メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

実は弱気なメイおばさん

2017-02-26 10:40:18 | シアトルレストラン

シアトルには「インターナショナルディストリクト」と呼ばれる

とても面白い一角があります。

 

どう面白いのかと言えば

チャイナタウンばかりでなく、ベトナム、日本、フィリピン、カンボジア、、、、、

 

「インターナショナル」というよりは

「アジアン」と呼んだ方がより正確なような気もしますが(笑)。

 

つまりここに行けばイタリアンでもなくフレンチでもなく

ましてやアメリカンでもない、アジアの料理が楽しめます。

 

決して洗練された場所ではなくて

むしろごちゃごちゃの面白さ。

でも夜の独り歩きはちょっとこわいかな、、、的な。

 

長年、この一角でセラピストとして仕事をしていた日本人友が連れていってくれたのは

いくつもあるお粥のお店のひとつでした。

 

何の気取りもない

レストランと言うよりは食堂。

天井から下がっている赤いランタンと

厨房から聞こえてくる賑やかな中国語に

あれ、ここどこだったかしら?と一瞬思ってしまうような店。

 

これがここのお粥です。

もう驚くほどシンプルで、やたら量の多いお粥です。

 

青菜のソテーはけっこう濃い味付けですが

たぶん塩味もないお粥にのせて食べるため?

 

ワンタン麺と来たら大きすぎて麺が見えないぐらい。

あ、見えた?

ついでにワンタンからはみ出した海老さんも見えた?

それにしてもこんなに大きい海老がそのまま入っているワンタンが

いったいどのぐらい大きいかわかるというもの(笑)。

 箸はやたらに長いし重いし

どのテーブルの上にも、ラー油やら胡椒やらお酢やらが載ったトレイ。

 

お粥と青菜とワンタン麺を分け合って

お支払いはチップを入れても30ドル。

 

友が慌てて言いました。

「ごめんなさい、メイ、私お財布わすれてきちゃった。

次に会う時返すから今日は立て替えといて!」

 

そして昨日の金曜日、とある所でばたりと会って

何て切り出していいか困ったメイおばさん

 

「この間のお粥とワンタン麺おいしかったね。

あのお店の名前なんていうの?」

 

と誘導尋問らしきものをしたのですがだめでした(涙)。

こんな時にはどうします?

実は気の弱いメイおばさん、「この間のランチのお金」なんて口にできません。

 

そして心の中で呟きます。そして忘れます。

「ま、いいや、おいしかったし、面白かったし、楽しかったし。

300ドルならともかく30ドルだもん。」

 

読んでくださってありがとうございました。
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