お気楽ボランティア日記

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漱石ファンは多いですね!

2017年10月29日 | その他

 昨日、早稲田の大隈講堂に行ってきました。

 「漱石と日本、そして子どもたちへ」という新宿区立「漱石山房記念館開館記念イベント」に参加するためです。千名も来るらしいので一時間以上早目に行ったのにもう行列が出来ていてビックリ。殆どは私と同年代かもう少し上の方々。男性も多かったです。席を取ってから、右側にあるベンチで黄葉した大銀杏を見ながらランチを頂きました。

            

 会に先立って挨拶やら、記念館の説明やらが40分もあって、まあ仕方ないのかなと思いつつもちょっと・・・でも、漱石の孫の半藤未利子さん(名誉館長)はすっきりした和服で登場され、ご挨拶の言葉も美しくさすがでした!

 お待ちかねの朗読は竹下景子さん。 「夢十夜」「硝子戸の中」「草枕」が少しずつ読まれました。よく通る声で、聞きやすい綺麗な朗読でした。

 面白かったのは対談です。作家半藤一利とアニメ映画監督の宮崎駿という豪華版。でも、宮崎さんが漱石ファンとは意外な気がしましたけど・・・

 半藤さんが宮崎さんのきちんとした服装を「別人かと思った」と冷やかすところから始まって、漱石山房に宮崎さんのアニメ(勿論漱石の作品)をエンドレスで流したいから頼むと言う無茶ぶり。宮崎さんは、今長編アニメに取りかかり始めて、それに三年はかかるから無理とやんわり断ってるのに、なおも食い下がり、「5分でいいから」と半藤さん。どうやら松本清張の記念館でアニメを流したのを見てからその思いにとりつかれているようでした。ホントに面白い方です。

 また、半藤さんは新しい長編の中身も聞き出そうとします。87歳とは思えない熱い方ですね。宮崎さんは題名は「君たちはどう生きるか」で、あの吉野源三郎の有名な作品と同じだと明かしました。へえ、今までの題とはかなり趣が違いますね。一度引退を表明してるので、一からスタッフを集めて、現在11名。そのうち10名は女性だというと、すかさず「それじゃあ花園にいるようですね」と半藤さん。「いやあ、最近は何でも女性の方が優秀なんですよ」と。

 また、漱石の作品の話しでは、「ぼくは草枕が一番好きで、もう何度も読んでいます」と宮崎さん。しばらくは「草枕」談義が続きました。私は実はこの作品は最初にやたらと難しい漢語が出てきて,途中で挫折・・・でも、もう一度挑戦しようかな。

 宮崎さんは「草枕」の他は「坊ちゃん」等も好きだけど「こころ」や「それから」のようなのはどうもね~だから僕はあまり熱心なファンではないんですよと。あらま、私とは好きな作品が違ってました。

 帰りに大隈講堂を振り返ると、昼間とは全く違った雰囲気で良い感じ。無料なのに素晴らしい会で、誘った友人から何度もお礼を言われました。

                 

   漱石山房記念館は勿論、松本清張記念館にも行ってみたくなりました。でも、九州は遠すぎますね・・・・・

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