常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

目覚め

2020年09月08日 | 日記
今朝、5時に目が覚めた。窓の外は、朝の光が空を薄紅色に染めている。この光景をカメラに収めたかったので、ドアを開けて通路に出た。隣室の奥さんが、廊下の窓を開けるために出てきていた。両家ともここに長く住んでいるが、こんな時間に顔を合わせるのは初めてである。「朝焼けがきれいなので、写真を撮りたくて」と話すと、「朝から暑いので、窓を開けに」と会話にならないような話をした。同じ景色を見ているのだが、どう感じるかは人それぞれだ。私の脳裏には、ギッシングのこんな言葉が、朝のイメージができあがっている。

「かつてないほどのすがすがしい、柔かい空が輝いている。窓は開け放たれ、庭の木の葉や花の上に太陽に光りが明るく輝いているのが見える。私のためにうたってくれている小鳥の声もいつものように聞こえる。時折り、軒端に巣をつくっている岩燕ツバメが、さえずりもせずにすっと飛んでゆく。」(『ヘンリ・ライクロフトの私記』)

こんなすばらしい朝の光りを見ながら、目覚めまで少し時間が必要だ。9月に入ってから、目覚めがすこしづつ遅くなっている。暑すぎる夏の疲れを癒すために、身体には睡眠が必要なのだろうか。しばらく身体を身体を休めて血圧の測定。131/65、アプリは125を目指すように指示を出している。年齢を重ねると、血圧は上昇するものと考えているので、このくらいでいい。体重は58.7、体脂肪20.5。

午前中、詩吟教室。今日習うのは良寛の和歌「このごろ出雲崎にて」。歌に詠まれた良寛の生きざまも懐かしい響きがある。良寛の母秀子は、海の向うに浮かぶ佐渡の生まれであった。

たらちねの母がかたみと朝夕に
 佐渡の島べをうちみつるかも 良寛
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