井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

安重根その2 韓流ファンに捧ぐ

2013年10月31日 | 歴史・政治

先に安重根(アン・ジュングン)について書いたが、それを更に強化しておきたい。

>感情論は抜きに、日韓併合が韓国の現在見られる近代国家への第一歩となったのは客観的事実である。

これに関しては朴槿恵(パク・クネ)大統領の父親である朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領が、こういう言葉を残している。

 「日本の朝鮮統治はそう悪かったと思わない。自分は非常に貧しい農村の子供で学校にも行けなかったのに、日本人が来て義務教育を受けさせない親は罰すると命令したので、親は仕方なしに大事な労働力だった自分を学校に行かせてくれた。すると成績がよかったので、日本人の先生が師範学校に行けと勧めてくれた。さらに軍官学校を経て東京の陸軍士官学校に進学し、首席で卒業することができた。卒業式では日本人を含めた卒業生を代表して答辞を読んだ。日本の教育は割りと公平だったと思うし、日本のやった政治も私は感情的に非難するつもりもない、むしろ私は評価している」

これは、福田赳夫元総理の韓国訪問の際、酒席において日韓の閣僚たちが日本語で会話をしている最中、韓国側のある高官が過去の日本による植民地統治を批判する旨の発言を始めたのをなだめた発言だとされている。

場が場なので控えめだが、むしろ朴正煕元大統領元大統領は日本の統治については、内容的に絶賛というべきだろう。またこのエピソードを読むだけで、日本がなんら差別をしていたわけではないことが、解るだろう。
誰が植民地支配で、搾取している相手国の青年を自らの陸軍士官学校に入れ、答辞を読ませるものか。
自分と対等な相手として遇するからこそ、陸軍士官学校などという、相手への信頼がなければ入れない学校に入れたのである。
朴大統領は高木正雄という日本名を持っていたが、強制ではない。
朝鮮名のまま、陸軍の高官に上り詰めた例もある。

 

(ホン・サイク中将)

これは娘である朴槿恵大統領が言う「千年の恨み」には相反する事実で、お父さんの証言に朴槿恵大統領は困惑するだろうが、幸か不幸か、こういう事実は日韓国民共に知らされていない。お父さんが率直に事実を伝えている。

日韓の真実を知っている朴正煕元大統領は、何が何でも日本を悪者にしておきた韓国と朴槿恵大統領には非常にまずい存在であろう。

朴槿恵大統領はその就任演説において「第二の漢江の奇跡」を実現するとぶち上げたが、その奇跡は日本(とアメリカ)からの莫大な援助によって成立したことには口を塞いでいる。それで「千年の恨み」と言われては日本は立つ瀬がない。
ところが、その立つ瀬がない状態を延々と続けたがる政治家がいることが、日本の病理であろう。

 

(日本の軍隊に入りたいと熱望の書簡を送りつけた朴正煕元大統領)

朴正煕元大統領元大統領は更に自著『国家・民族・私』で、次のような言葉を遺している。


「我が半万年の歴史は、一言で言って退嬰と粗雑と沈滞の連鎖史であった」

 「(韓国社会は)姑息、怠惰、安逸、日和見主義に示される小児病的な封建社会の一つの縮図に過ぎない」

 「わが民族史を考察してみると情けないというほかない」

 「われわれが真に一大民族の中興を期するなら、まずどんなことがあっても、この歴史を改新しなければならない。このあらゆる悪の倉庫のようなわが歴史は、むしろ燃やして然るべきである」

さらに自著『韓民族の進むべき道』では、李氏朝鮮について次のように述べている。


 「四色党争、事大主義、両班の安易な無事主義な生活態度によって、後世の子孫まで悪影響を及ぼした、民族的犯罪史である」

 「今日の我々の生活が辛く困難に満ちているのは、さながら李朝史(韓国史)の悪遺産そのものである」

 「今日の若い世代は、既成世代とともに先祖たちの足跡を恨めしい眼で振り返り、軽蔑と憤怒をあわせて感じるのである」

韓国を近代化に導いた朴正煕元大統領が、日本の統治こそが李氏朝鮮の旧態依然の悪しき世界から、救い出してくれたと認めているのである。

韓国歴代大統領の中では珍しく、身辺がきれいで、お金のスキャンダルが
ない方だった。韓国の大統領が引き際になるとさまざな悪行が浮上してくるのは
ご存知の通りである。その清廉潔白さは、朴元大統領が少数精鋭の優れた教育システムを持っていた日本の陸軍士官学校で教育を受けたことも預かって大きいのではないかという説があるが、私はその説を肯んずる。

日本という国がなければ貧しさに一生埋もれたきりの青年でもあった。
この方の大変な秀才ぶりを活かしたのは日本である。父親の受けた恩義を娘の朴槿恵大統領は仇で返しているようだ。
当初は親日家の父親を持っている事実が、現在の韓国にはまずくて、
朴槿恵大統領の反日はポーズだと思っていたのだが、どうやら
本気のようで、だとしたら申し訳ないが何と頭の悪いことと
眺めていたら、案の定の迷走ぶりである。

お父さんの発言と日本への立ち位置につていは、他でも触れられている。
幾つかあるが、石原慎太郎氏の言葉を拾っておきたい。

 

月刊正論2003年1月号【産経新聞70周年記念講演】「日本よ、自ら信じ自ら運命を切り開け」

 

「その判断(日韓併合)を、ある意味で冷静に評価したのは韓国の大統領だった朴正煕さんだ。私も何度かお目にかかった。あるとき、向こうの閣僚とお酒を飲んでいて、みんな日本語がうまい連中で、日本への不満もあるからいろいろ言い出した。朴さんは雰囲気が険悪になりかけたころ「まあまあ」と座を制して、「しかしあのとき、われわれは自分たちで選択したんだ。日本が侵略したんじゃない。私たちの先祖が選択した。もし清国を選んでいたら、清はすぐ滅びて、もっと大きな混乱が朝鮮半島に起こったろう。もしロシアを選んでいたら、ロシアはそのあと倒れて半島全体が共産主義国家になっていた。そしたら北も南も完全に共産化された半島になっていた。日本を選んだということは、ベストとはいわないけど、仕方なしに選ばざるを得なかったならば、セコンド・ベストとして私は評価もしている」(拍手)。

いや、こんなところで拍手しなくていい。朴さんが、「石原さん、大事なのは教育だ。このことに限ってみても、日本人は非常に冷静に、本国でやってるのと同じ教育をこの朝鮮でもやった。これは多とすべきだ。私がそのいい例ですよ」と言う。「私は貧農の息子で、学校に行きたいなと思っても行けなかった。日本人がやってきて義務教育の制度を敷いて子供を学校に送らない親は処罰するといった。日本人に叱られるからというんで学校に行けた。

その後、師範学校、軍官学校に進み、そこの日本人教官が、お前よくできるな。日本の市谷の士官学校に推薦するから行けといって入学。首席で卒業し、言葉も完璧でなかったかもしれないが、生徒を代表して答辞を読んだ。私はこのことを非常に多とする。相対的に白人がやった植民地支配に比べて日本は教育ひとつとってみても、かなり公平な、水準の高い政策をやったと思う」(平成14年11月5日大阪・サンケイホール、同6日東京・新高輪プリンスホテル)

たまたま、韓流にはまる人たちについて書いた文章に、中学生が食いついてくれたのだが、彼女は今少し分かりかけているようだが、韓流擁護の人たちの発言定番に「日本は韓国に悪いことをした」「だから反日教育をされても仕方ない」「それゆえタレントが反日でも彼らのせいではない」と、驚くべきチープな三段論法がある。

更には「それぞれ立場があるから、韓国には韓国の立場がある」

などと妄言を吐き、私などは虚脱するのである。

なぜ勉強しないのか、日本人なのに。
まずそこを情けないと思わないと。
日本という、まだまだフェアで礼儀正しい風土の中に育つと、国益のために嘘を平然とつく、どころかそれを国民に教え込み、世界に嘘を発信し、そのためには
相手国を貶めるためのプロジェクトが組まれる国家が存在するということが
頭から発想にないのだと思う。
だが存在するのである。

韓流という言葉を検索ワードにして、韓流支持者の人たちがここを読んで
くれるといいのだが。
そのためには、韓流それぞれのスターたちの名前を列記すればいいのだろうが、
それもあざとい。

私はなにも東方神起や、Super JuniorやBIG BANG、少女時代やKARAを
好きになるなとは、言っていない。私も東方神起は才能があると思うし、ユノのダンスは素晴らしいと認める。ただ国策としての韓流というその構造を
理解した上で、それぞれ何をするか選択してはどうか、と言っている。
(と結局、名前を列記した。笑)

さて主題に戻って、安重根であるが、彼がもし日韓併合の時代に生きていて、その
実態を見てもなお、伊藤博文を暗殺しただろうか。
いや、しない、と私は思う。彼にもし通常の判断能力があれば、だが。
生真面目な性格ではあったように、僅かに遺されたエピソードからは感じている。
カトリック教徒であった。

中央は韓服をまとった伊藤博文。親韓派でもあった。
安重根はここでも、おそらく勘違い。いずれにしても
韓国人が暗殺すべき対象ではない。(伊藤博文暗殺犯は別人説もあるが、
いずれにしても、彼は引き金を引いた)