お気楽ボランティア日記

楽しみながら、ボランティア   広がる、人の輪

阿蘇敏文さんのこと

2016年07月25日 | 社会

 前回のブログに出てくる、仁藤夢乃さんの生き方を変えた「阿蘇敏文」さんについてお知らせです。

 彼の名前をネットで検索すると、

「宗教語らず農業教える牧師 模索する予備校生を支援」という題の朝日新聞の一文が出てきます。(2007年11月3日)・・・阿蘇さんは大手予備校河合塾の東京校で「コスモ農園」ゼミを担当していたそうです。学科の勉強よりも人と交わることや、視野を広げることを重視したとか。こんな予備校があったんですね! 

 というのも、ここに通ってくる生徒はひきこもりなどの問題を抱えていたので、座学よりも実践的な活動、農業を通してたくさんのこを学ばせたかったのでしょうね。

 また、YouTubeで「種まく人に」という題で、阿蘇さんがNHKの「こころの時代」で語る姿も見られます。この時は病気がかなり進んでいらっしゃったのでしょう、苦しそうな息づかいですが、たくみなインタビュアー(山田誠浩)に応えて、誠実にこれまでのこと、活動の様子を語っておられます。特に素晴らしいのは後半です。人が生きる力を得て変わっていく様子がたんたんと語られています。

 彼は牧師で有りながら、ゼミの子ども達には一言も宗教についても、神についても語りません。しかし、人を思う気持ちが彼の言葉からあふれ出ていて深いところで感動しました。

 阿蘇さんは2010年7月31日69歳で逝去されました。

 仁藤夢乃さんは、阿蘇さんとの出会いを講演会でどんなふうに語られるのでしょうか・・・・仁藤さんの著書「難民高校生」では、第3章「再生編」でその交流が描かれています。  

 『難民高校生ー絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル』2013年3月 英治出版  村上龍氏推薦

 『現場からの道』 阿蘇敏文著 遊学社

 


皆さん!ぜひおいで下さい!

2016年07月23日 | 社会

 我がカワサキ キッズの自主講座(麻生市民館)のチラシがようやく刷り上がりました!

 講座テーマ 「ひとりで悩まないで ~活き活きと生きるために~」

                  

全9回の連続講座ですが 第一回のみ公開講座で、誰でも参加できます。

 講演者は「仁藤夢乃」さん。その人誰?という人のために・・・

 私は2年くらい前にステップハウスで彼女の著書「難民高校生」を読み衝撃を受けました。仁藤さん自身が家庭にも学校にも居場所がなく、渋谷で「難民」生活をしていたことや、同じように居場所をなくし、繁華街でさまよう女子高校生の様子がリアルに描かれていました。

 しかし、仁藤さんは阿蘇敏文(牧師・農業)という、初めて自分をありのまま受け入れてくれる大人と、予備校(大検をとるための)で出会ったことで変わっていきます。そして、時がたち、今度は自分が「支援する側」になって、かつての自分と同じような高校生に寄り添っていくためにコラボColaboを立ち上げます。 まだ26歳という若さですが、その精力的な活動ぶりはマスコミでも取り上げられ、また全国で講演活動も精力的にこなしていて、私達もアポを取るのに苦労しました。

 その仁藤さんに8月27日土曜日18時から20時(たくさんの方に来ていただきたくて夕方にしました)お話ししていただきます。ご期待下さい!場所は、小田急線新百合ヶ丘駅のそばにある麻生市民館大会議室です。

 申し込みは8月15日(月)14時開始です。電話044-951-1300です。(この日は閉館日ですが電話受付は行います)先着200名なのでお早めにどうぞ。

 第二回から九回までの講座については次回から書きます。こちらは先着30名で、毎回多彩な講師を招いてますが、定時制高校の見学会や、若者と受講者との「しゃべり場」なども設けていますので、こちらもご期待下さい!

 


リウマチ?それとも腱鞘炎?

2016年07月21日 | 健康

 加齢と共に、体のあちこちに不具合が出てくる。

 私の場合、気になる順位は1,心臓  2,歯  3,目  4,睡眠  5,胃腸   

 それに加えて、最近は両手の指の第二関節が痛い。日常生活に支障をきたすことはないのだが、指を曲げると痛むのでかなり気になっている。最初は人差し指だけだったが、最近は中指も。

 19日、サーカスを見たことがないという友人と東京体育館で開催中のボリショイサーカスを見に行った。(予想以上に面白かった!彼女が何度も私にお礼を述べたほど) ただし、無料の自由席券だったため、待ち時間だけは長かった・・・(結局2500円プラスしてアリーナ券に替えた)

 その間、私の痛みのことを話すと「すぐに医者に行け」と勧められた。彼女は関節リウマチで長く苦しんでいるからだが、初めは痛みをバッファリンでごまかしていたので手遅れになったとか・・・

 というわけで、今日整形外科に行ってきた。診察の後、レントゲンを撮り、血液と尿も取った。検査結果は来週にならないとわからないが、「今の時点で関節の腫れがないし、朝のこわばりもないというのでリウマチではないでしょう腱鞘炎かもしれない。ただ、リウマチの因子があるかどうかは不明」と言われた。

 ひとまず安心?出された塗り薬を塗ってみたが、まだ効果はなし! そりゃそうだよね。

 最近は手芸もしてないので、腱鞘炎というのも納得しがたい。なんだろうか?


こまつ座「紙屋町さくらホテル」

2016年07月19日 | 映画・演劇・本

 サザンシアターで「紙屋町さくらホテル」を見てきました。

 しかし・・・ちゃんと見たのは半分

 劇が始まると同時に眠くなってしまい前半は・・・昨夜はまあまあ眠れたし、満腹にならないようにランチもパン一個とお茶のみにしたし、始まる前に眠気覚ましにFRISKもなめていたのに・・・ しっかり見たのは休憩後の後半部分。井上ひさしらしい笑いと、反戦の盛り込まれた素晴らしい戯曲でした!

 眠らないで初めからもう一度見たい! じっくり味わいたい!  どうしたら観劇中に眠らずにすむのかしら?10日の夫の合唱団の演奏会でも寝てしまって、非難?を浴びました (私のこの癖は若い頃からずっとですから、加齢のせいではなさそうです)

 帰りに紀伊國屋に寄って、また古文書の参考書を買ってしまいました まったく埋め合わせにはならないけど・・・

 


アーサー・ビナードをめぐって (追記あり)

2016年07月16日 | 映画・演劇・本

 私が唯一定期購読している「世界」8月号に興味深い文章を見つけた。

 「世界」という雑誌、いろいろ勉強になることが書いてあるのだが、ボケ頭の私には歯が立たない文章も多い。そのため、月に一冊なのに全文を読破したことはまだない!

 「そのうちに読もう」・・・典型的な積んどく本である。でも、毎号一つくらいは「面白い文」に出会える。

 今回はアーサー・ビナードの「オバマは何しに日本へ?」が抜群に面白かった!(って、全文を読んでないので他にもっと面白いモノがあったかも・・・)

 オバマの広島演説。だいぶ前から日本中で来日を期待し、彼がどんな演説をするか興味津々でみんながその時を待った。彼は米国から来るのかと思ったら、岩国から来た。なんで???

 みんなかなり前からスタンバイして、到着を待った。やっと現れ、先に原爆資料館へ入ったオバマ。彼はどんなに衝撃を受けるだろうと想像していたが、あっという間に出てきたのでビックリ。短さに衝撃!

 そして献花し、演説が始まった。演説し慣れているオバマはいつもの口調で語った。内容は余り覚えていないけど、ノーベル平和賞を貰った人だから、それなりに評価できる論調だったと思う。その後、ヒバクシャの男性を優しく抱き寄せた姿が印象的で、不覚にも私は彼をそれなりに「イイヒト」だと思っていた。

 ガ~ン!!アーサー・・ビナードの文章を読んで、一発食らった。なんと浅はかだったのか!いくらボケ頭とはいえ、彼の来日の意味と、演説のむなしさ、とりわけオバマはただの傀儡に過ぎず、核廃絶と闘う気はさらさらないということがはっきりわかった

 アーサービナード。今まで名前しか知らなかったけど、なかなかやるね。文章もわかりやすいし、ユーモアもあるし(言葉遊びがあちこちに)・・・いっぺんでファンになってしまい、早速彼の本「日本語 ぽこり ぽこり」をネットで購入。これも彼ならではの英語と日本語を駆使して超面白いエッセイです。

 小田原の友人に早速コピーを送ることにして電話すると、彼女も読むべきモノの情報を知らせてくれた。世界の5月号に掲載された菅谷昭さんのインタビュー記事。ご主人の知り合いとか。  「世界」をとってて良かったナ

追記 YouTubeでアーサービナードで検索したら、彼が6月に池袋で学習会?をしたのがあったので、早速視聴(夜中の2時!)。内容は「世界」とほぼ同じだった。「世界」を持ってない方はこれを見るといいです。地熱発電のことなどにも話しが及んでいて、とっても面白いです。


手作りは・・・美味しい!

2016年07月12日 | その他

 暑くなってから、手芸はやる気が起きないので、その代わり・・・季節のお菓子などを手作りしています。

 この夏作った物は、

                          

 

 梅ジュース・・・ネットで、たった一日で作れるというのを見つけて真似しました。味はまあまあでした。コクが少し不足だったかな?娘にお裾分けしたら、美味しいと・・・

 しそジュース・・・毎年作ってるので、もういいかなと思うのですが、あの鮮やかな紫色の束を見つけるとつい買ってきてしまいます!たくさん作りすぎて、容器が不足してしまいました。でも、聖書集会で皆さんにふるまえたので良かったです。

 雁月・・・枝元なほみさんのレシピを見つけたので、初めて作りました。黒糖のせいでほんのり甘くて美味しい和菓子が出来ました。二回作りました。一回目は紙だけで形を作ったので変な形になってしまったので、二回目はざるに紙を敷いて作りました。味はどちらもグッドでした。

 かたちは悪くても味は良いのが手作りの良さですね!

 ずんだもち・・・仙台に行く度に、豆好きな私は食べたいなあと思うのですが、これを食べちゃうとすぐ満腹になりご飯が食べられなくなるので滅多に買いません。お土産に持ち帰るには傷みやすくて・・・

  今回、枝豆を地元農家が路地で安く売っていたので作ってみました。茹でた後、すり鉢だけですりつぶそうと頑張りましたが時間ばかりかかって一向になめらかにならないのです。仕方なくフードプロセッサーの力を借りました! 美味しく出来ました!また作ろうっと!

 (写真はしそジュースとずんだ餅)


一週間の出来事から

2016年07月09日 | その他

<月曜日>

 昨年末に閉じた「ほっとすぺーす麻生」のスタッフ達でランチ会。七人それぞれの近況を語り合いました。

 Aさん・・・相変わらずのテニス三昧!それと『子ども食堂』のボランティア。そのうち私も食べに行くことを約束しました。福島の子どもの支援も継続中。

 Bさん・・・ほっとがなくなっても、多忙さは前以上。社会問題に深く首を突っ込んだ生活です。

 Cさん・・・まだ介護の仕事を継続中。

 Dさん・・・いろいろな趣味と、養護学校のボランティアを継続中。

 Eさん・・・高齢者のグループの住宅をやっと建てたものの、入居者が少ないと嘆いてました。

 Fさん・・・病気になってから何もしてないと。(でも、彼女のこと、人には言わないで色々やってるはずです)

気心の知れた仲間で語り合い、あっという間の二時間でした!

 『有吉』での食事は久しぶりでしたが、美味しかったです!

                                               

<火曜日>

 月に一度の歌声喫茶。

 今回歌った一曲に『シクラメンの香り』があり、「ときを呼び戻すことができるなら・・・」というくだりがあったので、私から「皆さんなら、何歳のときまで戻りたいですか?」と尋ねました。すると・・・

 ほぼ三通りに分かれました。

 一番多かったのは、10代の頃。理由はもう一度勉強し直したいから・・・戦後間もなくのどさくさで、落ち着いて勉強できなかったし、進学も出来なかったという悔いがあるのでしょうね。・・・でも、80代の方々からこれを聞くとは、ちょっと驚きました。

 次は、バリバリ活躍していた30代から40代に・・・認知症予備軍の私もこれでした。ある女性はこの頃は商社にいて収入も良く、やりたいことが出来ていたのにやめてしまって、それからは下降の一途だったと。でも、見方を変えればそのおかげで今があるからともおっしゃってました。

 意外だったのは、今が一番良いから戻りたいとは思わないという方が二人。そのうちの一人はピアノ伴奏のYさん。今が充実してるんですね。もう一人のKさんは、ボランティア活動は充実していらっしゃるけど、ご主人の介護もあって大変そうなのにすごいなあ!と感心しました。

               

 <水曜日>

 夕方、平間の歯医者に。私の悩みの一つが歯がかなり悪いこと。歯医者通いが絶えたことがないんです。

 その後、カワサキキッズのメンバーと武蔵小杉で待ち合わせて、合同法律事務所の穂積弁護士と講座の内容について打ち合わせに。小杉は私の実家から2分とかからない場所だから任せてと大見得を切っていたけど、なかなか見つけられなくて!小杉も様変わりして、行く度に新ビルが建ってるんですものね。

 でも、打ち合わせを進める中で、弁護士のお人柄もわかって、行った甲斐がありました。

<木曜日>

 午前中はカワサキキッズの会議。定時制高校へのバスが使えなくなり代替案を考えたりして、なかなかチラシの決定稿が仕上がりません!もう8案まできたのですが・・・早くしないと

 午後からは教会の「お話と賛美の会」に出席。恵比寿の駅まで来ると大勢の群衆で異様な雰囲気!正体は三宅洋平さんの選挙運動でした。若者の数がすごかったです。ビラを貰いましたが、なかなかステキな主張をしてました!(かっこよすぎる?)

 今日のお話は葬儀について。小田川ゆうこさんの歌にじ~んとしました。

<金曜日>

 さあ、きょうは頑張って「音訳」やるぞ~と、気合いを入れましたが、つい、他のこと(明日の集会のお菓子作りなど)にも気がいって、なかなか集中できませんでした。でも、夕方には無事、ポストへ投函できました!

 <土曜日>

 朝から雨・・・案じていた通り、5人の方から今日の聖書の学び会に欠席するとの連絡が入りました!

 それでも7人で、有意義なひとときを持つことが出来ました。

 今日は一番大切な掟について。皆さんは生きていく上で何が一番大切ですか? 聖書では一番大切なのは神様を愛すること二番目は自分と同じように隣人を愛することと書いてあります。

 「神様を愛するって、何をすれば愛していることになるのでしょうか?」と投げかけると、Hさんが「神様が喜ばれる行動をすることじゃないかな」と。

 神様に喜ばれる行動って・・・礼拝などの掟を守ること。 隣人を大切にすること・・・

 では、隣人を大切にするってどうすること?しかも、自分と同じように!  この点では理解が分かれました。まだまだ学びは続きます・・・


面白かったもの、あれやこれや

2016年07月05日 | 映画・演劇・本

<テレビ>

 直近のドラマで一番面白かったのは、ダントツで『重版出来』・・・内容のおもしろさは言うまでもなく、俳優さんそれぞれがみんな個性的で、こんなに次週が待ち遠しかったドラマは久しぶりです!

 主人公の女の子が、新入社員なのに余りに早く仕事を覚えて、一人前の編集者として活躍しているのがちょっと違和感がありましたが・・・黒木華さん、うまいです。

 数あるエピソードの中で一番心打たれたのは、万年アシスタントの男性が、後輩が認められていく中で自分の無力さにうちのめされ、ついには漫画家をやめて実家に帰るという回でした。実力の世界はどこも同じでしょうが、私も無力な自分に打ちのめされてきましたから、思い出して涙がとまりませんでした・・・(この回から録画を消さずにとってあります)

 本の編集ばかりでなく、どうしたら本が一冊でも多く売れるか努力する販売担当者と書店員の仕事も興味深かったです。とはいえ、今や殆どの本をアマゾンなどネットで購入している私。ちょっぴり申し訳ない気もしました。

<本>

 『仏果を得ず』三浦しをん著・・・実はこの本は以前少し読んでやめてしまった本です。文楽にそれほど興味を持てなかったので。

 しかし、NHKテレビで『ちかえもん』を見てから、この本に再び出合い、文楽の面白さ、奥深さに目が開かれる思いがしました。そして、いつものくせで早速文楽を見に行きたくなりました!・・・ところが、いくら探しても東京ではやってないんですよね。大阪は本場だからかやってましたが、まさかそのために・・・いつか見たいと友人に話したら、台湾人の彼女ビックリして「ええっ、見たことないの!それはそれは素晴らしいよ~一度は見るべきだよ~」って言われちゃいました!・・・なぜか恥ずかしかったな。(でも、実際に見に行ったら眠ってしまうかも・・・)

<映画>

 アルテリオで「FAKE」を観てきました。この映画館はいつもはシニア層が多いのですが、森達也のドキュメンタリーのせいか、若い人がたくさん来てました。

 私、実はこの映画の中心人物の佐村河内守さんと、彼が起こした事件?については殆ど知らなかったんです。ただ、あのAやA2の森監督の最新作だと言うことに惹かれて見に行きました。

 面白かった?と友人に聞かれて、「う~ん、まあね。でも、監督自身はこの映画を撮って良かったと思っているのかどうかわからない」何が真実で、何がFAKEなのか? 毎日一緒に過ごしている彼の奥さんですら彼の真の姿を知らないように見えた。ということは、彼自身も佐村河内守を演じているうちに本当の自分がわからなくなってしまったのかもしれないですね。

 今日は友人に誘われ『不思議なクニの憲法』(松井久子監督)を見てきました。現憲法の良さを知る良い映画でしたが・・・長い! 眠くなる場面も。  でも、久しぶりに安積遊歩さん、宇宙さん母子の元気な姿を見られて嬉しかったです。それにしても遊歩さんは相変わらず元気ですし、宇宙さんはいつのまにか大学生!しかも、すごくステキな女性になっていました!

<舞台>

 『天使にラブソングを』は一度観ればもういいかな・・・蒼井優主演の「あわれ彼女は娼婦」は、なかなか良かった。蒼井優はとても雰囲気のある、まさに名前のようにブルーの雰囲気をまとった、現実味の薄い不思議な女優で、魅力的でした。相手役の浦井健治という男性は私には下手に見えて、彼女がどうしてこの兄を好きになったのか納得がいかなかったです!

 でも、脇を固める俳優達はかなり良くて、見応えある舞台でした

 一番の功労者は、舞台袖で、たった一人でマリンバを弾いて音による演出をしていた女性だと思います。舞台の内容に陰影を与え、役者達の感情を表現して、素晴らしかったです!

 

 


23回目、最後の訪問

2016年07月01日 | 東日本震災ボランティア関連

 今回が2012年から続けてきた被災地訪問の最後でした。

 6月27日(月曜日)

  新幹線に乗車。お隣の女性も一人旅で、すぐに意気投合して仙台に着くまで楽しくおしゃべりしてきました。関西から来た彼女はジパングが年に何回か発行する乗り放題の切符を使って、青森、北海道へ行くとか。 

 私は仙台で降りて、スーツケースをコインロッカーに預けて身軽になって、「神学講座」(東北教区センターエマオ)に参加。

 三人の先生が講義をされました。日本ルーテル神学校校長 石居基夫さん「死生学」、日本聖書神学校教授、古谷正仁さん「教会教育」、東北学院大学講師、吉田 新さん「聖書学」でそれぞれ一時間弱のお話と質疑で質問は活発でした。、私も二回も日頃感じていることを尋ねました。

 一番面白かったのは若い吉田先生のお話でした。ユーモアをまじえて大変はっきりとした語り口で飽きさせないところは、大学で人気があると言うのもうなづけました!ただ、「原典に返ろう」と言われても・・・今更ヘブル語やギリシア語を学ぶのだけは勘弁してほしい!私には絶対無理と思いました。

 終わって、仙台から仙石線で松島海岸駅に向かうべく改札を通ってから・・・あ、コインロッカーの荷物を出すのを忘れた!と気づき、戻ったせいか電車は行ってしまい、次のに乗ったら東塩釜止まり。ホームでなんと20分待ち!寒くて震えてしまいました。松島はあんなに有名な観光地なのにほんとに交通は不便です!

 松島海岸駅で降りたら、なんだか町全体が暗~いんです。まだ7時過ぎなのに、店は殆ど閉まっているし、人影もなくてゴーストタウン状態・・・

 ホテルのフロントでそういうと、「そうなんですよね、観光客が引き上げる5時過ぎには急に暗くなってしまいます」とのこと。観光地はどこもそうなんでしょうか?

 28日(火曜日)

 朝からシトシト雨模様。Sさんがホテルまで車でお迎えに来て下さいました。

 今回は最後だというので、久しぶりに6人全員揃いました。嬉しかったです。

 今回は組みひもの二回目でした。時間はかかるけど同じ事の繰り返しなので今日中に半分くらいは編めるだろう・・・と思ったのが大まちがい!全員が悪戦苦闘の連続

 私の教え方が悪かったのでしょうが、皆さんなかなかやり方が理解できないようで、声に出して一つ一つの動作を確かめながら進めても、「あ、またわからなくなった」とか「ああ、ぐちゃぐちゃになってしまった」とか残念な声ばかりが続きます。

 結局最初からやり直す方が続出で、糸をかけ終わらないうちにお昼になってしまいました。・・・たくさんのお心づくしの御馳走をいただいた後、また取りかかったのですが、「私、今日はもういいや、うちに帰ってからゆっくりやるから」といいだす方まで出て!

 最後だから少し凝ったものをと張り切ってしまった私が悪かったようです。ごめんなさい!

 夕飯は仙台の義姉がホテルまで来てくれ、二人でゆっくりとおしゃべりできました。

 29日(水曜日)

 やっと青空!仙石線で東名駅まで行きました。前回よりも整地が進み、新しい家の建設もチラホラと始まっていました。とはいえ、まだ三軒程度でしたが。

                         

 サクラハウスまで歩いて行きました。この日はお手伝いがいなくてスタッフの4人だけで皆さん大忙しでした。

                  

 お店は次々とお客さんがやってきて、繁盛していました!お客さん全員と顔なじみのようで、にこやかな挨拶が交わされていて、あたたかな雰囲気が流れていました。美しい店内で500円で美味しいランチ(採算度外視!)が食べられるんですもの、人気が出るのも当然ですよね。

 食べ終わる頃、響仮設のDさんがご夫婦で迎えに来て下さいました。こちらは7人が集まりました。

 ところが、こちらでも皆さん苦戦!手芸が得意で、いつもなら一回で理解してさっさと作るMさんまでが、編んだりほどいたりを3回は繰り返していました。いやはや、組みひもを選んだことを本当に後悔しました!というか、同じ組みひもでも前回と同じものにしておけば良かったんですよね。あ~あ!

 「ボランティアとしての訪問は最後ですが、これっきりというのではなく、一年後、皆さんが全員復興住宅に入った頃また来ますね」、と再会を約束しました。

 早く皆さんの心からの笑顔が見たいです。

                                

 30日(木曜日)

 今日は福島の親類による予定・・・ところが、一時間に一本くらいしかない電車。松島のホテルから福島に行くのと、川崎の我が家から福島に行くのと所要時間は殆ど変わらないんですよね。

 仙石線はやめて、タクシーで松島駅に行きJRで仙台に。そして高速バスで福島へ

 親類の家でお昼を御馳走になりながら、積もる話をたくさんしてきました。ご主人のAさんは福島原発建設の前からずっと反対運動をしてきた方で、今はその運動のまとめをしているそうで、昔の新聞記事を見ながら説明してくれました。原発の再稼働だけはやめて欲しいですね!

 東北の皆さん、これからも頑張って下さい。応援しています。