新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

岸田総理のアメリカ議会での演説を聴いて

2024-04-12 07:05:21 | コラム
立派にやり遂げられたと思う:

岸田総理はテレビの画面に部分的に流された限りでは、原稿に視点を落とす事なく語り続けておられたのは、皮肉でも何でもなく、立派だったと思って聞いていた。内容も充分に練り上げられていたし、ユーモアも挟み込んでおられたのは素晴らしいと受け止めた。総理は我が国独特の英語教育で育てられたとは思うが、聞き取りやすい英語になっていたのも印象的だった。充分にこの日に備えて準備しておられたのだと察している。

聞き終わったバイデン大統領が“Good job!”と賞賛されたのも故無しとはしない。ただ遺憾だった事があった。それは、多くのテレビ局が「グッド・ジョブ」と字幕を入れた事。大統領が間違っても「ジョブ」という発音をされる事はないと保証しておく。好い加減に(このようなみっともない)英語の発音とは異なるローマ字式表記は止めろと、敢えて言っておく。

私はこの総理の演説と、バイデン大統領側の色々と工夫を凝らされたのだろう岸田総理の歓待振りを見て、我が国とアメリカの同盟関係は安泰だろうと再確認できた。アメリカ側がこの訪問で総理に色々と重荷を負わせるという観測もあるが、「ほぼトラ」ないしは「ほんトラ」に対する態勢を整えつつあるとも言えるアメリカ側の備えが見えたと思う。

私はPXKという各首脳の頭文字が示すように、我が国にとっては一時の油断も許さない国際情勢と、収支報告書不記載問題の処分に対する不満が依然として党の内外に渦巻いている等々の重苦しい状態が続く中で、総理が鮮やかにアメリカ議会に語りかけてこられた事は、心地良い話題を提供して下さったと感謝すると同時に、評価すべきだと思うのだ。


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