常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

芍薬

2020年05月30日 | 
毎日のウォーキングに目の覚めるような花を見られるのは、この季節ならではのことである。芍薬、この花にも子どものころの思い出がつきまとう。我が家の貧弱な花壇の女王は夏の芍薬、秋のダリアであった。この花が咲くと、姉たちは切り花にして台所に飾った。思えば、花を飾るようなスペースなどない家であった。だが、この花があるだけで、室内はパッと明るくなった。

芍薬に紙魚うち払う窓の前 蕪村

芍薬甘草湯は足吊りの薬として医者から処方されている。山登りの仲間にもこの薬の世話になっている人も多い。芍薬の根には、薬用としての成分が含まれていて、名に薬がついているのも頷かれる。中国では根を煎じて飲み、強精剤として利用したらしい。

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