常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

筋肉体操

2019年01月31日 | 日記

【みんなで筋肉体操】スクワット ~ 強靱な足腰をつくる

朝、ゴミ出しに行ってエレベータの

中でいつも行き会うおじいさんに会った。

見慣れぬマスクをしている。

「いやあ、バス停の前で転んでね。お巡り

さんが慌てて来て、ここまでパトカーで

送ってもらったよ。」

このおじいさんほど、自転車に乗って

買い物、図書館とよく動く人はほかに

いない。足腰はしっかりしているはずだ。

それでも加齢で足腰が弱る。下手に

転倒すると寝た蹴りになりかねない。

 

朝食後、お茶を飲んでいると

筋肉体操の谷本先生が出演していた。

自分は、寒い冬は室内で筋トレをしている

ので、先生の話はいちいち納得できる。

この一年、山登りを楽しむためにも

欠かせない毎日のルーティンだ。

動画をユーチューブから共有させて

いただいた。

 

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訃報

2019年01月30日 | 日記

大寒の季節、多く聞こえてくる

のは訃報である。近年、ことに

哀れ深く感じるのは一人住まい

の人の死である。


死ぬときは一人、古来言われた

ことであるが、大家族という

かっての居住形態がなくなって

今一番多いのが、老夫婦のみ

という住み方のような気がする。

独り住まいになるのは時間の

問題である。


このような住み方でひとたび

病に侵されると、外へ連絡する

こともできず孤独な死を遂げる。

部屋に鍵をかけたまま、絶命し

死を確認するのは警察と

いうことになる。


一昨年の秋に夫を亡くし、

独り暮らしの淋しさを嘆いていた

妻の友人が、きのう亡くなった。

食が細り、痩せ衰えて、認知症が

進んでいった。

こうした死に方は、明日の私たちの

それを暗示している。


人のなきあとばかり悲しきはなし

徒然草の吉田兼好の言葉である。

 

 

 


 

 

 

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大雪

2019年01月29日 | 日記

節分まであと5日、雪のないまま

大寒が終わるかと思っていた矢先

大雪になった。

但し、気温は低くない。大粒の

ぼた雪である。数時間で20㌢ほど

降ったような気がする。冬の終り

を告げる春先に降るような雪だ。

 

永井荷風の断腸亭日乗、

昭和16年1月25日の記事に

夕方より空くもりて風俄かに寒し。

やがて雪ならんか。人の噂にこの頃

東京市中のいずこの家にても米屋にて

も米少なし。

との記載がある。その原因はドイツの

軍用に使う糊にするため、輸出している 

ためと書いている。

 

この年の3月、私はこの世に生を享ける

ことになるが、世界は戦争という渦巻へ

巻き込まれようとしていた。

時代がどう変化しようと、地球の四季の

営みに変わることはない。


倭は国のまほろばたたなづく

青垣山ごもれる倭しうるわし

古事記に見えるヤマトタケルノミコトが

自らの死を悟って詠んだ望郷の歌である。

 

 

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しら魚

2019年01月28日 | 芭蕉

明ぼのやしら魚しろきこと一寸 芭蕉 

白魚を初めて食べたのは、50年も前

秋田へ旅した時で、男鹿の宿で踊り食い

というものが出た。目が大きく見え、

勢いよく跳ねるのを見て食べることが

できなかった。今思えば惜しいことだ。

 

芭蕉がこの句を詠んだのは、秋10月

桑名の浜で舟遊びをして、白魚を

掬ってとった時のことである。

白魚の成魚は二寸、季語は春だが、

一寸と詠むことで、時期が秋であること

を示している。つまり白魚がまだ成魚に

なる前の命のはかなさが主眼である。


芭蕉は「野ざらし紀行」の旅で帰郷し

たのは、亡くなった母の追善のためで

あった。老いた母の白髪を思い、その

命のはかなさと小さな白魚の命を重ねた

ところに句の意味がある。

 

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千秋楽

2019年01月27日 | 日記

今日は大相撲の千秋楽。

賜杯を手にするのは、先行する玉鷲か、

追う貴景勝か。両者が雌雄を

決する対戦でないので少し残念な気がする。


千秋楽というのは、謡曲「高砂」の

結びにうたう小謡の「千秋楽」のことだ。

その歌詞は

千秋楽は民を撫で、

万歳楽には命を延ぶ、相生の松風、

颯々の声ぞ楽しむ


演能の最後にこの千秋楽がうたわれるので

大相撲でも最終日を千秋楽と呼ばれる。

この日、雪の晴れ間。

山を背にした東北芸工大の校舎が雪景色

に映えている。今は亡き設計家本間利雄氏の

設計によるものだが、山と校舎のデザインが

うまく調和している。


晩年のいま雪のとき山や川 清水径子

         

 

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