井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

花札と沢庵

2015年03月27日 | 歴史・政治

韓国ドラマを見ていると、しばしば出くわす日本発のものに

沢庵と花札がある。

「日帝の残したもので唯一よかったものは沢庵だ」

というくらい、韓国の人々の嗜好にあったようだ。

もっとも、日本のように三年つけた古漬けはなく、塩漬けにしたものを

黄色く染めただけのものだという人もいる。

日本にいないタイプのコメディエンヌとして、私はキム・ソナが好きで

「私の名前はキム・サムスン」という10年前の大ヒット作を今頃、

見てみたのだが、韓国のヒロインは結構、ゲロを吐いたり、

口の中の食べ物を男の顔に吹きかけたり、これは日本人にはいないタイプの

ヒロイン像。トイレにもかがむ。

しかし、こういう形ではなくても欠点もたっぷり、暴力的でもあるヒロイン像という

のはいつか書いてみたい気持ちはある。日本人には無理かな?

キム・ソナの「サムスン」でも、花札が出て来た。実に多く花札は出る。

余り頻出するので、韓国独自に花札があったのかと思いかけたくらいだが、

よく「韓国発」を何事につけ言い立てる韓国の人々が花札の韓国起源を

言わないと思ったら、小野道風の例の柳に蛙の札があるので、

そりゃあ、言えないわけだ。

沢庵は、たかが沢庵なので黙っているのか、日帝時代に日本から

持ち込まれたというのが歴然としているからか。

間もなく桜の季節だが、韓国は飽きもせず「ソメイヨシノは韓国発」と

言い続けている。毎年、である。飽きもせず言い続ける。花見の

風習事態が日本のものだと思うが。

韓国発だと言い張りながら彼らは一足早い日本の桜見物に

やって来る。来たら「ドラえもん」が日本発だと知ってショックを受ける子も

いるのだろう。

海苔巻きはついに韓国起源だということにされてしまったが、

1945年日本敗戦の年に「日帝用語追放」で海苔巻きは、

「キムパップ」と名前が変えられたが定着せず、

ソウル五輪の頃まではまだ「ノリマギ」と日本名発音で

いう人がいた。

「国語醇化運動」で日本語追放が本格的になり、ノリマギは姿を消し、

キムパップに取って変わったのは近年である。

国語醇化って、オリジナルを追放、自国語に変えて出自を解らなくすることなんですか、と皮肉を言いたくなるが。

「キムパップ」から「キム・サムスン」に話を戻すと、キム・ソナと共演のヒョンビンが、細身なのに胸板が厚い。

水泳選手だったそうだからそのせいかもしれないが、いったいに

韓国の男優は体を鍛えて、ぶよっとしたのはいない、二枚目ではという意味だが。

「モムチャン」というらしいが、韓国の俳優諸氏は肉体を写真でも作品でもさらす。

モム=体  チャン=一番 という意味なのだそうだ。

鑑賞に耐えうる体を維持するという意味では、韓国の役者のほうがプロ意識があるかもしれない。見せてなんぼの世界の住人ではある。

整形率は高い。美形なのに、この顎の細さと頬のこけ方が何か違和感?
と思うときはエラを削っている。コンプレックスの裏返しなのか、
削り過ぎる傾向があるようだ。咀嚼に不自由することもあると聞く。
原型が留まらぬほど変えた俳優は、時の経過と共に
どうなるのか、スリリングである。

 

しかし、好きなキム・ソナドラマではあったが、やはり食事シーンがきつい。

テーブルに肘をついて食べる。キム・ソナは日本に暮らしていた時代が長く、

日本語達者というくらいだから日本風の食事マナーを知らないわけはないだろうが、

そこは女優さんなので、韓国のマナーに忠実に演技しているのだろう。