■ ブログ開設以前に参加したウルトラマラソンの回顧-最後は、1999年9月19日に開催された「しまなみ街道スーパーマラソン」です。
この時は仕事に変化があったり、茨城県に転居したばかりだった。
走れる状況ではなかった。
千葉のマラソンクラブの走友から、「しまなみ海道」開通記念の大会であるから、ぜひ参加しようという誘いがあった。
めずらしい大会でもあるし、千葉からの誘いでもある。
にわかに2ヶ月ほど走り込み、同行することにした。
コース地図
平成11年(1999年)5月1日、本州と四国を結ぶ三番目のルートが開通した。
ルート名称は「瀬戸内しまなみ海道」。
広島県尾道市から愛媛県今治市を結ぶこの西瀬戸自動車道は、瀬戸内海に浮かぶ、飛び石のように連なった美しい島々を、様々な形の橋で繋いでいることからこの愛称が付けられた。
橋に自転車歩行者道が併設され、自由に自転車で、または歩いて渡れることが最大の特徴だ。
「しまなみ海道スーパーマラソン」は、この素晴らしい海の道を広く内外にアピールし、瀬戸内海の新たな交流を図ることを目的に開通記念イベントととして開催された。
以下は、その記録です。
<前日>
5時最寄駅出発→羽田から飛行機で広島空港→JRで尾道着9時40分。
フェリーに乗り、近くの向島、因島や同島の村上水軍ゆかりの史跡など、市内を見物、散策した。
ホテル「アルファーワン」に宿泊。
尾道駅到着
スタート地点は、尾道駅の近く、尾道市役所前。
終始行動をともにしたのは、西幕張にお住まいのSさん夫妻、「千葉○○マラソンクラブ」のTさん、Mさん、美浜。
幸町のH夫妻(お二人とも走られる)に尾道駅で出会った(写真左端)。
広島空港を降りたところでは、北海道のサロマ湖大会で宿泊の部屋をともにした、千葉県八街市のUさんに偶然お会いした。
<当日>
大会中
2:20起床。
5:00スタート。
やや蒸し暑い。
走り始めるとしばらくして夜明け。
白々と明るくなり、空と海原の境、島の輪郭や景色がはっきりと見え出した。
5月1日に開通して間もない各橋、そして島々を走り抜けていく。
30km付近から気温がぐんぐん上昇、蒸し暑さも増す。
エイドステーションは塩と水のみ、食べ物がない。
最初エイドにあった水も、このあたりからなくなってきた。
やばい!!
同日は蒸し暑く、最高気温は大三島で気温は33.3度(午後2時)だった(翌日、愛媛新聞より)
炎天下で飲む水がない、食べものも少ない!!
残り時間は余裕があったが危険を感じて、47km付近で走るのを止めた。
千葉から同行した仲間、美浜含め、4人全員リタイア。
収容車で早々とゴール地点の今治市糸山公園に行く。
トップランナーのゴールを待った。
通常の100kmだと、トップは7時間くらいだが、この大会(102.4km)では、それより2時間弱ほど遅く、35才の会社員ランナーが8時間12分9秒でゴールのテープを切った。
「最後は暑い上に給水できず、死にそうでした」とコメント。
ゴール近くまで4位で来た方は、暑さのため途中で意識を失ったとの情報が入る。
翌日の新聞を見たら、途中からの記憶を失い、ゴール手前300mで倒れこんだが、しばらくして意識を取り戻し、歩いてテープを切ったとのこと。
結局エントリー1011人(男917人、女94人)中、リタイア続出で、完走者は301人だったそうだ。
完走率30%。
大会後
この後、ゴールの愛媛県・今治からJRで松山駅へ、市内電車に乗って道後温泉に向かう。
「カラクリ時計」を見物したり、
カラクリ時計
なにか夏目漱石の「坊ちゃん」が入った湯とかいう温泉に入ったり、
道後温泉
夜の道後温泉街を散策し、
讃岐うどんを食べたり、タルトとかの土地の土産を買ったり、
2泊目は、ホテル「古湧園」というところに宿をとる。
<翌日>
午前中は、市街地見学。
松山城や、
松山城(松山市街&海をバックに)
松山城の石垣付近
正岡子規の「子規堂」などを見学した。
Sさん夫妻と( 道後温泉の「子規堂」内にて)
大会に参加したSさんは、この時69才だった。
今年83歳になられ、
3月24日の「板橋Cityマラソン(東京・荒川市民マラソン)」のフルに出場され完走した。
記録は、グロス6:38:57(ネット6:24:49)だった。
平均9:07/kmペースだ。
69歳になれば、普通はマラソンをやめようかという年齢。
83歳までフルを走りつづけようという意思もすごいし、
男性の平均寿命を過ぎている。
心身の健康を保ち、元気で長生きし、生を楽しみたいものである。
ご立派!!
松山城
松山城で初めてお会いした埼玉県越谷市から参加の、別のS?さんご夫妻。
S?さんは、あの暑さの中、最悪のエイドを通過して、13時間20分で完走されたそうだ。
昼ごろ帰京の途についた。
松山市街、道後温泉は、歴史や文化の香りがする印象に残った町だった。
(2013/4/20 記)