まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

哲学・倫理学ファック

2008-10-04 00:30:25 | 哲学・倫理学ファック
看護学校で「哲学」や「倫理学」の講義をするとき、
最初の授業で学生のみんなに、
「哲学・倫理学の先生に聞いてみたいこと」を出してもらって、
それに答えていくという試みをしています。
彼らは哲学や倫理学なんて自分には関係ないと思っていますから、
授業前は相当警戒しています。
そんなところへ、哲学とは何かとか、
倫理学の定義みたいな専門的な(?)話をいきなりぶつけたら、
あっという間にみんな眠りについてしまいます(経験者は語る)。

そこで、自分たちで聞いてみたいことを考えてもらい、
4~6人のグループで相談してもらってグループとしての代表質問を決めてもらい、
それに順番に答えていくようにしているのです。
自分たちが聞きたいことに答えてもらっているのですから、
彼らとしても寝てしまうわけにはいきません。

ここで大事なのは、
「哲学・倫理学について聞いてみたいこと」を考えてもらうのではなく、
「哲学・倫理学の先生に聞いてみたいこと」を出してもらうようにするということです。
そもそも哲学や倫理学について何らかの情報やイメージをもっている子はマレですから、
「哲学・倫理学について聞いてみたいこと」と言われても
ほとんど何も思い浮かばないでしょう。
そこで、「哲学(倫理学)をやってる人間なんて見たことないでしょ。
たぶん2度とないチャンスだよ。この機会に何でも聞いていいよ」
と水を向けると、みんなけっこういろいろな質問を思いついてくれます。
たぶん彼らは哲学や倫理学そのものには興味はないかもしれないけど、
人間にはものすごく興味があるので、
「哲学(倫理学)をやってる人間」(つまり私のことです)については
聞いてみたいことが出てくるのでしょう。

このやり方で1回めの授業が盛り上がるのはいいのですが、
どんな質問が飛び出してくるかわからないので、
こちらとしては非常に緊張します。
その場で的確な答え方ができるかどうかに、
この試みの成否がかかっています。
自分の力が試されていると言っても過言ではありません。
まあどこまでうまく答えられるかはわかりませんが、
学生たちの素朴で過激な質問を紹介していくことにいたしましょう。
新カテゴリー「哲学・倫理学ファック」です。
「ファック」とはもちろん「FAQ」、
すなわち「よくある質問(Frequently Asked Questions)」のことです。
発音記号では[fæk]、けっして[fΛk]ではありません。
それではどんな質問が飛び出すか、
そしてまさおさまはそれにどう答えるのか、
冷や汗流しながら頭をフル回転させている私を思い浮かべながら、
ゆっくりお楽しみください。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿