常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

気持ちのいい朝

2023年01月30日 | 日記
ピリッとした冷気。朝焼けの残る空のもと、久しぶりに外を歩いた。氷の上にうっすらと雪が積もり、滑りそうだが快適な歩きができた。気持ちのいい朝だ。理由は複数ある。気になっていた睡眠が、このところ十分に取れていること。自分の生活習慣が、脳に快をもたらしていること。階段登りで、足の筋肉が以前に戻りつつあること。妻と続けているラジオ体操が、継続し老人の不安が無くなりつつあること。こんな複数の理由だ。

枕頭に置いてある『運動脳』にある記述。脳のなかの海馬という部位は、記憶の中枢と言われている。「運動すると海馬で新しい細胞が生まれる。身体を動かすことで血流が増え、より多くのエネルギーを得て海馬の機能がよくなる。古い細胞が遺伝子レベルで若返る。また加齢による脳の委縮の進行が食い止められ、むしろ若返りさえする。運動を習慣づければ、長期的には、海馬のみならず脳全体の機能が改善され、より効率的に働き、それがまた海馬にとってもプラスに働くのだ。」

今朝の散歩の気持ちよさは、こんな理由があったのかもしれない。以前に読んだ糸井重里・池谷裕二『海馬』という本にも、海馬の特性が書いてある。「海馬は情報の仕分けという非常に大切な役割を担っている。海馬の神経細胞の数が多ければ多いほど、たくさんの情報を同時に処理できます。」しかも、この海馬では一秒に一個細胞が死滅し、同時に次々と新しい細胞を生み出す。また、海馬は生存に必要な情報かどうかを判断して、必要なものを記憶する。」

ハンセンが『運動脳』で強調しているのは、原始時代に人間が食糧を狩りで得ていた時代の脳の働きは、現代においてもその特性を維持しているということである。まさに生存のために、走りまわり、危険を避けるために走り廻った。身体を動かすということが、脳の機能を維持しているという実感が、朝の数十分の散歩で確認できる。
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雪に遊ぶ

2023年01月29日 | 日記
朝日が、夕べ降った雪を照らして、あたりはきらきらと輝いている。小さな子どもの目には、こんな雪の景色はどんな風に映るだろうか。流山のキコに見せてやりたい、とふと考える。手元のいわさきちひろの絵本。どの家の屋根にも雪が積もり、公園の植木はこんもりとした雪の衣を被っている。犬が尾をふって家の間を走っていく。

あっ
やっぱり ふった
ほんとに ふった

すごーい

おかあさん
みてー

題「ゆきのひのたんじょうび」となっている。 
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運動脳

2023年01月28日 | 日記
雪は相変わらず降り続いている。昨日あたりから、雪雲が薄くなり、時々青空が見えてきた。雪雲で隠されていた千歳山が、少し陽をうけてうっすらと姿を見せてくれのがうれしい。外の運動は中止にして、階段の昇降に代えている。11階まで5往復を一日二回。しっかり心拍数があがる。だが、2回目の最後には、疲労がずしんと両足に来ている。やっとの思いで、最後の登りを踏みしめる。この老人の最大の応援団は、アンデシュ・ハンセンが書いた『運動脳』という本だ。

ハンセンはスェーデンの精神科医で、最近のベストセラー『スマホ脳』の著者でもある。精神科医としての活動のかたわら、テニス、サッカー、ランニングに励み、週に5回、一日45分の運動に取り組んでいる。脳の可塑性。これは脳科学の専門用語で、脳の最大の特性で、大人になってもこの特性は失われない。例え80歳になってもと、高齢者にうれしい記述がある。では、脳の変化はどのようにして得られるのか。

「脳の可塑性の研究においては、身体を活発に動かすことほどに脳を変えられる、つまり神経回路に変化を与えられるものはないことがわかっている。しかも、その活動を特別長く続ける必要はない。実を言えば、20分から30分ほどで十分効果がある。」(第1章 現代人はほとんど原始人)
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山岳展望

2023年01月26日 | 登山
寒波が居座っている。エアコンの暖房は、あまり気温が低くなると、霜取り運転にいこうするのか暖房が中断する。暑がりだった妻は、すっかり寒がりになっておいる。一歩外へ出ると、国道も雪で埋まり圧雪になっている。先日買った長靴が出番になった。こんな日は、家にいて、本を読むのにかぎる。深田久弥『山岳展望』が手元にある。山岳同定は、山登りのもう一つの楽しみだ。山登りを始めたばかりの人から、「あれは何という山ですか」と質問を受ける。勘違いして、反対の方角にある山の名を言って恥をかくこともしばしばだ。

深田久弥も東京から見える山に熱中し、地図と磁石と写生帖を持参して、高台に通って山岳展望にのめり込んでいった。そんな深田にも、山の名を間違えたことがあった。「いつか暁方早く、韮崎の駅から朝靄にぼんやり浮かんでいる茅ヶ岳を指して、ああ八ヶ岳が見えると愚かなことを言って赤面したことがあった。また北アルプスの平ノ小屋から雨に濡れながら刈安峠へ登って行ったとき、途中で同行の人が「槍が出てきた」と叫ぶので、振り返って見るとなるほど霧の間に尖った峰の穂が現れている。だが少し変だぞと思っていると、果たしてそれは槍ではなく烏帽子であった。

深田の時代は、山座を同定するには手間が要った。カメラ、磁石、地図、三脚。一抱えの荷物を持って、山に入る必要があった。パノラマ写真を撮って、地図に磁石を重ねて、山名を書き込んでいく必要があった。今は山座同定アプリがある。このアプリを起動して、見える山の方角にカメラを向けると、付近の立体地形図がダウンロードでき、一目で山名を知ることができる。上掲の写真には、現在地の南方に三吉山・葉山が見えているが、そのはるか南に小楊山。以前に登った山が特定されている。さらにそのもっと南に東大巓、吾妻山などが見えている。普段見ている風景が、こんな名山から形作られていることを改めて知らされた。
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大寒の寒波

2023年01月25日 | 日記
大寒に入ってから、比較的おだやかな日が続いた。昨日から入った寒波で、昨夜から雪が降り続いている。気温も最高気温が零下ということで、結構寒い。このところ山の会の新年会など、高齢の身には忙しい日が続いた。今日から、言って見れば平常に復した。朝のラジオ体操とダンベルを持った筋トレ。雪の外歩きは止めて、10階までの階段を5往復して、ブログに向かっている。以前であれば、一気に10往復しが、さすがに5往復で一息入れて後の5往復は夕刻とする。

昨夜ベッドのなかで『つながる脳科学』を読んだ。そのなかに恐怖記憶という一項がある。人に限らず、動物は恐怖を体験すると、その恐怖に遭遇しないように学習する。こんな場面で恐怖にあったことが想起されると、そこで動かなくなってしまう。例えばリスが木の枝がガサっと音がする。その先に、自分を狙うタカが枝をすり抜けて襲ってくる。リスは危機一髪でその攻撃から逃れることができたが、後で同じような音を樹上で聞くと、恐怖を避けるために、動かなくなる。

ところが、枝が動いても、タカは現れないということが続くと、リスの脳には
消去学習という恐怖記憶を抑制する作用が行われる。恐怖記憶がなくなるわけではないが、この抑制のおかげで恐怖に対する忌避動作をしないようになる。自分の場合は、山での滑落体験が恐怖記憶として残り、以前なら怖がらないような場所で足が竦むようになった。先日の花塚山の竪岩の辺のぬかるみと急斜面で、抱いていた恐怖心が克服できたような気がした。この体験が消去学習に役立つかもしれない。

ひ孫の動画で最近、一人で座れるようになった。妻の提案で、誕生日のお祝いは絵本を送ろうとなった。アマゾンで1歳の絵本を検索する。『くだものさん』葉っぱの陰にリンゴがくくれている。いないいないばあ、葉を除けるとリンゴが出てくる。この間、行ったとき、ぱぱといないいないばあで遊んでいたからこの絵本は楽しい。山形のくだものを孫たちが大好きなので、さくらんぼ 
やマスカットを送ったとき、絵本との相乗効果でひ孫が喜ぶだろうこの本に決めた。あと、『はみがきだいすき』。ママが歯科衛生士だからこれもいいな。あと動物など、好奇心を刺激する絵本は少なくない。
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