minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

知らない私がモグリでした。@大館ミントンハウス

2016年05月29日 | 
玉川大学の音楽サークルでは1年ちょっとしか在籍していなかったので、ほとんどご一緒したことのなかった先輩が「紗知、せっかく東北に来るのだったら、大館と角館と2箇所やらない?」とFace Bookでつながりメールをくださった。「えええ?いいんですか〜?」

ほとんど秋田に知り合いがいなかったので、今回はすっかり岩澤先輩にお世話になることに・・・。30年ぶりにお会いする先輩はすっかり貫禄がでて、昔の面影がなく(笑)最初はわからなかったのですが、話をしているうちに、どんどん懐かしい話に。いや〜、青春時代を思い出しました!持つべきものは友人(先輩)だな〜。

そして、大館といえば「ミントンハウス」。失礼ながら私は全く知らなかったのですが、お店に入るとフィルウッズやデイブ・リーブマン、ペトルチアーニなどの伝説のジャズマンから渡辺貞夫、日野皓正、といった大御所たちのサインが壁一面に・・・・。なんだなんだ、ここは?

サウンドチェックをすませると近所の居酒屋で先輩が郷土料理を次々とご馳走してくださる。なんと幸せなことでしょう。いぶりがっこ、姫竹を焼いたもの、比内地鶏のお刺身、比内地鶏の焼き鳥・・・わ〜、演奏前からこんなに食べちゃったw!男どもはすっかりビールでいい気分。大丈夫か?!


新鮮だからこそ食べられる比内地鶏のお刺身


歯ごたえがまったく違う焼き鳥


この姫竹の美味しいこと!


貫禄のふたり。

時間になって、お店に入ると、狭い店内にぎっしりとお客様が。もう、トレスのTシャツを購入して着込んでいるおじさまがいるぞ!!昨日に引き続き、秋田、恐るべし。

ライブが始まるといい雰囲気でみんなが楽しそうに盛り上げてくださるので、またまた調子にのって2本吹きまで・・・。こんなにノリがいいと、旅の疲れなんか吹っ飛んでしまいます。ありがとうございました!

演奏後には、マスターの奥様が特別に作ってくださった、比内地鶏で前夜から仕込んでくれた「きりたんぽ」。これがコクがあって美味しいのなんの。「でも本当は秋が一番せりの美味しい時期なのよ。今度は秋にくるといいわよ。」新米の時期、秋がせりも根っこごと食べられる季節なのだそう。昨年、冬にきりたんぽのセットをたかやんから送っていただいたので「せり」の根っこの美味しさはそのとき初めて知ったのです。



そして、ようやく私たちと合流したマスター。そこから謎に包まれたマスターの正体が次々と明かされることに。

このお店をやって42年、海外アーテイストはもちろん、日本人のミュージシャンたちを個人的に大館に呼んでコンサートを行ったり、なんと私の師匠である土岐英史の最初のグループもよんだそう。そして壁にかけてある素敵な絵はマスターがNYで描いたという水彩画。デイブリーブマンが気に入って、CDのジャケットにしたそうです。パリの美術館でも飾られたり、賞をとったりしている一流の画家でもあった・・・ひえ〜〜、凄い人だったのね。

最初の印象はとっても寡黙な池袋ぺーぱーむーんのマスター似のおじさん(同じ年でした!)。むっつりして怖い人かな、とちょっとびびりましたが、マスターの話をだんだん聞くうちに、あれよあれよと面白いミュージシャンの裏話が飛び出して・・・朝まで飲みたい気分。とっても優しい気さくな方でした。この店に高校生から通いつめていた先輩も面白い人だったんだな〜。こんな素敵な場所を今まで知らなかったのはモグリでした。紹介してくださった先輩に改めて感謝。また来年もこの話の続きがぜひ聞きたいです!マスター。

そして、明日はその同じ大学で私が初めて女の子3人で組んだジャズユニット「Misty」(きゃ〜、はずかしいw)のバンドでベースを担当していた友人、レイコの仕切りで青森へ。こちらも初めてなので非常に楽しみにしております。


感動しました!とCDをたくさん購入してくれた若いご夫婦と。


マスターと私のうしろの絵がCDジャケットに使用された絵画。

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