先日お仕事で只見まで行ってきました。
福島に来て15年目になりますが、只見は初めてです。
只見というのは広い福島県の中でも、ほとんど新潟に近い辺境の地です。
行く前にみんなから「只見は遠いよ、すごい時間かかるよ」と脅されていました。
先方からの詳細なレクチャーによれば、
福島から高速で会津坂下インターまで1時間~1時間半。
そこから国道252号線を南下して1時間半で着く、とのことで、
福島で1時間目の授業をやってからクルマででかければ、
講演開始の1時15分にはなんとか間に合うだろうと踏んでいました。
しかし他の先生方や1時間目の授業に出ていた学生の皆さんは異口同音に、
「前日から泊まるの? えっ、当日入り?」
「授業やってから出発なんて絶対間に合いませんよ」
などと私をビビらせるのです。
しかし実際のところは、福島市からクルマでほんの2時間半弱。
そもそも私は安全運転ですから、間に合わせようとぶっ飛ばしたわけでもないし、
途中、磐越自動車道が工事のため1車線通行になっていたにもかかわらず、
余裕の到着でした。
只見はぜんぜん遠くありません。
福島県民の皆さんは「只見は遠い」というイメージを
勝手に作りあげてしまっているのではないでしょうか。
ちょっとしたロングドライブを楽しみに行くのにちょうどいいくらいだと思います。
特に国道252号は只見川沿いに走っているのですが、
山の緑が川に映え、素晴らしい眺めのドライブを楽しむことができました。
写真は帰り道に撮ったので (さすがに行きに写真を撮る余裕はなく)
日が翳ってしまっていますが、
それでもおよその雰囲気は楽しんでいただけるでしょう。
こんな感じが50㎞くらい続くのですから、そりゃあ最高のドライブです。
さて今回のミッションは、只見高校1年生から3年生まで、
全校生徒146名相手に「人はなぜ学び、なぜ働くのか」を講演するというものです。
大学生相手にもよく話す得意の演題です。
ひとことで言えば、本能の壊れた動物である人間は、
本能の代わりに文化を使って生きていかなければならない。
だから人は生きるために文化を学んで身につけ、
文化の中で文化を用いながら働いていかなければいけないのだ、というお話です。
講堂の壇の上でサルの真似をしたり、
「ありがたい話」なども織り交ぜたりして熱演しましたが、
やはり全員必修となるとすべての子に興味をもってもらうのはなかなか難しいものです。
なかには眠ってしまう子もいましたし、
感想用紙に何も書いてくれていない子もいました。
しかし満足度の平均は4.26(5点満点)。
まあこの規模でこの数字なら素直に喜んでいいのでしょう。
最後は 「福大で会おう」 という掛け声で締めましたが、
はたして彼らの学ぶ意欲を喚起することはできたでしょうか?
全員とは言わないまでも何人かが、
よーし、大学に進学して
(できれば福大で、しかも他学類ではなく人間発達文化学類で)
生きていくための力を身につけてやるぞぉと思ってもらえたならよかったのですが…。
講演後、しばらく校長先生たちとお話ししてからクルマで高校を出ようとすると、
グラウンドで練習していた野球部の全員が校門のところまで駆け寄ってきて、
「ありがとうございましたぁ」と帽子を取ってお辞儀で見送ってくれました。
校長先生が自校の生徒を純朴ないい子たちばかりだと自慢していましたが、
まさにその通り、こんな高校生いまどきいるんだぁ、と驚いてしまいました。
彼らにもう一度 「福大で会おう」 と檄を飛ばして只見高校を後にしました。
帰りがけ、校長先生に教えてもらった「只見・本の街」に寄ってきました。
古本を森と交換してくれるのだそうです。
さすがに今回は売る本をもっていなかったので、
森を手に入れることはできず、本の購入のみでしたが、
それでも倉庫がいくつもあるので、ひととおり見て回るだけでもたいへんです。
いくつか掘り出し物をゲットして帰ってまいりました。
いやあそれにしても只見、いいところでした。
I shall be back
でも今度行くときはやはりゆっくりと宿泊つきで行きたいもんです。
よさげな宿もたくさんありましたし、
もっとのんびり只見の自然を満喫してみたいと思います。
福島に来て15年目になりますが、只見は初めてです。
只見というのは広い福島県の中でも、ほとんど新潟に近い辺境の地です。
行く前にみんなから「只見は遠いよ、すごい時間かかるよ」と脅されていました。
先方からの詳細なレクチャーによれば、
福島から高速で会津坂下インターまで1時間~1時間半。
そこから国道252号線を南下して1時間半で着く、とのことで、
福島で1時間目の授業をやってからクルマででかければ、
講演開始の1時15分にはなんとか間に合うだろうと踏んでいました。
しかし他の先生方や1時間目の授業に出ていた学生の皆さんは異口同音に、
「前日から泊まるの? えっ、当日入り?」
「授業やってから出発なんて絶対間に合いませんよ」
などと私をビビらせるのです。
しかし実際のところは、福島市からクルマでほんの2時間半弱。
そもそも私は安全運転ですから、間に合わせようとぶっ飛ばしたわけでもないし、
途中、磐越自動車道が工事のため1車線通行になっていたにもかかわらず、
余裕の到着でした。
只見はぜんぜん遠くありません。
福島県民の皆さんは「只見は遠い」というイメージを
勝手に作りあげてしまっているのではないでしょうか。
ちょっとしたロングドライブを楽しみに行くのにちょうどいいくらいだと思います。
特に国道252号は只見川沿いに走っているのですが、
山の緑が川に映え、素晴らしい眺めのドライブを楽しむことができました。
写真は帰り道に撮ったので (さすがに行きに写真を撮る余裕はなく)
日が翳ってしまっていますが、
それでもおよその雰囲気は楽しんでいただけるでしょう。
こんな感じが50㎞くらい続くのですから、そりゃあ最高のドライブです。
さて今回のミッションは、只見高校1年生から3年生まで、
全校生徒146名相手に「人はなぜ学び、なぜ働くのか」を講演するというものです。
大学生相手にもよく話す得意の演題です。
ひとことで言えば、本能の壊れた動物である人間は、
本能の代わりに文化を使って生きていかなければならない。
だから人は生きるために文化を学んで身につけ、
文化の中で文化を用いながら働いていかなければいけないのだ、というお話です。
講堂の壇の上でサルの真似をしたり、
「ありがたい話」なども織り交ぜたりして熱演しましたが、
やはり全員必修となるとすべての子に興味をもってもらうのはなかなか難しいものです。
なかには眠ってしまう子もいましたし、
感想用紙に何も書いてくれていない子もいました。
しかし満足度の平均は4.26(5点満点)。
まあこの規模でこの数字なら素直に喜んでいいのでしょう。
最後は 「福大で会おう」 という掛け声で締めましたが、
はたして彼らの学ぶ意欲を喚起することはできたでしょうか?
全員とは言わないまでも何人かが、
よーし、大学に進学して
(できれば福大で、しかも他学類ではなく人間発達文化学類で)
生きていくための力を身につけてやるぞぉと思ってもらえたならよかったのですが…。
講演後、しばらく校長先生たちとお話ししてからクルマで高校を出ようとすると、
グラウンドで練習していた野球部の全員が校門のところまで駆け寄ってきて、
「ありがとうございましたぁ」と帽子を取ってお辞儀で見送ってくれました。
校長先生が自校の生徒を純朴ないい子たちばかりだと自慢していましたが、
まさにその通り、こんな高校生いまどきいるんだぁ、と驚いてしまいました。
彼らにもう一度 「福大で会おう」 と檄を飛ばして只見高校を後にしました。
帰りがけ、校長先生に教えてもらった「只見・本の街」に寄ってきました。
古本を森と交換してくれるのだそうです。
さすがに今回は売る本をもっていなかったので、
森を手に入れることはできず、本の購入のみでしたが、
それでも倉庫がいくつもあるので、ひととおり見て回るだけでもたいへんです。
いくつか掘り出し物をゲットして帰ってまいりました。
いやあそれにしても只見、いいところでした。
I shall be back
でも今度行くときはやはりゆっくりと宿泊つきで行きたいもんです。
よさげな宿もたくさんありましたし、
もっとのんびり只見の自然を満喫してみたいと思います。
ますや旅館
などいいと思います
宿のご紹介ありがとうございました。
次回、只見を訪れる際は、ぜひますや旅館に泊まってみたいと思います。
がんばって勉強して、文化を身につけていってください!