韜晦小僧のブログ 無線報国

真空管式ラジオ、軍用無線機やアマチュア無線機の修復の記録
手製本と製本教室の活動の記録
田舎暮らしの日常生活の記録

手製本活動(その27:製本教室)

2015年04月23日 21時15分42秒 | 00手製本/製本教室

手製本活動(その27:製本教室)

平成27年04月23日実施した製本教室の制作模様です。


全体の教室模様です。

 

 

 

■目引き、背固めの工程の丸背・角背チームの作業状況です。

①本体に紙バンドを巻き、丸い筒とヘラを使用して丸みだしを行います。(角背はこの工程は不要です)

②金鋸で背に1.5ミリメール程度に深さの溝を切ります。

③背に水溶きボンドを塗り、切った溝に麻紐を入れていきます。

⑤最後に和紙を背に貼って完成です。

 

 

■本体部作成2:見返し、天地のやすりかけ、寒冷紗貼り、はなぎれ、しおり、クータ貼りの工程の丸背チームの作業状況です。

①捨紙をはがし、全体的にお掃除します。

②本来は裁断工程ですが、天をやすり(#240)がけし平らにします。

③クータを準備し、しおり紐や花布を教材の中から選び、見返しを貼ります。

④しおり紐、花布。寒冷紗の順番で背に貼ります。

⑤最後に、クータを背に貼って完成です。

 

 

■表紙と本体部の合本処理丸背チームの作業状況を以下に示します。

①事前に表紙と本体部を合わせ、チリがきれいにとれているか確認します。

②確認が完了すれば、水溶きボンドにて、背のみ表紙と本体部を仮接着します。10分程度で接着が完了します。

③表紙と本体部の見返しを接着する前に、チリ調整します。基本的には、糊付けにより2mm伸びますので、その分だけ事前に切断する必要があります。
 また、本体部の変形等にり、チリが斜めになった場合もこの時点で修正します。

④表紙と本体部の見返しをでんぷん糊を使用して接着します。この時クッキングペーパーを敷いておきます。

⑤次に、船底板を利用して溝をつけます。

⑥最後、溝に竹ひごをつけ、プレスして完了です。

 

 

※製本教室の案内は下記のとおりです。


中国新聞文化センター教室部
教室名:クレドビル教室 お問い合わせはTEL082-962-4111へ
講座名:手製本(ルリユール)入門
コース:第2・4木曜 10:00~12:00
講師:広島手製本倶楽部主宰 森川 昌幸
講座内容:自分の本を作りたいが、製本については全く知識がないといった初心者を対象とした講座です。
製本の基礎として、前期3ヵ月間は角背、後期では丸背の製本実習を行います。
専門的な製本道具を用いず、手作り製本が楽しめるようになります。
製本技術をマスターすれば、自分史、ホームページ、ブログや絵手紙など自分のアイデアを活かした本を作ることができるようになります。
1回 5単位 2,500円/月2回 5,000円(表示:税抜)
備考:教材費 2,500円

 

広島手製本倶楽部は以下のアドレスです。
http://minouta17.web.fc2.com/book_index.html

 

 


手製本活動(その26:製本教室)

2015年04月09日 21時59分05秒 | 00手製本/製本教室

手製本活動(その26:製本教室)

平成27年04月09日実施した製本教室の制作模様です。


全体の教室模様です。
新年度となり、2年間在籍されたNさんが卒業され、入れ替われにMさんがはいられました。
とにかく製本の基礎をじっくり学ぶ講座を今後も目指します。

 

講習の余り時間があったので、革すきの練習を行いました。

 

■本体部の折丁づくりの工程のチームの作業状況です。

①横目のA4用紙には、各生徒さんのご希望の内容を事前にこちらでレーザプリンターで印刷を行っております。
 印刷については、冊子印刷機能でA5版の縮小印刷を行います。

②この用紙を半分に折り、ヘラにてきれいに伸ばすといった単純作業です。

③後は捨て紙と合わせ、プレスして完了です。

 

■目引き、背固めの工程の丸背・角背チームの作業状況です。

①本体に紙バンドを巻き、丸い筒とヘラを使用して丸みだしを行います。(角背はこの工程は不要です)

②金鋸で背に1.5ミリメール程度に深さの溝を切ります。

③背に水溶きボンドを塗り、切った溝に麻紐を入れていきます。

⑤最後に和紙を背に貼って完成です。

 

■表紙の作成工程(紙装)の丸背チームの作業状況です。

①表紙の裏にはる黄ボール紙(厚さ2mm)として、表・裏の型紙を切り出します。
 なお、丸背の場合には、黄ボール紙の横幅は、本文と同じ長さにしてください。
 背は地券紙にて切り出します。背幅については、前工程にて測定したデータをそのまま使用します。

②今回はB4版の美術用紙に表紙を印刷していますので、この切り出した黄ボール紙を型として鉛筆でなぞり、表紙の枠を確定します。

③最後に、水溶きボンドにて、表紙の用紙に、切り出した黄ボール紙の型紙を貼り付けます。ここでの注意事項は角のまるめ処理です。
 少し乾いた段階で、背の丸目加工してください。

 

 

※製本教室の案内は下記のとおりです。


中国新聞文化センター教室部
教室名:クレドビル教室 お問い合わせはTEL082-962-4111へ
講座名:手製本(ルリユール)入門
コース:第2・4木曜 10:00~12:00
講師:広島手製本倶楽部主宰 森川 昌幸
講座内容:自分の本を作りたいが、製本については全く知識がないといった初心者を対象とした講座です。
製本の基礎として、前期3ヵ月間は角背、後期では丸背の製本実習を行います。
専門的な製本道具を用いず、手作り製本が楽しめるようになります。
製本技術をマスターすれば、自分史、ホームページ、ブログや絵手紙など自分のアイデアを活かした本を作ることができるようになります。
1回 5単位 2,500円/月2回 5,000円(表示:税抜)
備考:教材費 2,500円

 

広島手製本倶楽部は以下のアドレスです。
http://minouta17.web.fc2.com/book_index.html

 

 


東亜電波 波602波形直視装置 オシロスコープの修理記録(その1)(平成27年4月7日)

2015年04月07日 22時24分14秒 | 09真空管式オシロスコープ

東亜電波 波602波形直視装置 オシロスコープの修理記録(その1)(平成27年4月7日)


本機も来歴不明です。
銘板から製造元は東亜電波工業株式会社、製造時期は昭和25年10月とあります。
東亜電波工業株式会社をインターネット検索しますと、以下の情報がありました。
沿革
1944年9月 - 東亜電波工業株式会社 創立[1]
1945年 - 電気化学計器株式会社 創立
1961年11月 - 東亜電波工業が東京証券取引所2部上場
1990年 - 東亜電波工業が三井造船株式会社と資本・業務提携
2000年 - 東亜電波工業株式会社と電気化学計器株式会社が対等合併し、東亜ディーケーケー株式会社となった(存続会社は東亜電波工業)
2005年11月 - 米国HACH社(en:Danaher Corporation傘下の水質検査機器メーカー)と資本・業務提携し、HACH社が筆頭株主となった
2006年11月1日 - 電子測定器事業部門を日置電機に譲渡
2013年10月31日 - 東京証券取引所1部に指定替え。
残念ですが、現在は東亜ディーケーケー株式会社から電子測定器事業部門を日置電機に譲渡され存続していないようです。

昭和25年に時間を戻してみると、昭和20年の敗戦により、当時の軍用無線機器メーカは存続の淵におり、民需に転換を図っておりました。
このオシロスコープの名称であります「波602波形直視装置」の「波シリーズ」とは、日本無線が敗戦後、軍用から民需転換し、船舶無線機(主に外洋漁船)の名称でした。
この「波602波形直視装置」は、日本無線の無線機の保守・点検用に開発されてものではないでしょうか。
この当時の真空管も「波」の名称が付与されてものが多数見受けられます。
1インチオシロスコープの製品化は大変ユニークですが、安価な製品を目指したものかもしれません。

 

本機の修理に関する考察は以下のとおりです。
①回路図、説明書の入手は困難です。
②内部を見ていないので修復については踏み込めません。
③フロントのつまみがオリジナルではありません。内部もかなり改造されている可能性があります。

 

 


広島戦時通信技術資料館及び広島手製本倶楽部は下記のアドレスです。
http://minouta17.web.fc2.com/

 


松下電器 2インチオシロスコープCT-50Eの修理記録(その1)(平成27年4月7日)

2015年04月07日 21時35分11秒 | 09真空管式オシロスコープ

松下電器 2インチオシロスコープCT-50Eの修理記録(その1)(平成27年4月7日)


来歴は不明なのですが、ネットオークションが本格化する前に、秋葉原のジャンク屋の親爺(秋葉原の万世橋のそばにあった篠塚電気のご主人(故人))にたのんでいるとどんどん入荷する。1個1万円単位で多数購入してしまった。
どうもこの1台のような気がしますが、定かではありません。
銘板から製造年月昭和31年2月と製造番号109とありますが、本機に関するインターネット、説明書や文献などの情報はありません。
この当時はテレビ製造などの電器産業の立ち上り時期であり、最もエレクトロニクス産業が成長期を開始する輝かしい時代でもありました。
個人ではアマチュア無線等も普及し、無線機の製作にオシロスコープが必要となりました。
しかしながら、産業界では高価なオシロスコープを使用することができましたが、個人では自作するか安価なオシロスコープが必要となりました。
ベストセラーとなったのは、トリオの2インチオシロスコープCO-50ではないでしょうか。
松下はやはり柳の下の2匹のドジョウ目当ての商売のようで、トリオでの商売から2インチオシロスコープでは高性能・高価格のCT-50Eを開発したのではないでしょうか。
ただし、商品化の観点では、ブラウン管は3インチ以上でないと観測しにくく、2インチでは中途半端な製品に思われます。

本機の修理に関する考察は以下のとおりです。
①回路図、説明書の入手は困難です。
②電解コンデンサー数本に液漏れがあり交換する必要があります。
③全てオリジナルの部品であり、程度も良い。
上記条件を考えると修復はそんなに問題はないように思われます。

 

 


広島戦時通信技術資料館及び広島手製本倶楽部は下記のアドレスに変更です。
http://minouta17.web.fc2.com/

 


トリオ オシロスコープCO-50の修理記録(その1)(平成27年4月1日~4月6日)

2015年04月06日 22時54分18秒 | 09真空管式オシロスコープ

トリオ オシロスコープCO-50の修理記録(その1)(平成27年4月1日~4月6日)


岡山県高梁市Mさん(JA4JDF)からCQ誌 などの雑誌を無償提供していいだきましたが、その折、測定器類としてトリオオシロスコープCO-50もいただきました。
この度、この真空管式オシロスコープの修理をおこなうこととしました。
まず、このCO-50の資料収集から開始しますが、真空管式オシロスコープ自体インターネットの検索では、あまりヒットしません。
特に回路図などの資料はほとんどヒットしない状況です。
しかたないので、オシロスコープに関する著述から調査することとしました。
「オシロスコープの設計と取扱い」(昭和33年6月 誠文堂新光社発行)の付録にトリオCO-50の配線図が掲載されています。
しかしながら、トリオCO-50は昭和33年以降に大幅な改良がなされており、当機のオシロとは使用真空管などの異なっていることが判明しました。
結局最新の回路図を見つけることができませんでした。
資料収集はこれ以上は諦め、実機試験に入ります。

 

まず、電源を入れる前に、テスターにて電源系統のショートがないことを確認します。
次に、目視にて電解コンデンサー類のチェックを行うます。
50年以上の経年変化により、電解コンデンサーは液漏れが発生しており、通電すると危険なことが多いです。
当機でも、2本の電解コンデンサーに液漏れが発生しておりましたが、ショート状態ではありません。
危険を承知で通電開始します。
なお、異常があれば、即電源断できる体制が必要です。
数分でブラウン管に描画されました。
輝度も充分ですが、水平掃引の鋸歯状電圧が発生していないようです。
10分もすると1個の電解コンデンサーが発熱し煙が発生したので、あわてて電源を切断するこことなりました。

問題点を整理すると以下の通りです。
①入手した回路図と一致しない。→ 大幅な改良があった模様で最新の回路図の入手は困難
②水平掃引しない。→ マルチバイブレータ回路に問題あり。
③電解コンデンサー 10μF×4 500Vに液漏れあり
           4μF   500Vに液漏れあり 
④銅板ショートリング はんだはずれ

基本的には、上記の不良コンデンサーを交換すれば修理できるばずだが、手持ちの電解コンデンサーにも限りがある。

 


広島戦時通信技術資料館及び広島手製本倶楽部は下記のアドレスに変更です。
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