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戦火のウクライナから当ブログへのアクセスあり(令和4年05月05日)

2022年05月05日 10時27分00秒 | 96無線コラム

戦火のウクライナから当ブログへのアクセスあり(令和4年05月05日) 

日本帝国陸海軍無線開発史(https://minouta17.hatenablog.com/)なるブログを別途に開設しています。
本ブログは戦時の旧軍の無線機や電波兵器に対して、大変中途半端な内容ではありますが、網羅的、体系的に情報を整理することに努めているところです。
アクセス対象も日本語オンリーで国内専用のつもりですが、海外からも少しはアクセスがあるようです。
その中でも、数年前からウクライナからの時々アクセスがあり、どんなかたが興味を示されているかと思っておりました。
しかしながら、今回のロシア侵攻でもはやウクライナからのアクセスなどの考えられないと思っていた矢先に、2020年5月3日にウクライナから当ブログへのアクセスがありました。


IPアドレスから場所は首都キーウの北東のNizhynという地名のようです。
キーウの北西のブチャーなどの悲惨な動画から想像もできないのですが、北東部の都市には被害が少なかったのかもしれません。


 
この戦時のウクライナにあっても、ネットワーク環境には問題ないことと同時に、気休めでも自分の興味のあるブログを見ることができる心の余裕に対して感心する次第です。


ロシアのウクライナ侵攻に関しては、あらためて歴史からの手がかりをえるため両角良彦氏の1812年の雪モスクワからの敗走と「バルバロッサ作戦-ソ連侵攻に賭けるヒトラー」を読んでいます。
ウクライナ侵攻ではテレビ解説のために軍事専門家なる人物による「バルバロッサ作戦」の引用がよくされていますが、当人らが本当に読んでいるのか疑わしい次第です。
例えば、今回のロシア軍のウクライナ侵攻でロシアの戦車にZやVのマークをした話が出ますが、パウル・カレルの「バルバロッサ作戦」を読めば、「ドイツ戦車に<白いG>と言って、大きく白く描かれた<G>は、装甲集団の全車両のマーク、<G>はグデーリアンのことである。こうすれば一見して味方戦車であることがわかる。」
今回のウクライナ侵攻でロシアの戦車の白地のマークについては、これが本当の起源のようですが、本を読めば、必ず評論すべき重要事項と思いますが、今日まで軍事専門家と称する人からのこのような発言はありません。
YAHOOニュースでは、50年前の1968年8月に当時のチェコスロバキアにソ連軍などが侵攻した時に、ロシア側の戦車が自軍の識別マークとしてペイントされたとの記録があったとのコメントがあっただけです。

ロシアは第二次世界大戦では新型のT-34の大量投入によりドイツを打ち破り、今度はロシアのウクライナ侵攻ではロシア側のT72やT-80の過信により新戦術であるドローンなどの新型兵器の投入により、進攻側のロシアのほうが今度は敗北の可能性さえある危機的状況となっています。
第二次世界大戦では当時のロシアは、米のレンドリース法により大量の新型兵器の供与により勝利に大変貢献しましたが、今回は英米を中心として西側陣営がウクライナへ新型兵器の大量提供を行っていますが、これが最後にウクライナの命運をきめる戦いになることだろう。
とはいっても、簡単に戦局が動くことはなく、まだまだウクライナの困難は続くだろう。
日本のように「ウクライナがかわいそうだから?」の理由で、ヘルメット、防弾チョッキと民生ドローンなどを提供しても、ウクライナ側は本心から感謝はできないのです。
武器がなければ、ウクライナはロシアに負け、そうなれば支援国への感謝は永久に出来ないのです。
その理屈が判らず、ウクライナからの感謝がないことへ文句をいっている平和なニッポン国民は本当に大丈夫なのだろうか。


参考資料
レンドリース法
オークションウォッチ WIRELESS SET No19 MARK Ⅱについて(令和4年03月02日)
https://blog.goo.ne.jp/minouta17/e/b72dc7f58e0d192f2bf83e64cdd6c4bc

 

参考文献
バルバロッサ作戦-ソ連侵攻に賭けるヒトラー パウル・カレル 松谷健二訳 1971/9
1812年の雪モスクワからの敗走 両角良彦

 

 


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