まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

子どもの発見 (その2)

2010-03-08 18:25:21 | 人間文化論
子どもの頃の赤っ恥をさらすシリーズ・第2弾です。
こいつは本当にイタイので人には言いたくない感じですが、
ネタが尽きているのでやむをえず公表します。
私は小学校の頃、毎日電車通学していました。
横浜市にある京浜東北線 「関内(かんない)」 駅から 「山手」 駅まで、
ほんの2駅ほど国鉄 (今のJR) に乗って通っていました。
小学校1年生の頃は特に不思議にも思っていなかったのですが、
2年生だか3年生の頃から 「あれ?」 とわからなくなり、
それから数年間悩んでいました。
謎が解けたのは高学年になってからだったように覚えています。



発見その2 「駅は1つでいい」



これが私の発見なんですが、わかってもらえるでしょうか?
私が抱えていた悩みはこうでした。
朝、関内駅から電車に乗って山手駅に着き電車を降りますね。
帰りは山手駅から電車に乗って、関内駅に着き電車を降ります。
電車が走る向きは完全に逆です。
朝電車に乗った関内駅と、帰りに電車を降りた関内駅は同じ駅なのでしょうか?
もしもそうだとすると、逆向きに走っている電車が正面衝突してしまうのではないでしょうか?
しかし毎日乗っていて一度も正面衝突したことがないところを見ると、
朝乗った関内駅と、帰りに降りた関内駅は別の駅なのではないでしょうか?
つまり、関内駅は2つあるのではないでしょうか?

今思うとこれのどこが問題だったのかよくわからないのですが、
とにかく当時はこれが不思議でしょうがなかったのです。
あの頃は、帰りの電車を待つあいだ、
あっちのホームとこっちのホームでボールの投げっこをしたり、
向こうのホームの電車が先に来て、それに乗っていく友だちを見送ったり、
ちょうど同じ時刻に電車が入線して、すれちがって別れていったりするのを、
毎日のように見ていたにもかかわらず、この問題が解けなかったのです。

ちっちゃいまーちゃんの弁護を試みるなら、
通学でしか電車に乗ることがなかったので、
朝は関内駅でまっすぐ下りの1番線ホームに行き、
帰りは山手駅でまっすぐ上りの2番線ホームに行くだけで、
その動きが完全にルーティーン化していたので、
1番線ホームや2番線ホームのことを意識化できなかったんだよね。
それは、仕方ないよねぇ。
とはいえ、この問題に対して疑問を感じていたんだから、
そのつもりで見ていればすぐにわかりそうに思うのですが…。

とにかく高学年になるまでずっと謎を抱えていたまーちゃんに、
ある日、突然啓示が降りてきたのです。

「おおっ、ホームが2つあるじゃないか。
 1番線と2番線があるから電車はぶつからなくてすむんだっ!
 そうか、だから駅は1つでいいんだっ

いやいや、そんなの毎日見ていたでしょう。
なんでそれがわからないっ
うーん、不思議だっ、ちっちゃいまーちゃん。
君は何を悩んでいたのだっ?
でも、ちょっと恐ろしいことが。
あの頃の関内駅や山手駅は (その真ん中にある石川町駅も)、
上り線と下り線がピッタリくっついて走っていて、ホームがその両サイドにあるタイプの駅でした。
意味わかるでしょうか?
駅によってはそうではなくて、ホームが真ん中にあって、
その両側に上り線と下り線が走っているタイプの駅ってあるじゃないですか。
図示するとこんな感じ↓です。

 関内駅タイプ        その他タイプ

 1番線ホーム         下り電車
  下り電車         ホーム(1番線)
  上り電車         ホーム(2番線)
 2番線ホーム         上り電車

もしも関内駅や山手駅がその他タイプの駅だったとしたら、
ちっちゃいまーちゃんは小学校を卒業するまで、
駅が1つでいいということに気づけなかったかもしれません。
だって啓示が降りてきた日、
あっちのホームとこっちのホームを何度も見比べて、
「おお、駅が2つある」 って思ったんですから。
で一瞬間を置いて、
「ああちがうちがう、ホームが2つなんだ。駅は1つでいいんだ」
と気がついたのですから。
その他タイプの駅ではいつまで経っても、
ホームが2つあるということに気づけなかったかもしれません。
小学生のうちに気づけてよかったね、まーちゃん。

たぶん今日の話は誰にも共感してもらえないだろうと思います。
いいんです、それで。
とにかく、子どもはわけのわからないことに躓いているというお話でした

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