイルス対策を進めてきた国だが、2ヶ月前の2月9日に規制をすべて撤廃して日常が戻った。
一時期感染者と重症者が増えて医療が逼迫し、国外から非難が出たけれど、結果的に2020年から21年の超過死亡率はヨーロッパ諸国で最も低い国の一つとなっている。
平年と比べての死亡者の増加がそれほど多くないということだ。
考え方によるが、ある種の勝ち組という言い方はしても良いだろう。
2年前にスウェーデンがその方式で進めることを知ったとき、僕は日本は絶対その方針でいくべきだと周囲に言っていた。
ブログにもちょろっとだけ書いたが。
これはメッセージでもなんでもなく、その当時のウイルスによる死亡率などのデータを見てのことだ。
ただ、日本は独自路線をとれず欧米の顔色を窺う国だから、無理なのはわかっていた。
スウェーデンの衛生チームは、ロックダウンに意味がないことをデータ重視で確認してそれを貫いた。
同時に、医療現場での適切なトリアージが功を奏している。
誰を優先して治療するかの判断のことだ。
感情論が合理性を支配してしまう日本では期待できない方策である。
国民は政府を信用しているからその政策のもと生活を続けたし、政府は丁寧に説明をした。
一番の違いが出たのはそこ、政治への信頼だろう。
僕が言いたいのはここから先だ。
そのベースになってるのは、国民が自分の頭で考えて行動する下地が子供の頃からの教育で整っていること。
日本は政治が悪いというけど、きちんと考えておらずその場しのぎの選択を良しとする国民の機嫌を政治家がとっているという構図がまず間違っている。
教育から叩き直さないと、日本は良くなっていかない。
その過程でワイドショーなんてものは絶滅するだろう。
ウイルス感染していれば、交通事故死でも他の病気が主因で亡くなった老人もすべてウイルスの犠牲者に数える、わけのわからない方策をとるような国は、そもそも信用されなくても仕方がない。