メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

思い出のサンドイッチ@ラロトンガ

2016-09-20 23:48:43 | 旅行
たしか小学校の家庭科の調理実習で最初に作ったのは
サンドイッチではなかったかしら。

定番の薄切り食パンにマーガリンをぬって
胡瓜とハムとマヨネーズ?

四方の耳を包丁で切り取って
長方形に切ったり、三角形に切ったり。

それ以来、いろいろなサンドイッチを作ったり
いろいろなサンドイッチに出会ってきたりしましたけれど
このサンドイッチは確実にベスト5に入ります。

もう3年も前になりますけれど
ちょっとばかりニュージーランドに住んでいたことがありました。

オークランドから飛行機でポリネシアのラロトンガという島に飛び
そこにしばらく滞在していた間
(いい年をして)島の真ん中に高くそびえる山を越える
クロス・アイランド・トレッキングに挑戦しました。


女神たちが住む聖域と言われているたかだか413メートルの山ですが
そこに至るまでの道は決して楽ではありません。


こちら側を出発してあちら側に下りるまで
私たち、ふつうの者の足ならば
4~5時間と言ったところでしょうか。

羊歯の林を抜けて


野生の豚や


野生の蘭に出逢い


埋まってしまいそうな藪に分け入って


頂きへと到着してしばらく休憩したら

今度は下り始めます。

カンカン照りの太陽の下、汗がしたたり落ち
つるつる滑る石づたい
ガイドのパーに遅れを取らぬよう川を渡れば
何度も滑り落ちてスニーカーが水浸しになります。



少しばかり足元が乾いてきたかな、という頃にやっと山道を下りきり
へたへたと座り込みそうになったメイおばさんを
こんな看板が出迎えてくれました。


「Cross-Island Track  Papua Road End」
(クロス・アイランド・トラック  パプア・ロードの終点)

そして、待っていてくれた人たちからお水と一緒にこんな物が配られました。


レタスとトマトを挟んだだけのシンプルなサンドイッチでしたけれど
立ったままでがぶりと食べた時のあの感動は忘れられません。


某●●ホテルの●●●●円もする美しいサンドイッチの
何倍も美味しいように思えました。

たぶんそれが味覚の不思議。

どこで誰と一緒だったとか
どんな風景だったとか
どんなシチュエーションだったとか
何を思っていただとか

楽しかった? 嬉しかった?
悲しかった? 苦しかった?

そんないろいろな条件が味覚を変化させます。
だからメイおばさん、思うんです。

少なくとも食べる時は
なるべくニコニコした心でいよう
嬉しい、ありがたい、と思う心でいよう、と。

もちろん
食べる時以外もですけれどね(笑)。

読んでくださってありがとうございました。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。
どうぞ良い一日を!



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