まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

カッコいい大人になろう!

2009-11-11 18:07:14 | お仕事のオキテ
昨日、講演のため舘岩中学校に行ってきました。
只見高校での講演の噂を教頭先生が耳にしてくださったらしく、
御指名で呼んでいただきました。
舘岩というのは南会津のなかの、ほとんど栃木県との県境、
檜枝岐のちょっと手前にあるところです。
舘岩に行くのは初めてだとばかり思っていたのですが、
舘岩中学校のちょっと手前に 「たかつえカントリー・クラブ」 があり、
その名前には聞き覚えがあるので、たぶん昔ゴルフをしに行ったことがあるのだと思います。
ゴルフに行くときって、まっすぐゴルフ場に向かい、
ゴルフが終わったらすぐに帰ってきてしまいますので、
そのせいで舘岩に行ったという記憶がなかったのでしょう。

舘岩もとてもいいところでした。
校長先生のお話では、紅葉の盛りは2週間前だったとのことで、
もうだいぶ散ってしまったのだそうですが、
それでもまだけっこういい感じに山は色づいていました。
只見よりもちょっと遠く、大学から車で3時間かかってしまいましたので、
現地到着がぎりぎりになってしまい、
写真を撮ることができなかったのが心残りです。

それにしても、福大に勤務するようになってから15年になりますが、
中学生相手に講演をするのは初めてです。
福大に来る前は、中萬学院 (神奈川県の塾) で中学生に英語と数学を教えてましたが、
中学生相手に話をするなんて、それ以来のことです。
全校生徒71名がランチルームと呼ばれるスペースで体育座りをして、
私のほうを不安げに眺めているのを見て、
ものすごく緊張すると同時に、なんだかミョーに興奮もしてきました。

今回は 「キャリア教育講演会」 の講師として招かれました。
舘岩中学校は5年前から文科省の指定を受けて、キャリア教育に力を入れており、
そのために、最近、県教委から表彰も受けたとのことです。
今年度も1年生から3年生まで全員が、1週間 「職場体験」 をしてきて、
そのレポートをまとめて発表会もしたのだそうです。
今回の講演会はこの1年の活動の総まとめとして位置づけられているという話を、
昨日、講演会の直前に聞かされて、よりいっそうプレッシャーがかかってしまいました。

講演の内容は、基本的には只見高校でした話と同じことを話そうと思っていましたが、
なんといっても今回は中学生相手ですし、
時間も1時間と、前回より30分短くなっていますので、
それなりの工夫が必要です。
また、只見高校のときは、学習習慣を身につけさせたいというのが、
講演会の最終目的でしたが、
今回は、働くことと学ぶことの大切さを再認識させ、自分の生き方を考えさせる、
というのがミッションです。
これだけいろいろ条件が変わってくると、
やはり、前回とまったく同じ話ですますというわけにはいきません。
どうしたらいいか相当悩みながらも、
あいかわらず準備ののろい私は、けっきょくギリギリまで何も決まらず、
前日の夜と、当日の朝クルマの中であれこれ考えた結果、
次のような作戦を立てました。
1.今の君たちの暮らしはとても有り難いことで、その幸せを感じようねということ、
2.大人になる (=自分で働いて稼ぐ) のは楽しいということ、
3.できればその幸せを独占するのではなく、
  人にも分かち与えてあげられる 「カッコイイ大人」 になってほしいということ、
この3つを強調して話をまとめてみようと考えました。

とはいえ、当日に作戦考えてるようですから、
あらかじめリハーサルをすることもできず、
時間配分もどうなるかわからないまま、すべてはぶっつけ本番です。
中学生にどれくらい伝わるのか不安を抱えたまま、講演のスタートです。
最初の不審そうな目つきから、身ぶり手ぶりや変な声もまじえることで、
少しは雰囲気もほぐれたのではないかとは思うのですが、
それでもやはり中学生にどれくらい理解してもらえたか、
最後までつかめないまま講演は終了しました。

いつものように感想用紙に5点満点で満足度を評価してもらいました。
結果は4.66。
只見高校のときよりも0.4ポイント・アップです。
これはものすごい高評価と言っていいでしょう
全体的に見ると、やはり1年生には難しかったようです。
ついこのあいだまで小学生だった子たちですから、
やはりもっとわかりやすくしてあげなければいけないんでしょうね。
でも2年、3年と学年が上がるにつれて評価は上がっています。
コメントも2年生、3年生はとてもたくさん書いてくれました。
「深イイ話」 というのが最近の評価語として流行っているようです。
4人くらいそういう言葉を使っていました。
私の掲げた3つのポイントをうまく受け止めてくれた子たちの、
感想を引用してみます。

「有ることが難しい=有り難い=ありがとう
 というのは、とても深イイ話で印象に残っています。
 日々の生活の中であらゆることに感謝し、
 幸せになりたいと思いました。
 とてもおもしろいお話ありがとうございました。
 かっこいい大人になります

「聞いていて楽しいなと思ったり、
 なるほどなと分かったりと楽しく多くの事を学べました。
 講演を聞いて早く仕事がしたいなと思いました。
 働くのは大変ですが、やりがいもあるんだと思いました。
 これからは親や先生方に有り難いと思いながら
 生活していきたいです。」

「自分の将来の生き方や、
 今生活していることのありがたさについて考えることができました。
 これから一生懸命勉強して、
 人のために働いたり、行動したりできるような
 カッコいい大人になりたいと思いました。」

いずれも、私にとっては涙が出るほど有り難い評価です
こんな感じの感想がそこそこあったので、
とりあえず今回の試みは成功だったと言っていいでしょう。
さて、只見のときは日帰りで残念な思いをしましたので、
今回は知り合いの先生にご招待を受けて、ディープな夜をすごしてまいりました。
その報告はまた別の機会に。

(舘岩中学校のみんな、これ見てる?
 見たら、ひとことコメントしてくれると有り難いです

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2 コメント

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Unknown (舘中生)
2009-12-05 19:36:46
その節はどうもありがとうございました!
本当に深イイお話でした(*゜∀゜)!!
国語のテストでも、感想を書かせていただきました。
 準備などもご苦労様でした

これから益々寒くなると思いますが、お体に気をつけて下さい!!
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コメントありがとうございました (まさおさま)
2009-12-06 12:14:24
舘中生さま
コメント書いてくれてどうもありがとう!
国語のテストにも感想書いてくれたなんて、ぼくの話をまだ覚えていてくれたんですね。
本当にどうもありがとう。
その後、ご家族や先生たちや友人たちに「ありがとう」と感謝しながら生活してますか?
一生懸命勉強して、大人になるための力をどんどん吸収してますか?
みんなを幸せにしてあげられる力を身につけてください。
ぼくもがんばります
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