井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

「シン・ゴジラ」で、憲法を改めて思う

2016年10月13日 | ドラマ

「シン・ゴジラ」はおそらくに日本映画史に残るであろう名作ですが、
政治を舞台にしたレーゼドラマ(対話劇)の趣もあり、
アクションと、思索と両面の磁力を持ち合わせていることが
わかれば、更に観客層が広がるかと思われます。

私は単に話題作なので、観ておこうかという程度の観客だったので、
その質の高さに驚かされたのでした。

映画では、アメリカの権力の強大さと身勝手さもセリフに
現れ、また防衛論ともなっているので憲法についても
自ずと考えざるを得ませんでした。

護憲派は、日本人自らが作り出したという幻想を語りますが、
現実はGHQ製作で、それも日本のためではなく日本が二度と
立ち上がれないように、とそれを目的に作られたのです。

他国に憲法を押し付けることは国際法にもとります。
したがって、法を曲げて存在しているものに対して
ノーベル賞などおかしなことなのです。

日本の護憲派の人たちはあれこれ、理屈を探して日本人が
関与していることを言い立てますが、あんな醜い日本語が
日本人製作なものですか。

と理屈をぶつけ合うより、大統領選の真っ最中にジョー・ハイデン副大統領が
味も素っ気もないくらいに、ハッキリ言ってくれました。

We wrote Japan's Constitution

「我々が日本の憲法を書いた」

「安倍首相が改憲の必要性を強調しながら『(軍隊保有禁止などを定めた)憲法9条は、日本が第2次世界大戦で敗れた後、日本を統治していた連合軍総司令部(GHQ)の強要で作られた』と明らかにしているのと同じ文脈だ」

トランプ批判をバネにして、もの凄まじいことを言ってくれたのですが、さして報道されもせず、ましてテレビは取り上げていないような?

さて、日頃からこの方達は皇室崇敬の保守愛国者である、と国民が認める方たちが、「生前退位」の欺瞞性に対して、いっせいにそれまで封じていた批判の言葉を延べてくださったので、私ごとき者が言いやすくなったのですが・・・

生前退位という「お気持ち」表明を公共放送を使ってなさり、それを受けて内閣があたふたと準備をする、というそのことじたいが憲法違反です。
天皇陛下は常々、「平和憲法護持」とおっしゃっていらっしゃいますが、矛盾なさっています。

更に、天皇陛下は国民の意見を二分することの、いずれかに加担なさったご発言はよろしくないでしょう。それはひいては、憲法改正を党是とする自民党と、党是実現に動いている安倍政権への否定ですから、畏れながらこれも象徴というお立場上、憲法違反です。

付随して、皇后陛下の「A級戦犯」ご発言に驚かされた国民も多いと思うのですが、東京裁判は勝者の復讐裁判でありそこに、正義はありません。
皇后陛下の、九条の会その他左翼の方々に偏られたご親交も、
象徴天皇のご伴侶として、申し訳ないのですが、いささか逸脱ではないでしょうか。

皇太子殿下の辻本清美氏との親交も、伝えられているようにもし事実なら
由々しきことと憂慮せざるを得ません。

「核については論議すべき」としていた、稲田朋美防衛相が大臣になったとたん、自衛隊不要論の辻元清美氏に舌鋒鋭く非難され涙ぐむさまに、呆れ果ててからまだ日がさして経たぬうち、「シン・ゴジラ」を観て、この映画1本をネタに小論文が書けるなあと思っていたのですが、コメント欄情報によればすでに「正論」に書かれた識者がいらっしゃるとか。

中谷前防衛大臣が地位を離れる無念さに泣いた男泣きとは、種類が違います。
情けないこと、この上ありません。攻撃に心をあっけなく乱される防衛大臣など、即刻追放して、新たな人を据えるべし。危なかっしくてしょうがない。

また、しょうもないことですぐ泣く五輪担当相も困りもの。丸川珠代参議院議員が  愛之助さんと藤原紀香さんの披露宴で紀香さんの友人代表で挨拶したのはいいけれど、感極まって泣きじゃくられたとか。涙腺が崩壊し易い私が言うのもなんですが、あちらは感情のコントロールが必要な政治家です。
何というチープな涙。心して欲しいと思うのです。
披露宴の席に、愛之助さんの元愛人が座っていたから、同情して泣いたのなら、まだ解るけど(嫌味です)。

 

誤変換その他、文章上の瑕疵は後ほど推敲します。

皇室関連へのコメントは何を書かれても自由ですが、言葉遣い含め最小限の敬意は払われますようお願いします。

参考過去記事

生前退位リークは、天皇陛下でいらした? (週刊新潮最新号)

「生前退位と女系天皇」 皇室クーデーターとなぜ呼ばれる?

生前退位「特措法」という言葉に惑わされぬよう