お気楽ボランティア日記

楽しみながら、ボランティア   広がる、人の輪

最近読んだ本から

2015年10月24日 | 映画・演劇・本

〇「反知性主義  アメリカが生んだ『熱病』の正体」・・・森本あんり著 新潮選書

  著者は国際基督教大学の教授です。でも、題名の堅さとは裏腹にとても読みやすいです。(映画を使った話しも面白いです)   私が以前から抱いていた、アメリカはなぜあんなに熱狂的なキリスト教信者が多いのかという疑問に答えてくれました。(日本の信者は概して大人しく冷静)

  反知性主義とは何かを知らなかった私ですが、「反知性」とは、単に知の働き一般に対する反感や蔑視ではない。「知性」のふりかえりが欠如して、知性が知らぬ間に越権行為を働いていないか、自分の権威を不当に拡大使用していないかなどを敏感にチェックするのが反知性主義だそうです。

 言い方を変えると、「知性と権力の固定的な結びつきに対する反感」「知的な特権階級が存在することに対する反感」だそうですが、これは「きわめてアメリカ的」であり、日本では開花しなかった、それは日本に強力な知性主義がないからだと最後に著者は言います。この辺りはまだよくわかりませんでした。

〇丸山宗利の本・・・「昆虫はすごい」「昆虫はもっとすごい」「アリのくらしに大接近」「アリの巣のお客さん」

 情熱大陸という番組で丸山さんの存在を知って興味を持ち、本を4冊も買ってしまいました。「昆虫はすごい」が一番面白くて、ファーブル昆虫記以来、久々に昆虫の話しにはまりました。「昆虫はもっとすごい」は養老孟司、中瀬悠太と三人の対談ですが、これも「な~~んでこんなに三人とも詳しいの?」とあきれるほど知識が多く、面白いです。 

 アリの絵本二冊は写真が素晴らしいです。アリの接写がすごくて、ちょっと気分が悪くなるのもありますが(幼虫など)、この絵本が好きな子っているんですかね?どちらかというと中高生か大人向きかも。

〇「世界」・・ 岩波書店

 ・毎月宅配で取っている唯一の雑誌なのですが、なかなか読み終わらないうちに次の号が来てしまってあせります。でも、毎号いくつかは教えられること、興味関心を引き上げられる文章に出会えます。今号はまだ少ししか読んでいませんが、82歳の米谷ふみ子さん、85歳の澤地久枝さんの歯切れの良い文章に圧倒されました。

 米谷さんの文の最後はこう締めくくられていてビックリしました。皆さんはご存じでしたか?

「またくどいようですが、ロケット、宇宙船、ミサイルなどの打ち上げ実験をするのにどれだけの燃料を使てるか考えたことがありますか?どうしてメディアはこういうことを、この実験がものすごい温暖化に貢献していることを、いわんのでしょうか?  ついでですが、戦争は偉大なる汚染です。温暖化で地球が滅びるというてるときに、もう戦争なんてする余裕はないんです」・・・・確かに


やっぱり バレエはいいな!

2015年10月21日 | 映画・演劇・本

 10月は体調不良を理由にボランティアなどを全て休んでいるおかげで、本も映画もビデオもゆっくり見られて・・・

 今日はアルテリオでドキュメンタリー映画「バレエボーイズ」を見てきました。バレエ映画は外せません!

 これは、ノルウェー、オスロでバレエダンサーを目指す三人の少年の物語・・・『少年』というのが昔からの私のツボです。

 メーンとなるルーカスは15歳でもう身長180センチ!すらりとした体格で甘めのルックスで、真面目な努力家で、家庭環境も良くてと、言うこと無しの男の子。才能にも恵まれた彼にはプロになることの迷いも無いようです

 東洋系の顔をしたシーヴェルトはちょっとスケートの織田信成似のかわいい子。バレエ大好きな男子ですが才能的にはルーカスにはやや劣り、一時は勉学の道へ歩み出すのですが、勉強もあまり得意で無いし、やはりバレエから離れられなくて戻ってきます。 三人目のトルゲールは身長は一番高く筋肉も折り紙付きですが・・・彼のことはあまり深く語られません。

 三人は親友でいつも一緒。特にライバル心もなく、じゃれ合う姿はまだまだ子どもです。しかし、ルーカスが名門ロンドン・ロイヤル・バレエスクールから招待を受けて受験することになってから、ルーカスと二人の間にはほんの僅かの亀裂が生じたように見えました。才能によって道が分かれていくというのは仕方の無いことですね・・・・辛いけど。

 ルーカスは見事合格。(しかし、年間の学資が500万を超えるのですよ!まだ若い両親はよく留学を許したなあ。日本人がハーバード大学に受かった位の快挙だからお金はナントカ工面したのかな?家を売らなきゃと言ってたのは冗談では無かったのですね)

 家族や友人と別れて、ちょっと寂しい思いをしながらロンドンに来たルーカスですが、そこにはオスロの友人達とは比べものにならないくらいの優秀なダンサーたちばかりの世界で、彼は俄然奮い立ちます。

 後の二人はオスロの王立バレエ学校で練習を頑張っていました。三年後、それぞれがどうなったのか、三人の友情はどうなったのか気になりつつ映画館を出ました。(写真は右からルーカス、シーヴェルト、トルゲール)

                    

                 #      #     #       #     #     #     #

  ネットで調べたら、三人のその後が判明しました。

 ルーカスは卒業後、ロイヤル・バレエ団に研修生として入団。今年の8月にはロイヤル・オペラ・ハウスの舞台に立ったようです。

 シーヴェルトはかの『ローザンヌ国際バレエコンクール2015』のファイナリストに選ばれるなど、精力的にバレエ活動を行っているようです。ルーカスの活躍に刺激を受けたのかもしれませんね!

 トルゲールは2015年7月からノルウェー軍に入隊したそうです。バレエはあきらめてしまったのですね。

 でも、まだ18、19歳の彼らの人生は始まったばかり・・・これからが本番です!(羨ましい!)


シリア難民の方々に何が出来るだろう

2015年10月14日 | 社会

 昨日の「クローズアップ現代」、今日の朝日の朝刊、最近『シリア難民』の方々の報道や記事が目につきます。

 難民はシリアに限ったことではありませんが、今回はその数の多さが際立っています。ヨーロッパにまで逃げていける人は一握りで、その多くは近隣の国々に避難しています。そして、その避難すら出来ない多くの女性や子ども、高齢者はシリア国内に留まっているとか・・・

 難民の受け入れではドイツが際立ち、逆にハンガリーの無慈悲とも思える対応が目につきますが、それぞれの国情が違うので一概には評価できないと思います。

 しかし、日本は難民受け入れではあまりにも消極的、拒否的だと思います。朝日には難民の方々が永住したい国として、日本は僅か2%だと書いてありました! 日本はそれだけ難民受け入れ体制が整っていないし、対応が冷たいということでしょう。

 さて、翻って私には何が出来るのでしょうか・・・偉そうなことを言いましたが、今のところは金銭的支援しか出来そうもありません。早速ワールドビジョンを通じて義援金を送ることにしましたが、皆さんは何をしますか?

 


救急車に乗る!(その2)

2015年10月10日 | 健康

 帰宅した翌日、10月3日、最近出来た総合病院へ行きました   明るくて清潔で、設備が整っていそうだったのと、何より近いので選びました。

 医師は仙台での検査項目を診て「もう殆ど検査は終わってるね、で、どういう診断だったの?紹介状は?ない?それはおかしいなあ」と。

 確かに紹介状があればもっと連携がスムーズだったし、3000円の特別なお金(紹介状無しの人が払う初診料?)を払わなくて済んだのです。それで結局その日は、問診と血液検査などで終わり、10日にもう少し詳しい検査をするとのことでした。

 「先生、血圧は下がりましたが、胸の苦しさは殆ど変わらないんですが・・・あと、頭痛もひどくて

 「検査の結果は異常ないみたいだから、ストレスだと思いますよ

 「でも、特にストレスを感じていないのですが。東北へは20回も行っていますし・・・」

 「新幹線に乗っていったんでしょ?それだけでもストレスになるんです」  「はあ」

というわけで、頭痛薬だけ貰って帰りました。

 日曜日、やはり心臓の不調は続きました。月曜日はさらに救急車を呼んだときと同じくらいにまでひどくなってきて、病院に電話しましたが午後は診察していないとかで、火曜日の朝に予約しました。

 6日火曜日。朝一番で行きました。苦しいと訴えましたが また、血液、心電図、胸部レントゲンなどの検査に。 検査結果はやはり「異常なし」でした。

 「でも胸の不調はずっと続いているので異常がないなんて信じられません!」というと、今回は若い医師が「では安定剤を出しておきます」と。 安定剤で治るのかな?

 帰宅して、小さな錠剤を一粒飲みました。

 すると、しばらくすると、胸のドキドキや、胸苦しさ、呼吸のしづらさ・・・全てがウソのように治まってしまったではありませんか!魔法にかかったみたいでした。安定剤ってすごいモンだったのですね!  その夜は久しぶりにぐっすり眠れました。

 友達や周囲のみんなは、私がボランティアやらなんやら、とにかく動きすぎだから、そろそろ休めという合図じゃないの、トシも考えなさいよとワイワイ・・・・

 そうですね。その通りですね。先日のめまいといい、今回の心臓の不調といい、ちょっとばかり活動しすぎだったのかもしれません。というわけで、今月いっぱいは休めるボランティアは休むことにしました。 

 ご理解のほど、よろしくお願いします!

 


救急車に乗る!(その1)

2015年10月09日 | 健康

 まさか救急車を呼ぶとは、全く予想していなかったのですが・・・

  10月1日。 響仮設でのボランティア後 、仙台駅地下のおかゆやさんで義姉と夕食を共にしながらこんな会話をしました。

 「最近、なんだか胸に違和感があって変なんですよね」  「どんな風に?」  「なんて表現したら良いのか・・・時々心臓がドクッとして・・・」    「あら、早く診て貰った方が良いわよ」  「そうですね、帰ったら医者に行きます」  「早いほうが良いからね」  「わかりました」

 そして、姉と駅で別れ、仙石線の次の電車までは30分もあったので「待合室」に。 すると、なぜか急に心臓のドクッ・ドクッが続いて起こりだし胸苦しくなり、呼吸も浅く速くなってきました。あれ、どうしたのかしら?買ってきた河北新報を見る気も起こらないほど苦しくなりましたがなすすべはありません。

 真っ先に思い浮かべたのは・・・明後日当番になっているステップハウスのボランティアのことでした。一人でやるので休んだら大変なのです。早く知らせないと!・・・苦しい中で所長に電話しましたがあいにく留守でした。一応留守電に入れ、それから思い切って駅員さんに苦しいと訴えました

 「救急車を呼びますか」と聞かれ、しばし迷いました。いつものようにこのまま治まるかもしれない・・・でも、このあと40分も乗る車中で苦しいのがもっとひどくなったらどうしよう・・・一人だし、こんなに苦しいのは初めての経験だし・・・

 結局、思い切って呼んでもらいました。そして、担架で運ばれ救急車に! 『ああ、私、二度目だなあ。前回はめまいがひどくて息子に呼んでもらったっけ。アレは十何年前?』・・・なんて考えていると、なぜか急に全身がガタガタと大きく震えだし、名前や連絡先など聞かれたことに答えるにも、歯の根が合わないという有様。 そして血圧を測っていた人が200を超えました!」というのには本当にビックリ仰天!!(正確には210)・・・私はずっと低血圧でしたから。

 仙台K病院に到着。(奇しくも義姉が心臓の手術をした病院でした!)直ちに若い医師のもと、血圧、脈拍測定、胸部レントゲン、血液検査、心電図、頭部CTなど検査につぐ検査! 一つ珍しい検査(名前は忘れました)がありました。 それはある液体?を注入されるとスグに体中がかっかと燃えるように熱くなるモノで、ビックリしました!

 医師からは「特に検査結果では、高血圧以外に異常はないですね」と言われ、こんなに苦しいのに?と信じられませんでした。血圧は舌下に薬を噴霧されると、間もなく140台にさがり、同時に体の震えも治まりました。

 しかし念のため一晩泊まることになり、川崎の夫も呼ばれました。・・・点滴と心臓監視のモニターのようなモノを付けたまま朝を迎えたのですが、胸の違和感は取れない上、新たに頭痛も加わりました

 夕方川崎の自宅に帰りました。 夫を初め、家族みんなを驚かせ、心配をかけてしまった出来事でした。

 一つ良かったこと?は、退職以来「検査」と縁遠かった私ですが、これを機会にかなりたくさんやって貰ったことかな?(続く)


21回目の訪問

2015年10月07日 | 東日本震災ボランティア関連

 9月29日から10月2日まで、恒例の東松島ボランティアに。

( ところが、1日の夕方、仙台駅で体調に異変をきたして救急車で搬送されるという事態に陥りました!このことについては別に書きたいと思います。 )

 今回は東仙台教会の女性が、ご自分の会社が所有するホテルにどうぞと誘って下さったので、お言葉に甘えることにしました。

 仙台駅で落ち合い、車でホテルまで。仙石線で行くとホテルの最寄り駅「松島海岸」まで40分かかります。 そこは松島湾に面した大きなホテルで、これまでボランティアで何度も来ている私にはサイコウの宿泊場所で、勿体ないくらいでした。 (右の写真は翌朝、ベランダからの眺め)  なんと言ってもひろ~い温泉が良かったです。しかも私一人で・・・

           

 <Sさん宅で>

 30日。今回は、仙石線が石巻駅まで通じたので、「東名駅」で降りました。降りてビックリ!第一降りたのは私たった一人。 真新しいホームも無人で、駅前もがらんとして人かげはゼロ!・・・ゴーストタウン、いえゴーストステーション状態でした!

 この辺りはまだ復興住宅が全く建っていなくて、整地の段階なんだと一目でわかりますね。迎えに来てくれたSさんの話ですと矢本の方はもう住宅が出来たそうです。ここは2年後くらいですかね?

  

                                           

 今回は5人の方が集まり、「グラスコード」つまりは「メガネひも」のことですが、一人二つずつ作りました。簡単そうに見えて、カラッジ玉の配色や長さの調節などで結構時間がかかりました。メガネひもは必要ないという方は、ネックレスにしました。

 なかなか素敵に出来ました!(小さくてちょっと見にくいですが・・・) 皆さん大喜びでした。

       

 お昼はサクラハウスで500円のランチ、200円の飲み物、そして200円のチーズケーキと、もう大満足でした!「安すぎる」と、みんなの声。  前回訪問したときに比べ、お客さんでほぼ満席でしたから「安くて美味しい」ことがやっと地元の方に浸透してきたのですね。

 <響仮設住宅で>

 翌日は、ボランティアセンターの二人と一緒に仮設住宅を訪問。パン屋さんで購入したサンドイッチのランチを頂いた後、グラスコード作り。 ここでも、ネックレスにする方や、両方という方、友達へのプレゼント用にという方で持って行った材料がだいぶ少なくなりました。(材料のほとんどが韓国製なので、なくなったらそれで終わりなんです。どこかで入手出来ないかしら・・・・)

         

                    

 「今度はいつ来るの?」と聞かれて「来年の春かなあ・・・」というと「ええっそんなに間があるの?」と言われ、待っていて下さるのがわかって嬉しかったです。

 でも、11月は関西に出かけるし、12月から3月は寒いし・・・やはり4月かなあ、と思っているこの頃です。

 皆さん、ごめんなさい!