友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

困っている人を助けるのは当たり前のことなのに

2017年10月28日 17時13分49秒 | Weblog

  小2の孫娘が「マンションに松葉杖の人いる?」と言う。「ああ、いるよ」と答える。「かわいそうだと思う?」と聞く。私は何と答えるべきか迷った。同情していいのか、しかしそれ以上の説明ができない。「かわいそうだと思うよ」と答えると、「自分がやったことなら、仕方ないよね」と言う。自己責任!小2のこの子がそんなことを言うのかと、私は考えさせられた。

 「うん、不注意でケガする人もいるけど、病気とか、自分ではどうすることも出来なくて、松葉杖を使っている人もいるよ」と話すと、「ふーん」と言うだけでそれ以上は興味ないようだった。マンションの人で、まだ私よりも若いと思う男の人がいる。その人は私の知る限りでは、以前は松葉杖を使っていたが、今は車イス生活だ。出勤する時、自動車に乗り込む時、上手に車イスを操作していく。

 建物に入るスロープを後ろ向きになって、動く片足で車イスを動かしていく。一瞬、押して手伝おうかと思ったが止めた。エレベーターの前で一緒になった時、「うまいもんですね」と声をかけて、行き先の階のボタンを押した。ボタンは少し上にあり、押しにくいからだ。彼は「慣れましたから」と言って笑った。

 自分の不注意で事故に遇う人もいる。自分がどんなに注意を払っていても事故に巻き込まれる人もいる。病気で動けなくなる人もいる。原因はどうでもいい。動けない人や松葉杖の必要な人や病気の人など、困っている人に何をしてあげることがいいのかだと思う。「自分が悪いからでしょう」と決めつける小2の孫娘に、どんな言葉で話したらよいのだろう。

 困っている人がいたら助ける。それが当たり前なのに、そう教えることに躊躇してしまうはなぜなのだろう。私は娘たちに、「人には優しく、自分には厳しく」と言い聞かせてきた。娘たちはそういう女性になってくれた。孫娘にも「人に優しく、自分に厳しく」と伝えたいのだが…。


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