友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

井戸掘りの道具を運んでいると

2018年01月09日 17時40分34秒 | Weblog

 午後からは晴れる予報だったのに、強い西風に吹かれて黒い雲が空を覆う。たちまち雨が降ってきたが、しばらくすると止んでしまう。東の空の黒雲の中に虹が見えた。不安定な天気で、空気はどんどん冷たくなる。井戸掘り仲間の先輩と、作業したまま現場の事務所に置いてあった道具をマンションの倉庫に移動させた。

 すると、「あら、何してるんですか?」と若い女性の声。20年くらい前に、一緒に自治会の役員をやった人のカミさんだ。マンションの中庭に井戸を掘るので、そのために準備していると説明するが、「本当に水が出るんですか?」と信じてられない様子だ。「濃尾平野は木曽川、長良川、揖斐川によってできた平野だから掘れば水は豊富に出てくるよ」と話すとちょっと納得した顔になった。

 それなのに、「次の自治会長になってください」と全く違う話をし出す。「今の会長、まだ続けるみたいです。ぜひ、代わってください。みんな、そう思っていますから」と畳みかける。「いや、一度自治会長を務めた者は再び就任しない決まりだから。あなたのダンナのような若い人にやってもらうのが一番いいよ」と切り返すと、「ウチノはダメよ」と即断する。そんなことはない、むしろ若い人に任せるべきだと私は思う。

 「まだ、やり残していることがある」と自治会長は言っているようだが、それは詭弁で、次の人に渡す気持ちがないのだろう。自治会の仕事はできるだけ多くの人に経験してもらうことで、自治への情熱も新しいアイディアも生まれてくる。いくら優秀な人であっても、その人が長く職に留まれば本当はもっと優秀な人が居てもその権利を奪うことになる。

 現自治会長は頭の切れる人なのに、どうしてそんなことに気付いてくれないのだろう。明日は先日、現場を見てきた春日井の井戸の修復に出かける。どういう手順で行うか、それを詰めないといけないが、先輩はいつも楽天的で、「そう難しくないでしょう」と言う。そうあって欲しいと思うが…。

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