まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

卒業生飲み

2009-12-31 23:09:20 | 教育のエチカ
昨日は、年の暮れだというのに、
日本各地から倫理学ゼミの卒業生たちが集まってきてくれて、大忘年会を決行しました。
この代は1学年にゼミ生が6名もいた初めての代で、
しかも、6名のうちのひとりが大学院に進学してくれ、
もうひとりも大学に長居してくれたため、
全員が同時に卒業してしまってみんな散り散りバラバラになるということがなく、
そのため卒業後もみんなで集まって飲むという縁がつながっています。
今ではそれぞれみんな日本全国に散らばって活躍しており、
今回の参加者で福島市内在住者は私だけ、
遠くは静岡や神奈川からもはるばる駆けつけてくれました。

福島在住の私が店の手配とかしておく予定でしたが、
この数日間のプチうつな感じのまま、昨日も午後の眠りを貪ってしまい、
店の予約をするどころか、待ち合わせ時間にも遅れる始末です(一番近いのに!)。
予想外の年末の人出にビビりつつも、
2軒めにトライした中華料理屋 「香港ドール」 が運よく空いていて、
「中華料理屋で飲むのなんて初めてですよぉ」 と、店のチョイスは意外にも好評で、
「店はオレが取っておくよ」 なんて大口叩きながら何もしなかったポカは、
なんとかごまかすことができました。

小学校教員、中学校教員、非常勤講師、一般就職してやめちゃった子、
みんなそれぞれいろいろですが、
社会人としていくばくかの経験を積んできているので、
話す内容は、学生の頃とは比べものにならないくらいしっかりしています。
倫理学ゼミで学んだことが少しは役に立っているのか、
それともすべては現場に出てからひとつひとつ学んだのであって、
大学なんてクソの役にも立たなかったのか、
ちょっと怖くて聞いてみることはできませんでしたが、
何はともあれ、みんなの成長した様子を見るのは、
教員としてうれしいものです。

そう思って考えてみると、卒業生と飲むというのは、
教員にとってこの上ないご褒美ではないでしょうか。
昔は新入生にもお酒の飲み方をちゃんと実地で指導したものでしたが、
最近のバカな風潮 (モンスター・マスコミや過剰反応お役所) のおかげで、
大学生といえども未成年者と飲むのははばかられるようになってきています。
夢や理想の話なんて、酒を飲まなきゃ語れないと思うのですが、
そうした文化がどんどん大学から消えてゆきつつあります。
とすると、安心して飲んで心から語り合えるのは卒業生だけ、
ということになるじゃないですか。
しかし、卒業生がいつまでも集まってきてくれるほど、
大学は敷居の低い場所ではありませんから、
卒業生と飲むことができるというのは僥倖のような、とっても有り難いことなのです。

そういう得難い機会を与えてくれた卒業生たちに感謝したいと思います。
また、私の誕生日に近かったということもあって、
「こっこ」 (これについてはまたそのうち熱く語ります)をはじめとして、
いろいろなお土産まで持ってきてくださったことにも感謝したいと思います。
大晦日にわざわざこういうことを書いているのは、
卒業したっきり音信不通になっているゼミ生たちに、
たまには手土産持って大学に顔を出せ、と言っているのではなく、
ホントに何か困ったことがあったときとかには、
手ぶらでいいからひょっこり顔を出して、
何でもグダグダと話を聞かせてもらいたいな、と思うのです。
それは教員にとって時間のムダではまったくなく、
そうやって話しに来てくれること自体が、教員にとってのご褒美だからです。

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