常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

春がくれる元気

2024年04月12日 | 日記
春がくれる元気は三つある。一つはベランダで冬を越したスミレの花と山椒の芽。小さな鉢いっぱいに繁ったスミレが秋にすべて葉を枯らし、春に新しい葉を出し、やがて鉢一杯に花を咲かせる。宿根草で根が生きていると春には、昨年よりも多くの株に増える。山椒の若木を山から採ってきて鉢植えして3年が過ぎた。妻に代わってベランダの鉢の管理をするようになって、いつも鉢植えの植物が気になる。朝、スミレが昨日よりも多く咲き、山椒の葉が葉の中心に花芽らしきもの見つけると元気がもらえる。そしてベランダの木や花がいとおしくなる。

「私が作曲家だったら、「芽の行進曲」をつくったかもしれない。」まず最初に、軽快なテンポでライラックの大隊を行進させる。つづいてフサスグリ縦隊の行進調、そのあとに、ナシとサクラの荘重な歩調がつづき、同時にすくすく芽を出した若い芝草が、ありったけの弦をブンブンかき鳴らし、そのオーケストラの伴奏でみごとな芽連隊の分列式が行われる。」(チャルペック「3月の園芸家」)

私の耳には鳥の鳴き声とともに、春の草花の行進のオーケストラが鳴り響いている。その春の元気の2番目は、山の高山の花を見に行くことだ。見なれてはいるがその花の名が分からず、大声で聞く声が山中にひびく。それにもまして斜面一面を占めるイワウチワの大群落、ミスミソウやニッコウキスゲの見わたすかぎりの大群落に出会えることでも元気をもらえる。逆に言えば元気で過ごす褒美として、こんな日常でみることのできない経験ができる。

そして三番目の元気は、もうすぐ2歳を迎えるひ孫の成長。元気に広場を走りまわった跡は、片言の言葉が口をついて出る。草木の成長にもまして、年寄りに元気をくれる。

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