新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

矢張り言って置こうと思う事

2024-04-03 08:07:12 | コラム
90年以上もこの世に長らえてきた者に言わせれば:

自由民主党内部の問題:
「党規委員会では収支報告書不記載の罪科を犯した議員たちの処分の結論の如き案が出ている」とか賑やかに報じられている。昨日も指摘したが、理解できないことは岸田総理自身が不記載ではなかったのでお咎め無しとするという点だ。ある組織の中で重大な問題が生じた場合に、最高責任者にも何らかの処分が下されるのは当然だと思う。宝塚歌劇団でも親会社の角和夫阪急阪神ホールディングス会長兼CEOが詫びていたではないか。

処分を決める最高責任者が「不記載」ではなかったからと言って無罪放免では、常日頃から「国民の政治への信頼を回復すべく云々」と言っておられる方は、その処置で信頼が回復できると信じておられるのであれば、余りにも無邪気(naïveが当たると思う)ではないのか。当方の提案は党の罰則にはなくても、せめて「歳費と総理手当を向こう1年間全額辞退(返納?)くらいを言い出されても良いのではないか」である。

一国の総理大臣であると共に自由民主党の総裁である以上、国の為に最善の策を講じることを最優先とすべきで、輿論等から政権の維持に汲々としておられると批判されるような手を打たれるべきかと思うし、不記載だった党員(議員)の処分如何では党が四分五裂していまいかねないことくらいは念頭に置いておられるのだろうと推察している。

高齢者が人口に占める比率:
「為政者はこの点をどう考えているのか、どのように認識出てきているのか」は何時も気になっている。先月下旬にもYM氏(88歳)と語り合った時に出ていた話題で「我々は最早買う物も、買うべき物も殆どないのだ。現在持っている物だけで何とかなるし、何とかしようと思っている。買う物はと言えば精々非耐久消費財の下着類か、最早家では大食はいない食料だ。

このように総人口の30%近くを占めている高齢者の層が消費しないのだから、内需が盛り上がりにくいだろう。そこに高齢者の健康保険料や介護保険料、年金への所得税等々を増やしていく政策では、高齢者層の消費意欲を削ぐというか、不要不急の出費を避けようとするのが自然ではないか」のように纏めていた。彼は最早着る機会もないスーツなどは、体格が似ている甥御さんたちに譲っているそうだ。これでは既製服業界は堪らないか?

岸田総理以下がこのような現実をご承知ではないとは思いたくないが、現実には取りやすい所から源泉徴収で取ろうという税等が多すぎないか。政治家が何処まで現場や現実や実務の世界で何が起きているのか、彼等が如何なる不便で不合理な施策を講じたかを承知しているのかと不安に思う。何でもディジタル化すれば良いものではないのではないようだと、総理と河野太郎さんに言上したい。

大谷翔平の問題:
既に指摘したことで、我が国のメデイアは大谷翔平を讃えて、恰も「神聖にして批判すべきではない存在」の如くに祭り上げてしまったかの感があるのだ。確かに彼はいくつかの善行を施した。そこに降って湧いたかのような水原の大失態が生じた。そこで、大谷は先月に肝心の点は触れなかった恨みは残したたが、自分は知らなかったという声明を発表してシーズンに入った。

だが、私の目には彼の表情は明らかに昨年と比べれば暗く、自信がないように見えた。彼を取り巻くアメリカでの現状は「そうなっていても仕方ないと思わせられる程、彼に優しくない」ようだ。この辺りは先日引用したSM氏からの便りにあったよりも風当たりが強いようだ。

今朝程からマスコミ報道は「大谷からは33打席ホームランが出ていない」という重大な問題を取り上げている。このような我が国の熱烈なる大谷ファンを不安に陥れる報道を私は採らない。そう言う根拠は「大谷自身が水原問題で動揺していても何ら不思議ではないし、先日も指摘したあのスゥイングの後半(フィニッシュとでも言うか)でしゃくり上げてしまって球の上を叩くから上がっていかず、グラウンダー(ゴロ)がラインドライブ(ライナー)になってしまっているのだ。

ここに指摘したように、私には昨年の絶好調でホームランを量産していた頃とはスゥイングが違っているようにしか見えないのだ。昨年はもっと真横に振り抜けて球の下が叩けていたし、その速さは本当に目にも止まらなかった。この違いは大谷自身で気が付いているはずだし、騒ぎ立てないで辛抱して見ていれば良いのだ。バッテイングコーチも監督も承知していると思う。

アメリカ式コーチ術は「彼等が大谷に口を出すことはせずに、指導を受けたいと言ってくるまで黙っている」のである。彼等は何処まで行っても各選手のやり方を尊重するのである。教育的指導などしないのが普通。現に、42歳で即戦力としてウエアーハウザーに採用された私に、上司から「このような手法で営業活動せよ」とか「この取引先には云々」というような指導は一切なかった。ましてや、あの超高額で採用した大谷に教育的指導などを仕掛けていくだろうか。