夜な夜なシネマ

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『ピザ・ボーイ 史上最凶のご注文』

2011年12月10日 | 映画(は行)
『ピザ・ボーイ 史上最凶のご注文』(原題:30 Minutes or Less)
監督:ルーベン・フライシャー
出演:ジェシー・アイゼンバーグ,アジズ・アンサリ,ダニー・マクブライド,
   ニック・スウォードソン,マイケル・ペーニャ,フレッド・ウォード他

先週末よりシネ・リーブル梅田にて公開中。

主演のジェシー・アイゼンバーグは、『ソーシャル・ネットワーク』(2010)の彼。
それより前の出演作『ゾンビランド』(2009)が私のツボでした。
本作は『ゾンビランド』と同監督の作品で、
製作に名前を連ねているのはこれまた私のツボ俳優ベン・スティラーと、
彼と共同でプロダクションを経営するスチュアート・コーンフェルド。
『トロピック・サンダー 史上最低の作戦』(2008)で
トム・クルーズがハゲヅラを被って演じたプロデューサー役のモデルは彼だとか。

宅配ピザの配達員ニック。
客のなかには「30分以内にお届け」を悪用する少年たちもいて、
間に合わせるには相当きわどい距離のニックの勤め先にわざわざ注文し、
母親からピザ代として貰った小遣いを出さずに済ませようという魂胆。

しかし、ニックも負けてはいない。
浮いたピザ代でビールを買ってきてやるからと言って小遣いを丸取り。
もちろん少年たちに渡しはしない。
ニックの自宅の冷蔵庫はビールで満杯。

そんなお気楽な生活を送っていたある日。
指定の場所にピザを配達したところ、マスクを被った二人組に襲われる。
クロロホルムを嗅がされて気絶し、
目が覚めると体に時限爆弾が巻きつけられていた。

二人組はプータローのドウェインとトラヴィス。
元軍人で退役後に宝くじを当てたドウェインの父親が鬱陶しくてたまらない。
親父が死ねばカネは俺のもの。
そう考えたドウェインが殺し屋を雇って父親殺しを計画。
ところが殺し屋に支払うカネがない。
そこで単なる思いつきでピザ配達人のニックに銀行強盗させることにしたのだ。

強盗を完遂できれば爆弾解除のコードを教えてくれるらしい。
困り果てたニックは、悪友で小学校教師のチェットに助けを求める。

83分とコンパクトなわりに、序盤は冗漫な印象です。
ラストに近づくとドタバタと派手に展開して大笑い。
とにかくインド系友人のチェット役、アジズ・アンサリが最高。
ニック役のジェシー・アイゼンバーグとの掛け合いはまるでコントで、
しゃべりのテンポもまん丸く開かれた目も、見れば笑わずにはいられません。

原題は“30 Minutes or Less”で、「30分もしくはそれ以内に」の意。
この邦題のセンスはイマイチだけど、わかりやすくていいなぁ。

ついでに、ドウェイン役のダニー・マクブライドは、
上記の『トロピック・サンダー』で爆薬マニアの映画スタッフ役だった俳優さん。
本作でもやはり爆薬マニアなのはシャレでしょか。

エンドロール直前のオチ、傑作。サンドラ、Good Job!
エンドロール終了後にもネタがありますのでお観逃しなく。

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