大好きな初風炉の季節になりました・・・。
5月4日の稽古、6日の奥の細道会と予定が入っており、あわてています。
炉から風炉への切り替えはささっと早めにするように・・・とお習いしていますが、
4月30日の稽古まで炉の炭手前をしてほしくって、切り替えが遅くなりました。
その日はスエーデンから来日中のOさんが初炭手前と茶碗荘に挑戦、
Kさんは更好棚で薄茶と濃茶点前、お二人に炉の最後を飾ってもらいました。
これで心置きなく、明日・5月1日から風炉の稽古に入れます。
風炉といえば、風炉灰と灰形が大きな課題です。
唐銅道安と眉風炉に入れる灰を篩わねばならないのですが、腰の負担を考えるとビビります。
GWで顔を出した次男を捕まえて、灰を篩うのを手伝ってもらいました。
1分~2分、電子レンジで風炉灰の水分(湿気)を飛ばしてから(暁庵はこの係)篩ってもらいました。
・・・すると、風炉約3個分の灰が1時間で完了。
「灰を篩うのって、結構腰に来るんだね」と次男。
「そうなの。お蔭で助かったわ・・・」もう感謝!でした。
5月4日、朝方は台風のようでしたが、雨も上がり、暑いくらいの天気になりました。
床にお軸を掛け、初花の菖蒲を小代焼花入に生けて、FさんとOさんを迎えます。
初風炉でもあり、久しぶりにFさんに利休百首を選んで頂くと、
「志深き人にはいくたびも あわれみ深くおくぞ教ふる」
・・・今日の初風炉にぴったりの歌で、FさんからOさんへの応援歌のようにも思えます。
志深き人、縁あって暁庵の門を敲いてくださった方には熱き心で教えているつもりですが、
それは暁庵自身がお習いした先生にそのようにして頂いたからなのです。
いくたびもお教えくださった先生の深い御心に感謝しつつ、今、志深き人たちに教える幸せを感じています。
床のお軸は、
「遠山無限碧層々」(えんざんむげんへきそうそう)
初風炉の時期にぜひ掛けたい・・・と思いました。
無限の彼方へ連なる碧の山々・・・それは登っても登っても到達できない、無限の彼方にある茶道の高みを指しているようにも思えます。
雄大さと力強さを感じる御筆は、黄梅院・小林太玄和尚です。
「かきつばた」(寿々木製)
風炉は唐銅道安、灰形は二文字押切。
最初の灰形は気に入らず、2回やり直すと、形はよくなりましたが火床が狭いかな?
腰のことを考えると毎日1回だけ灰形をする方が良さそうです。
半年ぶりなので、稽古の2時間前から火を入れて、風炉と灰を温めておきますが、それでも濃茶でカッと煮えがつくのはなかなかでした。
Fさん、Oさんに初炭手前、薄茶平点前、濃茶平点前の稽古をつけて、やっと風炉へ切り替え完了。
・・・と言いたいところですが、風炉用の灰匙を探索中です。
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